年金問題 アホとバカのいがみ合い今さら何を言っているのかという程度の議論ばかりである。現在のような年金制度、もつわけがないだろ。
バカを斬る刀2019-06-20
年金問題がかまびすしい。今さら何を言っているのかという程度の議論ばかりである。現在のような年金制度、もつわけがないだろ。
下のグラフを見てみるがいい。

1949年生まれは、なんと269万人もいた。その年をピークに減少に転じるが、それでも70年代まで150万人から200万人で推移している。現在は91万人。ピークから1/3近くまで減少してしまった。
20年後を想定してみる。209万人生まれた1973年生まれがちょうど66歳、年金受給年齢となる。おおよそ85歳ぐらいまでは長生きするだろうし、90歳、95歳以上と長生きする人も増えるだろう。
66歳以上の人口は150万人×20で3千万人は下らない。一方、勤労者世代は、20歳から65歳の45世代で130万人×45=5850万人。とはいえ、専業主婦もいれば病気などで働けない人(期間)、育休や産休、失業者で職業訓練を受ける人などを入れれば、勤労者はせいぜい5千万人ということになる。
5千万人で、いったいどうやって3千万人を養うのか。仮に高齢者一人月額12万円の年金を受給するとすれば、7万2千円の年金保険料を納めなくてはならない。年金負担だけだ。これに健康保険だの介護保険だの所得税だ消費税だ、いったいどれほどの負担になるのか。
それからさらに20年、つまり40年後はさらに悲惨である。現在の出生数は91万人でさらに下落傾向にある。勤労者はせいぜい4千万人、65歳以上人口は減らないだろう。下手すると1人が1人の年金を負担する事態になるか。
そんなことを強制されれば、若い人は日本から脱出する。さらに事態は悪化し、国が崩壊する。
政治の役割はいくつかある。
1.この厳しい現状をきちんと説明して、新たな議論を始める。
2.年金制度の抜本改定(賦課型から積立型への移行)。
3.休耕地での就農など高齢者の就業支援。
4.定年の延長。
5.これ以上の少子化を防ぐための対策。
どれも切り札になるほどのものではない。しかし、このまま手を拱いていては事態は悪化するばかり。ありとあらゆる議論を尽くし、出来る限りの手を打つしかない。
ところが現政権、事実は無視、不都合な真実は隠蔽、当然議論もない。年金対策や少子化対策は何もせず。改憲や武装強化、自衛隊の装備増強、戦争できる国造りに夢中。トランプ様のご機嫌取りに必死。あるいは芸能人を集めて「桜を見る会」でバカ騒ぎ。
これでも有権者の多くは投票にも行かない。こんな政権が6年も7年も続き、マスゴミはろくに批判もできない。事態は悪化するばかり。
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