真実の報道神秘

権力の『おかしな政策』におかしいと報道しない日本で、一人でも『おかしい』と声を上げ、真実を追求して行きます。

2019年05月

国民も気づいた「空っぽ外交」 トランプ去って漂う虚無感

2019/05/30 日刊ゲンダイ 

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まるで「祭りのあと」のわびしさだ。トランプ米大統領夫妻への3泊4日「令和初の国賓」おもてなしが終わり、あの熱狂がつくづくアホらしくなってくる。

「世界のアオキ」を交えたゴルフ、“国技の伝統”をぶっ壊す升席ソファの大相撲観戦、外国首脳初の新天皇との会見と晩餐会……。ご機嫌伺いに思いつく限り、怒涛の接待フルコースで、安倍政権が得たのは日米貿易交渉「合意先送り」の「密約」だけ。それすら「国賓」に、すぐバラされるバカ丸出しだ。

首脳会談後の共同会見で安倍首相は、日米貿易交渉に関し「日米双方にとってウィンウィン(相互利益)となる合意を目指す」と一つ覚えのように繰り返した。なるほど、安倍はトランプ大統領への猛接待の末に4月に交わした“密約”を堅持、ある意味「ウィンウィン」を目指したのだろう。

4月26日にホワイトハウスで行われた日米首脳会談の冒頭、トランプは交渉の合意時期を「訪日までか、5月に訪日した時にサインするかも知れない」と記者団の前で明言。記者団の退席後、サシの会談になると、すぐに安倍は「日本では7月に選挙がある。それまで待ってほしい」「来年の大統領選前には形にするから安心してほしい」と泣きついたという。

この懇願にトランプも理解を示したようで、会談後は「急がなくていい。日本側にも事情がある」と前言撤回。一連のやりとりは、日経新聞などが既に報じている。トランプは次期大統領選をにらみ、岩盤支持層の「ファームベルト」(穀倉地帯)の票欲しさに農産物の関税引き下げを要求。対する安倍は夏の選挙前に農家票を失うわけにはいかず、農産物の関税問題に合意したくない。

「安倍首相の頭は、夏の選挙でいっぱいのはず。自民党内の調査で参院選単独では苦戦予想とされ、衆参同日選を仕掛ける上でも“トランプ砲”をまともに受ければ、とても選挙にならないとの危機感もあったでしょう。そこで首相は夏の選挙後の合意を持ちかけ、時間稼ぎ。大統領選が本格化する前にトランプ氏に実績を与える密約を交わしたのではないでしょうか」(経済評論家・斎藤満氏)

今回の共同会見で安倍が強調した「ウィンウィン」は、あくまで互いが「選挙に勝つ」という意味で、トランプに“密約の堅持”を示唆したのかもしれない。

祭りのあとに残された浅はかな悪だくみ


ところが、世界に冠たる“接待の国ニッポン”の「腹芸」や「あうんの呼吸」も、ビジネスライクなトランプには、まったく通用しなかった。

トランプは26日、接待ゴルフ後のクラブハウスで、米国産牛のダブルチーズバーガーにガブリついてから、両国国技館へ向かう途中、「日本との貿易交渉は大きく前進した。農産物と牛肉は特にそうだ。多くの成果は7月の選挙後まで待つ」とツイート。翌27日の日米首脳会談の冒頭では「8月には素晴らしいことが発表される」と踏み込んだ。

要するに、トランプは夏の選挙後の8月には日本が貿易交渉で大幅譲歩するという密約内容をにおわせたのだ。交渉を担当する茂木経済再生相は「期待感を述べたもの」と火消しに躍起だが、後の祭りの大マヌケだ。前出の斎藤満氏が言う。

「安倍首相はまさに“策士策に溺れる”。土俵に上げ、天皇に合わせ、下にも置かない歓待ぶりで『選挙までの平穏な時間』を買ったつもりが、アテ外れ。揚げ句に『TPPには縛られない』とまくし立てられる始末です。8月には農業分野でTPP水準を超える譲歩を求められるだけでなく、恐らく自動車分野でも厳しい合意内容を迫られます。トランプ氏は次の大統領選に敗れれば、ロシア疑惑などでいつ、お縄になってもおかしくない立場。勝つには強い大統領のイメージを保ち、強硬姿勢を支持者にアピールするしかない。日本への“口撃”も当然です。夏の選挙に向け、間もなく経済に計り知れない不利益を被ることが、白日の下にさらされた安倍政権のダメージは大きい。完全にトランプ氏の性格を見誤りました」

何でもカンでも政治利用した国民不在の自己満足

あれだけトランプに媚び、へつらい、国費を用いて接待漬けにし、米メディアに「おべっかの積み上げ」とコケにされた末、日本は大きな国益を損なうのだ。それでも民衆が怒らないのなら、これだけオメデタイ、無残な国は世界のどこを探しても、存在しないだろう。

蜜月をうたいながら、貸し借りが交錯する日米交渉の醜悪な駆け引き。大相撲観戦でみせたトランプの憮然とした表情からは、とても安倍首相と「揺るぎない絆」を築いているとは思えない。

トランプが去って残ったのは、安倍のすぐ見透かされてしまった自分勝手な浅はかな企み。虚無感すら漂う無意味な猿芝居だけである。

大体、心からのもてなしとは、相手に見返りを求めない無償の心によるものだ。安倍の下心ミエミエのトランプ歓待は「美しい国、日本」の伝統にも反している。

「安倍首相の歯の浮くようなゴマスリの原動力は、全て『夏の選挙に負けたくない』。日米交渉の合意を8月まで先送りしても国民には何ら利益はありません。あの見え透いた政治ショーの数々は、国民不在の政権の自己満足に過ぎなかったのです」(政治評論家・森田実氏)

トランプフィーバーのあと露呈した「空っぽ」外交――。それを覆い隠すため、バカ騒ぎをあおったのが、男性局アナを非公式夕食会の炉端焼き屋の主人に扮装させたNHKを筆頭に、トランプのナマ実況に血道を上げたTV局だ。

熱狂のトランプ祭りが終われば、TV局はそれっきり。川崎市でいたいけな女子児童ら19人が死傷した通り魔事件もあいまって、熱狂の裏の安倍の悪だくみを検証する気などみじんもない。

令和初の国政選挙も波乱の展開に持ち込め

そもそも、交渉開始で合意した昨年9月の日米共同声明では、TPPを念頭に「過去の経済連携の内容が最大限」とする立場を米国が尊重すると約束したはず。

トランプの「TPPに縛られない」発言は共同声明との整合性は取れない。

それなのに、枠組み無視のトランプ発言に、安倍政権は誰一人として抗議せず、ウヤムヤに。腫れ物に触るような対応にメディアも異論を挟まず、まるでなかったことのように、やり過ごすだけだ。前出の森田実氏はこう言った。

「メディアの臆病さと見識のなさには、本当に辟易させられます。政権を批判する勇気がなければメディアの存在意義はありませんが、さすがにトランプ騒動はやりすぎました。バカ騒ぎがかえって有権者の反感を買い、トランプ大統領に安倍首相が媚び、その首相にメディアと自民党が媚びるというオールゴマスリの負の連鎖を浮き彫りにした。いくらメディアがゴマカしても、有権者はトランプフィーバーの猿芝居をお見通しです。安倍首相の自民党総裁任期は残り2年4カ月。常識的に4選はあり得ないし、いくら『改憲だ』と叫んでも、今の状況を考慮すれば国民投票で否決されるのがオチ。冷静に考えれば、あと2年、自己満足のためだけに権力の座にしがみついているようなものです。安倍首相一人のために国民はこれ以上、振り回されてもいいのか。今こそ『おごれる者久しからず』の言葉を噛みしめるべきです」

令和初の大相撲は平幕の朝乃山が優勝。三役経験なしは58年ぶりの快挙だ。令和初のダービーも12番人気として53年ぶりにロジャーバローズが制した。4月1日の元号発表に始まった政権浮揚のネタもつきつつある今、令和初の国政選挙も有権者が波乱の展開に持ち込める望みはある。

 

浮かれている場合か?日本の競争力が、とうとう世界30位に!1997年以降で最低。アベノミクスは成功していたのではなかったか?ところがこの数字は何なのか。去年より5つも順位を下げて30位。しかも過去最低。


まるこ姫の独り言 2019/05/29


日本の競争力は世界30位、97年以降で最低 IMD調べ
経済 東南アジア ヨーロッパ 北米 2019/5/29 4:11


>スイスの有力ビジネススクールIMD28日、2019年の世界競争力ランキングを発表した。日本の総合順位は30位と前年より5つ順位を下げ、比較可能な1997年以降では過去最低となった。企業の生産性の低さや経済成長の鈍化などが理由で、アジアの中での地盤沈下も鮮明になっている。

>日本は判断基準となる項目別で、「ビジネスの効率性」が46位と低く、ビッグデータの活用や分析、国際経験、起業家精神は最下位と厳しい。

数字はこれだけ下げているのに、安倍首相とその周辺だけは、アベノミクスが成功して、景気が上向いていると言っている。

この人達の中では庶民とは違う世界があるようだ。メディアも安倍・トランプ狂騒劇を朝から晩まで流し続けないで、きちんと現実を報道したらどうなのか。安倍首相の場合、トランプ訪日は莫大な税金を使った選挙対策のための茶番劇だ。


権力者と言う存在は、自分のアピールの為に税金を使おうと思えばいくらでもできる。歴代の総理はやらなかったのだろうが、安倍首相の場合、恥も外聞もなく選挙の為のアピールに血眼になっている。すごい人物が首相になったものだ。

国会の予算委員会を開かず、芸能人と会食をし、桜を見る会では芸能人とどんちゃん騒ぎ、トランプとゴルフ、相撲観戦、炉端焼きと、見せる事をし続ける安倍首相。

そうすれば好感度が上がると信じているのだろう。劇場型政治を実践しているのか安倍とその周辺は。現に相当乗せられている人がいる。
ヤフコメなど見ていると、トランプと対等に接した安倍さんはよくやっているなんて思っている人が多数いる。


それにしてもこの、アホらしい世紀のお祭り騒ぎを企画した安倍首相の黒幕は、日本人の程度を良く熟知している。メディアも加担しているのか、トランプと安倍の一挙手一投足を無批判に流し続ける。


トランプの訪日も選挙対策だし、安倍がトランプ招待も選挙対策。
ゴルフや相撲観戦、炉端焼きを、隅から隅まで流していかに日米が親密かを演出する。そして気持ち悪いのは、安倍首相が、ねえ、あなたと言う感じで首をかしげて、「ドナルド」と呼びかける。

相撲観戦では、安倍支持者の金ばあさんが熱狂してトランプに握手を求める図も、鳥肌が立ったが、「ドナルド」も鳥肌。いわゆる、「サブいぼ」ってやつ(笑)保守を自認している人が、米国の大統領にあれだけミーハーになれるとは。


そうこうして華々しい現実逃避している間に、日本の経済はどんどん斜陽化している。気付いていないのは国民だけと言う話だ。 

【森友学園疑獄】値引きした土地の売却額を非開示にしたのは「違法」だけれど、値引きの理由を隠したのは「適法」(大阪地裁)・・・なんじゃこりゃ!!

 くろねこの短語  2019/5/31

森友学園疑における国有地の売却額を非開示にしたのは「違法」と大阪地裁が認定したんだが、なんと8億円の値引きの理由を非開示にしたのは「適法」なんだとさ。

判決文では「地中に正確な量はわからないものの相当量のごみが存在した」ことは認めつつも、こんなこと言ってます。

「公になれば保護者らに嫌悪感を与え通学を思いとどまらせるなど学園の利益を害するおそれがあると判断したことは、合理的で違法とはいえない」
 
いやはや、これでは役人は都合の悪いことはなんでも隠蔽できちゃいますね。「保護者らに嫌悪感」って、屁理屈にも程があるってもんだ。なぜ8億円も値引きされたのか。その理由を開示請求することは、「知る権利」そのものなんだよね。
 
裁判の原告で森友学園疑獄を最初に世に知らしめた豊中市の木村真市議のコメントが、この判決がいかに茶番かを物語っている。曰く、「主文を聞いた瞬間はガッツポーズした。だが(国が地中の)ごみ情報を不開示としたことに一定の合理性があると裁判官が言った時『何を言っているのか』と思った」 松田優作じゃないけれど、「なんじゃこりゃ」のお粗末判決でありました。

スイスの有力ビジネススクールIMD28日、2019年の世界競争力ランキングを発表した。日本の総合順位は30位と前年より5つ順位を下げ、比較可能な1997年以降では過去最低となった。

企業の生産性の低さや経済成長の鈍化などが理由で、アジアの中での地盤沈下も鮮明になっている。
 
バカを斬る刀 2019/05/29
 
スイスの有力ビジネススクールIMD28日、2019年の世界競争力ランキングを発表した。日本の総合順位は30位と前年より5つ順位を下げ、比較可能な1997年以降では過去最低となった。企業の生産性の低さや経済成長の鈍化などが理由で、アジアの中での地盤沈下も鮮明になっている。
 
日本は判断基準となる項目別で、「ビジネスの効率性」が46位と低く、ビッグデータの活用や分析、国際経験、起業家精神は最下位と厳しい。IMDは企業の生産効率の向上に向け、働き方改革や人材開発を一層進める必要があると指摘した。「政府の効率性」も38位で、巨額の政府債務や法人税率の高さなどが重しになっている。
 
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こんなランキングは嘘っぱちですよね、自称愛国者の皆さん。我らが安倍晋三閣下の国、栄えある日本が韓国、中国より下なんてあり得ない。きっと韓国の捏造に違いない。
 
これは日経新聞の記事であり、記事にもある通り、永世中立国であるスイスのIMDが作成したデータだが、日本に都合の悪いデータは韓国による捏造と決まっている。
 
日本は勤労統計もGDPも給与水準のデータも、捏造やゴマカシなど一切していない。そんな韓国みたいなこと、するわけないではありませんか。安倍晋三総理大臣閣下の日本が、順位下落基調なんてあり得ない。
 
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日本は、安倍政権の下、戦後最長の景気拡大を続けている。上のグラフは捏造に決まっている。 
 
安倍政権発足の頃、56年前はそれでも20位台の前半だったわけだ。それがこの数年で30位まで転落。 アベノミクスの成果ですね。 

接待三昧でもトランプには通用しなかった。接待で何とかしようと思うのはいかにも日本的

 

2019.05.28まるこ姫の独り言


トランプが来日、朝はゴルフ、昼は相撲観戦、夜は炉端焼きの接待三昧を、それを日本のメディアはこぞって報道し、新元号発表後の大騒ぎと同レベルがそれ以上の大騒ぎに持って行った。

国民よりミーハーなのが日本メディアだった。安倍首相がいかにも外交に秀でているように煽る煽る・・・ただの接待漬けじゃないか。お互いの国益がかかっているのに、接待漬けで何とかなると思う方がどうかしている。


例えばどこの大統領でもいいが、日本側の酒池肉林の接待漬けで自国の不利益になるような約束をしたとしたら、それこそ大問題になる。日本人同士ならそれもありかも知れないが、国益がかかっている同士の交渉として接待に溺れてしまうとしたらそれも問題だ。帰国したら糾弾されかねない意志の弱さだ。


と言うわけでトランプとしてはありがたく接待をしてもらい、それとこれとは別物とばかりに米国の利益を日本に要求したのではないか。本当か嘘か知らないが、ゴルフ中に外交の話をしたと報道していた。米国のトップと、日本のトップのゴルフ中にそんな国益にも関わる問題を話すだろうか。。。


そんな軽い話には思えないが。

日本のメディアは井の中の蛙と言うか、いかにも日本流の思考で報道しているが、世界との交渉が接待程度で日本有利になるとは思えないのだが。

五輪の招致活動とはレベルが全然違うと思った方が良い。

日本のメディアの大半は常日頃から安倍ヨイショだからどこまでが本当か分からないが、米国側の視点の方が的を射ている。


米メディア「貿易で日本に厳しい姿勢 安倍首相の要求は無視」  
             2019528 458分 NHK

>CNNテレビは「北朝鮮と貿易の問題に関しては安倍総理大臣の努力への見返りを感じ取ることは難しかった。トランプ大統領は貿易赤字を削減するべきだと主張して厳しい姿勢を貫いた。そして安倍総理大臣が求める、日本から輸出している鉄鋼などに上乗せされている関税の撤廃は無視した」としています。

>有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは日米の貿易交渉について「トランプ大統領が『おそらく8月にはよい発表ができるだろう』と述べた。しかし妥結の時期を尋ねられた安倍総理大臣は日程は示さなかった」として、妥結の時期をめぐる見解の違いを伝えました。


トランプの場合、何といっても自国ファーストだけに、良い発表と言うのは自国にだけ限った事なのだろう。日本国に取ったら過剰な接待をしても商売人のトランプには通じなかったという事だ。トランプが接待のお返しをするとしたら、国政選挙が終わった後に発表をして安倍首相に貸しを作るという事だろう。


結局、転んでもただ起きないトランプだった。

国益に叶わなくても莫大な税金を使って接待をして、国民へのアピールで選挙を有利にする。頭の中にはこれしかないのだろうなあ。。。 

官房長官による東京新聞・望月記者への嫌がらせが止まらない!&霞ヶ関の覚醒剤汚染、文科省でも!!&「子供は3人産んで」(桜田義孝)。「失言マニュアル」は何のため!!

 くろねこの短語 2019/5/30

顔も頭も貧相な官房長官・ガースによる東京新聞・望月記者へのいわれのない嫌がらせはまだ続いているようで、昨日の記者会見では望月記者の質問を遮ろうとする官邸報道室長について質問したところこんなことぬかしましとさ。

「そうしたことを質問するところではなくて、記者会主催でありますから、記者会に申し入れてください」
 
いやいや、政府側の進行役が質問の邪魔してるんだから、それにはちゃんと答えるのが義務だろう。でもって、さらに食い下がる望月記者へこんな言葉を投げつけたってさ。

「その発言だったら指しません」
おいおい、官房長官ってのは英語では「Chief Cabinet Secretary」って言うんだよね。つまり、秘書官のトップくらいの意味で、記者の厳しい質問に丁寧に答えるのが仕事なんだね。そもそも記者会見ってのは政府の広報の場ではない。
 
それにしても、内閣記者会ってのは何してるんだろうね。おそらく、下向いたままノートパソコンをカチャカチャやってる奴が多いんでしょうね。だから、ガースが何言おうと関係ないんだね。つまり、単ななる速記マシーンみたいなものだ。そう言えば、これを報じる朝日の記事も、なんだか他人事だもんね。

 


ところで、文科相のキャリア官僚が覚醒剤で逮捕されたそうだ。川崎の無差別殺傷事件の影に隠れちゃってるけど、経産省でもシャプ中が逮捕されたばかりで、ひょっとしたら霞ヶ関ではシャブが常態化してるんじゃないのか。
 
タレントがこっそり大麻吸ってたってことより、キャリア官僚の覚醒剤の方がよっぽど重大なスキャンダルだろうに、メディアのなんと無関心なことよ。情けない。

 
最後に、カーペンター桜田君がまたやってくれた。今度は、「子供は最低3人産んで」だとさ。せっかく作った「失言マニュアル」も、このおバカさんには役に立たなかったようで、「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだ。

トランプ来日のバカ騒ぎに隠れているが、首相官邸のツイッターがウソを出したと少し話題になっている。馬鹿の国では「いません」と言っていないそうだ。首相官邸アカウントがツイッターで読み違いを否定している。

 

バカを斬る刀 2019-05-28

 

トランプ来日のバカ騒ぎに隠れているが、首相官邸のツイッターがウソを出したと少し話題になっている。

 

馬鹿の語源は諸説あるが、一つ、こんな説がある。

http://shunnowadai.com/archives/1174.html


昔、中国の奏の趙高という方が、二世皇帝の宮中に鹿を連れ、「珍しい馬がおります」と献上した時に、皇帝は「馬ではないのか?」と聞き返されました。しかし、趙高は「これは馬でございます」と答えました。そして、趙高の家臣に「これはどう見えるか?馬か?鹿か?」と尋ねたところ、趙高派の家臣たちは、「馬でございます」と答えましたが、趙高に不満がある反趙高派の家臣たちは、「鹿でございます」と答えました。反趙高派の家臣たちの発言は趙高の怒りを買い、その後に処刑されたそうです。

このことにより、「自分の持った権力をいいことに矛盾したことを押し通す意味として「馬鹿」と言うようになった」という説です。

 

退位礼正殿の儀で、安倍は「天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願っていません」と言った。証拠の映像がこちら。明らかに「願っていません」と言っている。

  

馬鹿の国では、言っていないそうだ。首相官邸アカウントがツイッターで読み違いを否定している。

 

 https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/kantei-twee

 

一部の報道に、4月30日に挙行された「退位礼正殿の儀」での国民代表の辞の最後の部分を、安倍総理が「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『い』ません」と述べた、との記事があります。国民代表の辞は、同日の閣議で決定されたものであり、安倍総理はそれに従って述べています。

 

閣議決定された国民代表の辞の当該部分は、「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『や』みません」とひらがなです。これらの報道にある漢字の読み間違いなどは、ありません。

 

まさかひらがなを読み間違うことはあるまい。おそらく「已みません」と原稿に書かれていて、それをまともに読めず、「いません」と読んだのだろう。

 

いくら否定したところで、これほどの式典の映像をすべて消して回るのは無理。どこかに映像が残る。残った映像から事実は明らか。それでも白々しいウソで事実をごまかそうとする。

 

黒いものを白と言い、白いものを黒という。鹿を馬と言う、本物のバカの国になったか。 

 

戦争発言、差別発言だけじゃない 「維新の会」の議員はなぜ失言・暴言を繰り返すのか


5/29() 配信デイリ-新潮


“身を切る”暴言!?

朝日新聞は524日、「日本維新の会 政党の見識が問われる」の社説を掲載。その冒頭は「また日本維新の会から、問題発言が飛び出した」で始まる。
 ***

確かに維新の議員は問題発言を繰り返してきたイメージが強い。だが、実際のところはどうなのか、検証してみよう。まずは記憶に新しい2つの失言を確認しておく。

元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(43)は、今夏の参院選における比例候補として維新の公認を受けていた。ところが521日、部落解放同盟中央本部が「被差別部落をめぐって差別発言をした」と維新に抗議文を提出したことでマスコミが動く。

今年2月、都内で長谷川氏は講演を行った。ネット上には動画が公開されている。問題視された発言は以下の通りだ。

《日本には江戸時代にあまり良くない歴史がありました。士農工商の下に穢多、非人。人間以下の存在がいると。でも人間以下と設定された人たちも性欲などがあります。当然、乱暴などもはたらきます。一族、夜盗郎党となって十何人で取り囲んで暴行しようとした時に、侍は大切な妻と子供を守るだけのためにどうしたのか》

聴衆に問いかけて長谷川氏は「侍は刀を抜いて、立ちむかった」と説明した。これが荒唐無稽であることは、毎日新聞が522日(電子版)に掲載した「元フジアナの長谷川豊氏が差別発言 参院選擁立予定の維新は処分検討」の識者コメントを読めば明白だ。「江戸時代の部落史に詳しい寺木伸明・桃山学院大名誉教授の話」として、以下のような解説が掲載されている。

《長谷川氏の話を裏付ける資料は全く見たことがない。犯罪は身分とは関係なく起こっていた。江戸時代に被差別の身分の人々が携わった主な役目の一つは、警察的な仕事だった》

部落解放同盟のサイト「東京の被差別部落」は「穢多」という言葉より「長吏」が使われていたとし、仕事の内容を「斃牛馬の処理、皮などの加工、革製品の製造販売、町や村の警備や警察」などと解説している。

513日、共同通信は「『戦争で島を取り返す、賛成か』 北方領土訪問で維新議員が質問」の記事を配信した。

《日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35=大阪19=が、北方領土へのビザなし交流訪問団に同行していた11日夜、国後島の宿舎で酒に酔い、元島民の団長に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と質問したり、大声で騒いだりしたことが13日分かった》

テレビなどで動画をご覧になった方も多いだろうが、これだけでは終わらなかった。「週刊新潮」530日号は「日ロ交渉史に刻まれる『丸山穂高』暴言秘録」を掲載した。

宿舎で泥酔した丸山議員が、「外に出たい」、「近くの店に行かせろ! そこに女がいるだろう」、「俺は女を買いたい」などと絶叫、「俺は国会議員だから逮捕されない」と豪語もしていたという。

産経新聞も523日、「丸山議員『女性の店で飲ませろ』 北方領土訪問中 禁止の外出試みる」と報道した。

大阪版の朝刊では《宿舎の玄関で丸山氏が酒に酔った様子で「キャバクラに行こうよ」と発言して外出しようとし、同行の職員らに制止された。ある政府関係者は「女のいる店で飲ませろとの発言や、『おっぱい』という言葉は聞いた」》と伝えている。

問題発言の回数で言えば、足立康史・衆議院議員(53)が圧倒的に多い。「維新のトランプ」と呼ばれることもあるといい、他党から過去に6回の懲罰動議を出されたことでも知られている。

数が多いため駆け足で振り返ろう。今年215日の衆院本会議で足立議員は厚生労働省の不正統計問題で安倍首相を擁護した上で、次のように発言した。

「むしろ今の国会の中で誰がウソつきかと言えば、悪夢の民主党政権の重荷を背負いながら政権運営に力を尽くしてきた政府・与党ではなく、共産党と連携しながら『まっとうな政治』とうそぶく、あの面々ではないか」

演説を続けながら壇上から立憲民主党の幹部議員の方を指さしたため、議場は罵声が飛び交う事態となった。足立議員は2012年に初当選。最初に発言が大きく報道されたのは153月の衆院厚生労働委員会だった。

元私設秘書から未払いの残業代700万円を請求されたと自ら告白し、「私は24時間365日仕事をする。そういう中、秘書だけ法に沿って残業代を支払うことはできない」と持論を展開、元秘書を「ふざけるなと思う」と罵倒した。後に謝罪したが、「労働基準法は現実に合っていない」との主張は変えなかった。

162月には衆院予算委員会の中央公聴会に元検察官の郷原信郎弁護士(64)が出席。甘利明・選挙対策委員長(69)が経済財政担当相だった時、都市再生機構(UR)への“口利き疑惑”を「週刊文春」が報道したことを「絵に描いたようなあっせん利得であり、検察が捜査をちゅうちょする理由はない」などと指摘した。

これに足立議員は委員として「普通の人は、ああ、郷原さんというのは民主党の応援団なんだな、こう思って、今後、郷原さんには仕事を頼まないということになる、私はそう思いますよ」と非難した。

また郷原弁護士が橋下徹氏(49)をブログで批判し、府知事選の出馬を要請されたことにも触れ、次のように発言した。

「結局、郷原さんは専門家じゃないんです。政治家なんです。政治屋なんですね。私は、こういう形で、この予算委員会のこの場で、そうした売名行為をされたことについて批判を申し上げて、質問を終わりたいと思います」

1647日には衆院の総務委員会で民進党(当時)の安全保障関連法の対応を巡って「民進党はアホじゃないか。アホです、アホ」と「アホ」を連発。委員長を務めていた公明党の遠山清彦議員(49)が注意しても改めず、「こんな政党は国会の恥だ。アホ、バカ、どうしようもない」と罵倒を続けた。

同月21日の同委員会でも民進党の男性議員が行った質問に対し、「アホだと思う。本当、アホ」と非難。維新側は謝罪し、足立議員の質問を制限する考えを示したが、民進党への謝罪は拒否した。それもあってか27日に足立議員は衆院外務委員会で民進党を「無責任野党」と批判した。

175月に加計学園問題が浮上。足立議員は1112日には自身のツイッターに「朝日新聞、死ね」と投稿した。そして15日の衆院文部科学委員会で以下のように述べた。

《安倍総理あるいは政権与党に対して追及をしている人たちがですね、立憲民主党の福山哲郎幹事長、これ献金をもらっているんですよ、獣医師会から。それから希望の党の玉木雄一郎代表、これ献金をもらっているんですよ。献金をもらって、仮に請託を受けてあっせんをし、あるいは、そういうことで国会質問をしていれば、普通に考えれば、お金をもらってあっせんをすれば、あっせん利得罪、あるいはあっせん収賄罪、あるいは、何らかの権限がある、例えば石破さん(石破茂・元自民党幹事長)、まあ、あんまり深いことはやめますが、受託収賄、さまざまな疑惑が取り沙汰をされています。すなわち、犯罪者である、犯罪者とは言いませんよ、私は犯罪者だと思っていますけれども、個人的には。李下で冠を正した安倍総理に対して、犯罪者たちが周りを取り囲んで非難しているというのが私は今の国会だと思いますよ》

発言を足立議員は陳謝するが、182月の衆院予算委員会では自民党の石破茂・元幹事長(62)と立憲民主党の辻元清美・国会対策委員長(59)を非難する。

前者は「加計学園問題の本丸は石破茂・元地方創生相。なぜ野党は追及しない。石破氏は野党とグルかもしれない」、後者には「国交副大臣の時に(自治体に)補助金を配って(国有地購入費を実質)ゼロ円にした」などと発言した。

維新側は足立議員の役職を解き、国会質問は当面禁止するとしたが、19年の本会議で立憲民主党を「ウソつき」呼ばわりしたのは冒頭で紹介した通りだ。政治担当デスクが解説する。

「滅茶苦茶な発言であることは言うまでもありません。しかし実際に会うと、非常に腰の低い人物です。報道で人物像を連想している人は、その違いに驚くと思います。新聞記者への対応も悪くありません。問題発言の数々に眉をひそめる有権者も少なくないでしょうが、何とか存在感を発揮しようと焦った末にこうなった、と見る人もいます」
 

 
問われる維新の教育

維新の問題発言と言えば、やはり大阪市長だった橋下徹氏の「慰安婦発言」が原点だろう。135月、記者団に対して「慰安婦制度が必要(だった)のは誰だって分かる」と指摘。国内だけでなく海外メディアも大きく報道する事態になった。

最初の発言は午前中に行われ、夕方には「慰安婦制度は今は認められないが、風俗業は必要だと思う。沖縄に行った時、米軍司令官に会い『もっと風俗業を活用してほしい』と言った」と釈明し、これも賛否両論を呼んだ。

更に当時は維新の衆議院議員だった西村眞悟氏(70)が「韓国人の売春婦はまだ日本にうようよいる」と発言して撤回。当時は維新に所属していた中山成彬・衆議院議員(75)が慰安婦の強制連行問題で「自分の子や近所の娘が連行されるのを黙って見ていたのか。そんなに朝鮮人は弱虫だったのか」と述べ、これも批判を浴びた。

同年7月には共同代表を務めていた石原慎太郎氏(86)が街頭演説で、拉致被害者の横田めぐみさんについて「非常に日本的な美人だから、強引に結婚させられて子どもまで産まされた。誰か偉い人のお妾(めかけ)になっているに違いない」と発言した。

地方議員については割愛する。だが1例だけ挙げておけば、14年に当時の維新府議が、女子中学生とLINEで交流していたところ、グループから外されたことに立腹。「ただでは済まさない」「校長に電話する」などとメッセージを送ったことが大きく報道されたことは記憶に新しい。

あまりに失言・暴言が多く、振り返るのも大変だが、なぜこんなことが続いているのか、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「維新政治塾によって候補者を集めるというシステムが1つの原因でしょう」と指摘する。

「政治家になる順序を考えれば、実現したいビジョンや政策が先にあり、それを実現する手段として立候補するのが基本でしょう。ところが維新政治塾は、受講料を払って参加します。こうなると、『何が何でも政治家になりたい』、『とにかく議員バッジをつけたい』と、政策より議員になることが最優先という方々が増えてしまいます。そして、これだけ問題発言が繰り返されてきたとなると、塾の教育に疑問を抱かざるを得ません。国政の立候補者に相応しい人材を育成できていないのではないでしょうか」

原因の1つに、政界の人材不足がある。とにかく立候補してくれる人がいない。それは自民党でも変わらないという。

「魔の3回生の問題は、自民党でさえ寄せ集め、かき集めの立候補者で選挙を戦ってきたことを物語っています。そして小選挙区制ですから、どうしても有権者は候補者より政党の名前で投票してしまいます。維新なら足立康史議員や丸山穂高議員という個人に投票したというより、橋下徹さんや松井一郎・大阪市長(55)を応援しようと思って1票を投じるわけです」

更に問題発言の主が高学歴という点にも驚かされる。表にまとめてみた。

 記事に登場した国会議員の学業大学
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「立候補者の不足で、自民党も公募を行っています。実は旧民主党が始めたのですが、内情は替わりません。党の担当者が応募者の履歴書を見て、高い学歴やエリートとしての職歴があれば候補に残し、有権者に好感を持たれる立ち居振る舞いなら合格です。すると結局、優等生ばかりが立候補者になってしまう。しかし、優等生でも政治家の資質に欠けている人は存在しますが、公募の選考システムでは見抜くことができません」(同・伊藤氏)


最後に伊藤氏は「世論の批判はブーメランとなって有権者11人に返ってきます」と警鐘を鳴らす。

「繰り返しになりますが、小選挙区制は政党が全面に出る選挙制度です。候補者は“駒”となる傾向があります。とはいえ、候補者が自分の経歴を公開して選挙に挑むのも事実です。やはり、できるだけ候補者個人を見て投票しなければ、第2、第3の丸山議員を当選させてしまうと肝に銘じるべきでしょう」

週刊新潮WEB取材班

 

空母化を目指す護衛艦の上で「強固な日米同盟」を宣言する不気味さ!&日本はペテン総理の一存で戦闘機を爆買い。スイスは戦闘機ひとつ買うのも国民投票!&仙台地裁、強制不妊の国家賠償請求を門前払い!!

 くろねこの短語  2019/5/29

川崎の無差別殺傷事件はなんとも痛ましい。夕方には児童と保護者が犠牲となった小学校が記者会見していたが、おそらくメディアからの要請もあったのだろうが、もう少し心の整理ができるまで猶予してあげることはできなかったのだろうか。
 
その川崎の無差別殺傷事件について、初老の小学生・ペテン総理と共に護衛艦「かが」を視察していたトランプは訓示の中でしっかりと哀悼の意を表明していたってのに、当のペテン総理は一言も触れなかったってね。

役人の用意した原稿に事件への思いが書かれていなかったとしても、そこを臨機応変に対処するのが宰相たる者の務めだろうに、ようするにとことん無神経・無関心な男ってことだ。
 
しかし、護衛艦「かが」の上で、まるでトランプに阿るかのように「日米のさらなる強化に向けて、日本はしっかり役割を果たしていく」って表明するって、危険なことだよね。なんてったって、護衛艦「かが」は空母化を進めている最中で、聞きようによっては「アメリカと一緒に戦争しますよ」って言ってるようなものなんだからさ。

 
27日の記者会見では、F35を105機購入することをバラされちゃって、噂では維持費も含めて6兆円の買物なんだとか。こんな「爆買い」をいくら総理大臣だからって、勝手に決めていいのか。

てなことを考えていたら、なんとスイスでは総額6千億円の戦闘機購入計画を国民投票にかけるんだとか。つまり、戦闘機ひとつ買うにも国民の同意が必要ってことなんだね。それに比べて、なんでもかんでもペテン総理の一存最優先で、国会がまったく機能しない日本の現状のなんとお寒いことよ。

 
最後になったけど、旧優生保護法による強制不妊手術をめぐる国家賠償請求訴訟で、仙台地裁は旧優生保護法が違憲であることは認めつつ、国の賠償責任は否定する判決を出した。

「手術から20年という除斥期間が過ぎているから損害賠償請求権は消滅している」という国の主張を認めての判決ってんだが、「除斥期間を適用することは憲法に違反しない」なんて木で鼻をくくったようなこと言ってないで、「除斥期間」なんてものの存在についてもっと突っ込んだ判断するのが裁判所の役目なんじゃないのか。これでは、泣き寝入りしろ、って言ってるようなものだろう。

相撲観戦、プロ市民(ネトウヨ命名)ならぬプロ観客の仕込み、天皇陛下より上の大統領への待遇。出ました!誰かと思ったらネトウヨ命名の「プロ市民」ならぬ、「プロ観客」金 美齢や&櫻井よしこの腐臭漂う日本会議関係者二人組。

まるこ姫の独り言 2019/05/27
 
これが一般観客と言えるのか、安倍のお友達じゃないか。やっぱり仕込んでいたな?(笑)
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相撲協会は自分たちが権威でやって来たのに、その上の権威にはからっきしだらしがない。今まであれだけ、伝統だの格式だの横綱の品格だの言っておきながら、権力者には媚びへつらい、簡単に伝統とやらがどこかに吹っ飛んでしまった。

大体が、マス席を潰してソファを置き、大統領夫妻と総理夫妻が雲の上の人のように並んでくつろいで観戦する姿。どう見ても違和感が大ありだろうに。今まで天皇陛下でさえ「貴賓席」にての観覧を、いとも簡単に破って、大統領や総理の為にソファを搬入。

まるで天皇陛下より上の扱い。これからは、国賓が日本を訪れたら1000席買い上げ、そこにソファを搬入して雲の上の人状態で観戦するってことだな?前例踏襲主義の相撲協会やこの国の政治は、突如,革新に変わってしまった。
 
これからは伝統とか前例が無いとか、絶対に言ったら駄目だ。自ら、その伝統や格式や品格をぶっ壊したのだから。土俵上で倒れた人を人道的な気持ちで女性の介護士が土俵に上がったら、即座に土俵から降りろとアナウンスをされてしまった。

一般市民には伝統の名のもとに、上から目線の態度で、権力者には何も言えず伝統まで即座に変える相撲協会。
何が伝統だ、何が格式だ、何が品格だ。伝統とは、こんなにいとも簡単に崩れ去るものなのか。「伝統」がこれほどご都合主義とは思ってもいなかった。これが保守と言われる方のやり方なんだよな。

 
だったら、何も皇室の世継ぎ問題も「男系男子」に拘ることはないだろうに。いくら相撲は興行だと言ってもあれだけかたくなに伝統にこだわっていた相撲協会の伝統とやらが、いとも簡単に壊れるところを見たら、天皇の世継ぎ問題だって、「男系男子」にこだわることなく時代に合わせて変化をしてもいいような気がするが。
 
皇室の存亡の危機が目の前に迫っているのに、未だ、「男系男子」に拘る保守層の考えにはついていけない。メンツやプライドだけは人一倍、そして意固地で、皇室に対しては居丈高。
 
トランプ大統領夫妻の相撲観戦で、日本人は権威に弱いというのが改めて分かった。そして安倍首相がやってる感を前面に出しての選挙対策も度が過ぎていたし、迎える観客の能天気ぶりには見て居れなかった。

G20も演出しまくって支持率アップ、そして選挙に持ち込む気だろう。税金をふんだんに使い、芸能人事務所のトップのような安倍首相、何の疑いもなく面会する芸能人。それを華々しく報じるメディア。もうこの国は相当壊れていると感じる今日この頃だ。
 

隷属と云うぬるま湯 米国よりも早く沈むわらい話

世相を斬る あいば達也 2019/05/28

此処ここに至って、今さら、日本の経済を好転換するとか、更なる経済成長を目指すとか、そのような言辞に政治が明け暮れているようでは、根本的に自国の問題を捉えていない、いわば、為にするキャッチコピー政治なのである。

最近、コラムの執筆が途絶え気味なのは、激動の世界情勢から隔離された自民安倍のファンタジー政治が、善かれ悪しかれ、何の意味もない政治だと判っていながら、その政治に“NO”を突きつけない主権者が多数を占めていると現実を知った所為かもしれない。

安倍晋三が、どれほどの悪政を行おうと、或いは、善政に気づいたとしても、現在の日本の構造的根本問題に与える影響は軽微と見ている。そう思うと、今さら、安倍の悪口を書いても、徒労だと気づいたからである。

やはり、日本が変わるには、誰が何と言おうと、対米従属な濃密な不貞関係を清算しない限り、永遠に意味のない政治は繰り返されるだろう。

令和に入り、初の国賓として、日本のメディア界が大フィーバーして歓迎している米国大統領ドナルド・トランプ報道だ。共同声明も何もなく、ただ、宗主国の大統領が、支配国の象徴天皇に会いに来た、それだけのことに、あんな馬鹿げた警備を敷いたのである。

無論、第二次大戦の敗戦国から立ち直る方法として、米国追随は、歴史的に必然だった面が大きいのは事実だ。 東西冷戦という世界的構図においても、西側の一員として、対米従属には“理と利”があったと言えるだろう。

しかし、東西冷戦の崩壊と云うターニングポイントにおいて、日本では、東西冷戦の崩壊後の世界秩序などについて、本気で議論された痕跡が見られない。 つまり、東西冷戦時に出来上がった、日本国中に“隷米マインド”が充満していて、対米独立など、意味のない議論だと思い込まれてきたわけである。

しかし、世界全体を見まわしたとき、英国を含むEU諸国、ロシア、中国、アフリカ、中東、南米諸国では、米国追随に関して多くの議論が交わされていた。韓国、北朝鮮、ASEAN諸国においても、対米関係に関して、それなりの議論がなされた。しかし、唯一、日本と云う国だけは、対米関係の距離感など考える余地もなく追随した歴史的経緯がある。

政界も、官界、経済界も、国民の末端に至るまで、パックスアメリカが永遠と云う幻想の中で思考停止していた。

当然だが、そのような思考停止の中で、ポジションの獲得競争がなされていたわけだから、日本と云う国は、時間を追うごとに、病的なまでに“親米国家”の道まっしぐらになったわけである。

そんな中でも、対米従属関係に抵抗した政治家はいる。石橋湛山、鳩山一郎、田中角栄、鳩山由紀夫等々だが、田中角栄を除けば、明確な政治的足跡を残すことは出来なかった。

今の日本は、対米従属の中でのポジション争いが行われ、その勝者が、支配層に、然るべくポジションを得ているので、対米自立を目標にしても、何ひとつ得るものがない世界が出来上がっている。

つまり、政治における環境が、岩盤に近い強靭さがあるため、だれ一人、手も足も出せない状況になっている。 このような状況では、“嫌米主義”の筆者といえども、手も足も出せないのが現実だ。

おそらく、お利巧な国民の多くは、“嫌米”な態度を取ること自体、自分や自分の家族にマイナスな影響が及ぶと考え、仮にそのような気持ちがあっても、押しとどめているのだろう。

このような状態になると、自力で、対米従属な日本の状況を変えることは不可能になってしまう。 どこかの国が、米国を滅ぼしてくれるか、連邦制が崩れて米国が消滅するか、米国にだけ隕石が落ちるなど、SFな想像の世界で愉しむしかなくなることになる。

我が国の三権が、対米従属を続け、重要な自己決定権を失っている限り、国民が、疑似主権者として、疑似的主権を行使しても、国の仕組みが変わらないことを自覚している国家では、選挙にどれ程の意味があるのか、甚だ疑問だ。

このように考えていくと、正直、身もふたもないのだが、本気で、自分の国を考えれば考えるほど、対米従属、隷属が、国を腐らせていると思わざるを得ないのだ。

無論、対米従属によって70点や80点と云う合格点を貰える世界情勢であれば、それも良いだろう。しかし、今後の対米従属・隷属はリスキーなものであり、30点、40点と落第点を取る可能性が濃厚になっているのだから、思考停止の呪縛から解き放たれて貰いたいものだが……。

トランプによる「関税密約」暴露の火消しに必死なペテン総理の不愉快な仲間たち!&布川事件における検察と警察の違法性を認定する画期的な判決!!

 くろねこの短語  2019/5/28

「日米は貿易交渉で『大きく前進』しているが、交渉の『多く』は7月の選挙後まで待つことになる」というトランプのツイートの「選挙」ってところに「S」がついてたことが「衆参ダブル選挙」を示唆しているんじゃないかという憶測を呼び、初老の小学生・ペテン総理のお稚児さんたちが否定に大童している。否定すればするほど「ああ、やっぱりな」ってなるのが人情というもので、こりゃあ「衆参ダブル選挙」はあるかもな。
 
なんてことを、メディアは面白おかしく報道してるんだが、肝心の「7月の選挙後まで待つ=密約」ってことについてはけっこうぼかし気味なんだよね。「衆参ダブル選挙」よりもこっちの方が問題なんであって、もし「牛肉や農業について大幅な譲歩」という「密約」があったとするなら、その内容を選挙後まで隠すってのはそれこそ「結婚式の後に実は多額の借金があると、お相手に告白するような」(東京新聞「筆洗」より)極めてずるいやり方ってことだ。

 
早速のところ、国民民主のタマキンがこんなツイートしている。
「発表や合意の時期を、参議院選挙のあとにしようと日米で合意しているとしたら、大問題だ」

「もし、大幅に譲歩したり、大量の武器や農産物を購入するようなことになるなら、参議院選挙の争点として、国民に示すべきだ。速やかに予算委員会を開いて、事実かどうかも含め、参議院選挙の前に明らかにすべきだ」

 
当たり前だよね。相撲にゴルフに炉端焼き・・・と接待づけにしたあげくにこれでは、まさに朝貢外交そのものですからね。かつて、青島幸男がペテン総理の大叔父である当時の総理大臣・佐藤栄作を「財界の男妾」と国会で面罵したことがあったが、それにならえばペテン総理はさしずめ「トランプの男妾」ってことだ。
 
こんな男に国の舵取りさせておくと、いずれ日本沈没ってことになりますよ。
 
ところで、世紀の冤罪とされる布川事件で、「検察の証拠開示拒否」および「警察官の偽証」を茨城地裁が「違法」と認定して国と県に賠償命令を出した。検察と警察の取り調べや公判における「違法性」を指摘したこの判決は画期的と言っていいだろう。
 
警察官の「欺くような取り調べ手法は違法」、検察官の「証拠開示拒否は合理的理由はなく違法」という指摘は、警察官の嘘や検察官の証拠独占が冤罪を生むってことを裁判所が認めたってことなんだね。「検察官や警察官の個人的責任を問う法律をつくるべきだ」という声が、この判決によりさらに大きくなって欲しいと願う火曜の朝であった。

官邸がまたしゃしゃり出る!安倍首相の「願っていません」の否定に官邸は火消しに躍起だ。


まるこ姫の独り言 2019/05/26


官邸が出てくるという事は、よほどネットの反応に危機感を持っているのだろう。今回も、安倍首相の「願っていません」発言に過剰な反応を示している。

まさか官邸がこんな発信をするなんて思ってもいなかったが、安倍政権の場合これが通常だから(笑)

首相官邸、安倍首相の「漢字の読み間違い」を否定 「願っていません」報道で異例ツイート
                 5/25() 18:16配信 J-CASTニュース

>首相官邸のツイッターアカウントが2019524日にツイッターを更新し、430日挙行の「退位礼正殿の儀」での安倍晋三首相の「誤読」疑惑を否定した。
>「これらの報道にある漢字の読み間違いなどは、ありません」
>「閣議決定された国民代表の辞の当該部分は、『・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って「や」みません』とひらがなです」


どれだけ動画を見ても、「願っていません」だが。。。やっぱり、ひらがなで書いていたか。。。


「已みません」は読める人にとっては何で読めないのかと思うが、結構、読めない人も多いと思う。特に知性も教養もない、ましてや本を読まない安倍首相にとって、「已みません」を読めるとは思えない。

ましてや安倍首相は、官僚が「云々」くらい読めると思ってひらがなにしていなかったのだろうが、得意げになって国会ででんでんと言ってしまった。

あれは、後世に伝えられるくらいの酷い読み間違いだ。

一般人なら、腹の中でえ?この人、この漢字を読めないんだ(笑)で済んでしまうが、日本の政治のトップがましてや、国会で堂々と披露してしまった。

これは致命的なミスだ。

多分、その原稿を書いた官僚は、しまった!と思ったのではないか。
他にも漢字読み間違いを言えば「腹心の友」を「ばくしんのとも」とも言っている。


だから、天皇陛下に対してのお祝いの言葉に対しては、念には念を入れろという事で、しっかりひらがなにしていたという事か。それにしても、官邸の方の無理矢理に首相は正しく読み上げています。「願っていません」と聞こえると思っているのはあなたの勘違いみたいな発信の仕方はどうなのか。


何度見ても聞いても、「願っていません」だが。
結局、今回の場合は、前の本当に漢字が読めないと違って、安倍首相の滑舌が悪すぎると言う事か。
しかし滑舌が悪いなら悪いように、何度も練習するとか、ゆっくり喋るとかすれば良い物を。ぶっつけ本番でやるから、後々まで大騒ぎになるようなことになるのではないか。


官邸もここまで躍起になるとは。。。。

少し前に、佐藤浩市が「お腹を壊した首相」とした役の設定の件で、首相を揶揄するのかと誹謗中傷を受けていたが、役の設定なのに安倍首相と直結するのも変だし、役の設定にまでいちゃもんを付けるようになると,創造することがものすごく難しくなる。


「願っていません」発言を少しでも批判すると官邸が出てくるように、安倍首相を揶揄したと想像されるような思考はもう、この国ではどんどん圧力を受けるようになっている。

安倍首相や丸山穂高のような権力を持っている人間の「言論の自由」はあっても、一般人の権力批判には「言論の自由」がどんどん狭まっているのが現状だ。すごい息苦しい社会だ。

 

否応なく近づくファシズム 政治が機能しない恐怖社会(追記)
世相を斬る あいば達也 2019/05/27
結局、今の日本の流れは、片山教授が指摘する社会に雪崩を打って突き進んでいる。その答えは、必ずしも安倍政権が目指すようなものではないだろうが、似たり寄ったりの社会が、日本と云う国に現れるのは避けられないかもしれない。
なかには、こういうファシズムと云うか、全体主義に馴染みそうな世相だから、国家主義が実現できるのではないかと云う幻想を抱くイデオロギー層もいるだろうが、彼らの思い通りになるなるとも言えない。
引用の片山教授インタビュー記事の冒頭、日刊ゲンダイ編集部が語った『権力によって民衆が「束ねられている」状態を指すという。7年に迫ろうとする安倍1強政治の下、この国はどう変わっていったのか。』と、安倍政権の力でどうこうされた部分は少ないと筆者は考える。
片山氏の論も、時代によるファシズム化が主体であり、あくまで安倍政権は、そこにいろどりを添えているに過ぎないと云うことだろう。
いま現在、安倍政権が一強状態で権力を掌握しているように見える状態も、謂わば時代の要請(あだ花)であり、安倍政権も時代が求めた変化のための通過儀礼に過ぎない、一時のモラトリアム政権なのだと云うことだ。
つまり、いずれは崩壊する安倍一強であり、蜃気楼のような政権だったと気づく日は、それほど遠いものではないと考える。ここから以下は、片山教授のインタビューを参考にして、筆者の考えをまとめさせて貰おうかと思う。
安倍自民党政権は、現時点で独裁政権のように見えているが、有権者の25%程度の支持の上に乗っかった危うい政権でもあるのだ。有権者、つまり主権者と言われる人々の多くが、その主権の行使を放棄している時代の権力なのだ。
つまり、有権者の25%が反政権政党に投票する行動を、何らかのキッカケで起こせば、改憲の発議どころか、政権の座を追われる可能性もあるわけだから、独裁政権とまでは言えない。
無論、その何らかのキッカケが中々起きず、一時のあいだファシズム体制が構築されたように思える時期が来ることもあるが、歴史から見れば、瞬間的現象だと言えるだろう。
片山氏が言うように、政治が、現実を無視して、維持が不可能になっている自由主義経済と民主主義と福祉国家の接続可能性を主張して政党のベースを作っている限り、その政党はフェイクなのである。
そういう意味では、将来の日本の姿を包含したイデオロギーを持ち合わせている政党は日本共産党だろうが、現時点ではなまくらな印象だ。
これからの時代は、不幸の負担をどのように分配するか、そういうニヒルな政治が求められるわけだが、国民の空気が、それを言ったら、即座に“否定”するもののようだ。
国民の間に階級らしきものが出来つつある現状では、真実をどのように捉え、愚かな国民を騙しながら誘導する、神の手のようなものが必要になる。
金持ちではないが、貧困と云うほどでもない幸福だと思える社会。このイメージを訴える政党が出てくるまで、日本の政治は、国民の心から乖離するに違いない。
市場原理主義で、経済成長を謳う政党であるなら、それらの幻想につきあう国民だけの政治の時代が続くのだ。また、加えて言うならば、世界がそっぽを向き始めた米国と云う国との距離を、どのようにマネージメントするかと云う問題にも向き合わざるを得ない。
しかし、現状では、日本共産党といえども、対米自立の旗幟を鮮明にしているとは言えないのが現状だ。

≪片山杜秀氏 日本は“束ねられる”ファシズム化が進んでいる
この国は再びファシズムに侵されている――。現実を鋭く分析した思想史研究者の対談集「現代に生きるファシズム」(小学館新書)が話題だ。第1次世界大戦後のイタリアで生まれたファシズムはヒトラーのナチズムとも、中国や北朝鮮の全体主義とも、ロシアのそれとも違う。権力によって民衆が「束ねられている」状態を指すという。7年に迫ろうとする安倍1強政治の下、この国はどう変わっていったのか。

◇  ◇  ◇  
 ――ファシズムはどの程度まで進んでいますか。
数字で示すのは難しいですが、かなりファシズム的状況にあると言っていいと思います。独裁政党こそありませんが、野党は与党に似たり寄ったり。保守主義的で、資本主義の延長線上に立って「この国をもう一度豊かにします」と幻想をうたっている点では、共産党以外の野党は与党と変わらない。
――国民に選択肢がないと?
自動的に大政翼賛会化しています。55年体制のような与野党のイデオロギーの差異がない。思想や政策に十分な相違がないとすれば、有権者は同じことをやるなら経験を積んでいる政党の方が安全と考える。だから、安倍首相が面目を失うことがあっても、「悪夢のような民主党政権」とリフレインすると、一定数の国民がリセットされてしまう。現政権の方がマシだと考えて、失敗が棒引きになる。左派が警戒する憲法改正などしなくても、戦後民主主義の常識とは異なるフェーズに入っていることを深刻に認識する必要があります。

■没落する中間層が“希望の星”にすがりつく  
――ファシズムは全体主義と混同されやすいですが、「特定の政治や経済の体制を呼びならわす言葉ではないと考えるべき」「体制論ではなく情況論の用語」と指摘されています。

個を原則的に認めないのが全体主義で、個のスペースが幾分なりとも保障されているかのような幻想を与えるのがファシズムと言えばわかりやすいでしょうか。みなさんを自由にするため、夢を取り戻すため。いっとき不自由になっても我慢して下さい。これがファシズムのやり方です。しばしば不自由のままで終わるのですが。同質化までは至らず、「束ねる・束ねられる」ことをたくさん感じているときがファシズム的状況と言えるでしょう。ファシズムは社会主義か自由主義かで割り切れない。変幻自在に形を変える。精神論や右翼的な旗印が有効であれば、それをトコトンやる。国民の団結を保つために社会主義的施策が有用であれば臆面もなくやる。理屈は抜き、束ねられれば手段を問わないのがファシズムです。 
――右派に支えられる安倍政権が教育無償化などの福祉政策に走るわけですね。一方、国民が「束ねられてもいい」と考えるのはどういう背景が?

資本主義の危機の時代に没落する中間層の“希望の星”としてファシズムが現れるからです。典型例はワイマール共和国時代のナチス支持者、トランプ米大統領に熱狂するラストベルトの白人労働者。もっと豊かになるはずだったのにどうもおかしい、社会のせいでうまくいかない、と感じている階層です。日本も似たような状況です。就職先は終身雇用で、何歳で結婚して子供を何人つくって、何歳までにマイホームを持って……といった従来の生活モデルが崩れた。そうすると、自由を少しばかり差し出しても、みんなで束ねられることで助け合い、危機的状況を乗り切ろうという発想になる。自由を取り戻すステップとして、束ねられることが必要だという思考に入っていきます。

■3・11でフェーズが変わった  
――ターニングポイントはいつですか。

3・11でしょう。冷戦構造崩壊後、そういうフェーズに入っていく流れはありましたが、3・11が決定的だと思います。この経験でフェーズが変わってしまった。日本が災害大国だという認識は共有されていましたが、政府は対応可能な防災計画を立て得ると説明し、国民の不安を打ち消してきた。ところが、東日本大震災では日本列島全体が揺れ動き、原発事故はいまだに収束しない。その後も各地で地震が頻発している。南海トラフ地震のリスクもある。いつ巨大災害に襲われても不思議ではない状況をウソとは言えない。地震予知は不可能だとオフィシャルに認めている状況下で、われわれは明日をも知れぬ身で生きている。2011年以降、日本人は刹那主義と虚無主義に陥ってしまいました。真面目に考えても対応できない災害と隣り合わせで暮らしているわけですから。

――危機感の点で言うと、安倍政権は一時は中国包囲網に躍起になり、核・ミサイル開発に猛進する北朝鮮を“国難”と呼び、足元では韓国と対立を深めています。

内政で国民に対する訴えかけが弱くなると、外に向かうのは歴史が物語っています。富の再分配といった社会主義的政策で国民のガス抜きをするには、経済成長が必須。それができない場合は非常時の持続が有効に働く。北朝鮮がミサイルを発射するたびにJアラートを作動させれば、5年や10年は簡単にもってしまう。 

――刹那主義、虚無主義、対外的緊張が重なればますます思考停止です。

リアルに考えれば、この国は経済成長しないかもしれない、貧富の格差が拡大するかもしれない、社会保障はますます削られていきそうだ……。安倍政権が夢物語を喧伝しても、不安は払拭されない。さらに、AI社会になれば人間は不要とされかねない。しかし、こうした問題が国民的議論に結びつかないのは、安倍政権がだましているからというよりも、国民が厳しい現実から目をそむけているからです。国民の気分も問題なのです。なぜかというと、現実を直視しても解決のしようがないから。こうして刹那主義や虚無主義が増幅され、便乗したファシズムのオポチュニスト(ご都合主義者)的な部分がかぶさってくる。世論ウケのいい政策を次々に打ち上げ、中途半端なまま別のテーマに移っていく。 

――本来は、いい加減な政治に対する国民の怒りが爆発する局面です。

声を上げ続ける人は少数派。「実現不可能なことでも言ってくれるだけでうれしい」というレベルまで国民の思想が劣化していると思います。お上はうまく統制するため、下から文句が噴き出ないようおべんちゃらを言う。それを期待する国民感情がある。上下の平仄が合っている怖さがある。「おかしい」と訴える人の声は、「平仄が合っているんだからしょうがない」と考える人のニヒリズムにかき消される。原発事故への対応、反応もそうです。嫌な話を聞いても解決できないし、東京五輪の話題で盛り上がった方がいいという雰囲気でしょう。元号が変わった、新しい時代を迎えた、お札も変わる、それぞれの花を大きく咲かせることができる……。そんなことで内閣支持率が上がる。政府の考えと国民の求めが無限にかみ合っている。終末的ですね。

■サンダース目線の民主社会主義的発想が必要

――流れを変える手だてはないのでしょうか。

仮に安倍政権が倒れても、世の中がガラリと変わることはないと思います。「決められない政治」を否定した結果、政治主導の名の下に内閣人事局が設置されて官僚は生殺与奪権を握られ、官邸は霞が関の情報を吸い上げて権力を肥大化させ、戦前・戦中にはなかった強力なファシズム体制を敷いた。「決められる政治」の究極の形態を実現したのです。唯一可能性があるとしたら、来年の米大統領選に再挑戦するバーニー・サンダース上院議員のような民主社会主義的な発想を広げることでしょう。人権を擁護し、ファシズム的なキレイごととは一線を画す社会を目指すのです。最大多数の国民がなるべく束ねられずに、しかし助け合って生きていく。人間社会の当たり前の理想を思想的にハッキリ表明する政党が大きな形をなさないとまずいでしょう。難しいですが。 

――民主社会主義的なプランを掲げる政治勢力が必要だと。

高度成長が再現できれば、新たな政策実行にいくらでも予算が付き、昔ながらのパイの奪い合い政治でも結果オーライでうまくいく。しかし、もはやそこには戻れないでしょう。戻れるかのような甘言に何となくごまかされているうちに、残された貯金すら減らしているのが今の日本ではないですか。この現実認識を持てるか持てないかです。本当の現実を思い知れば、民主社会主義的な目線で考えるしかないのではないですか。最大多数の国民の人権と暮らしが守られ、人間を見捨てない国を目指すサンダース目線の政治が必要でしょう。 (聞き手=坂本千晶/日刊ゲンダイ)

 
▽かたやま・もりひで 1963年、宮城県生まれ。慶大大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶大法学部教授、教養研究センター副所長。音楽評論家としても活躍。著書「未完のファシズム」で司馬遼太郎賞受賞。元外務省主任分析官の佐藤優氏との対談シリーズ「平成史 」「現代に生きるファシズム 」の刊行を記念し、6月24日午後7時から、東京・紀伊國屋ホールでトークショー開催。問い合わせは℡03・3354・0141へ。  ≫(日刊ゲンダイ)

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