中国脅威論
2020年の春頃を境に、かのエセ保守ネトウヨ月刊誌、HanadaとWiLLが韓国の悪口をほとんど書かなくなった。この両誌だけではない。テレビに出演するエセ保守芸人クズレなどが、韓国の悪口を言わなくなった。最近は、尹大統領が「韓日の関係改善」を呼びかけているといった情報を多く流している。
政権側から依頼されているとしか思えないわけだが、なぜ政権がそんなことを依頼したのだろうかと不思議に思っていた。当初はアメリカからの指図かとも思ったが、当時はトランプ政権時代。自国のことしか眼中にないトランプが日本に対して「韓国の悪口は止めろ、日韓関係を改善しろ」などと指図するのだろうかと疑問に思っていた。
これが統一協会からの依頼だったとすれば、納得がいく。いくらカルト団体としても韓国に本部があり教祖が韓国人である以上、韓国に対するヘイト(民族や国家全体への悪口)はやはり気分の悪いものだったろう。おそらく、そういうことだったのだろう。
ちなみに、上記エセ保守ネトウヨたちは、韓国に代わって中国を目の仇にしている。
安倍首相、習主席に国賓訪日を招請 G20前に日中首脳が会談 - BBCニュース
これがわずか3年前のニュース。『安倍氏は会談の冒頭、記者団を前に、「習近平主席と手を携えて日中新時代を切り開いていきたい」と発言。さらに、「来年の桜の咲くころ、習主席を国賓として日本にお迎えしたい」、「日中関係を次の高みに引き上げたい」と語った。』
今、岸田首相がこんなことを発言すれば、エセ保守ネトウヨたちは発〇したように岸田を非難するだろう。韓国の悪口を書けなくなって、飯のタネがなくなったエセ保守ネトウヨたちが、勝手にネタとして作り上げただけ。中国脅威論なんぞ、この程度のものです。