真実の報道神秘

権力の『おかしな政策』におかしいと報道しない日本で、一人でも『おかしい』と声を上げ、真実を追求して行きます。

2018年03月

安倍昭恵と谷査恵子の二人が並ぶ。不思議なのは、その向こうに和田政宗がいること
https://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/5a7daf6fb0e8b9d93d6dd531c5e64ce7
2018年03月30日 のんきに介護

イメージ 1

「森友よりTPP」発言の深刻さは、それがそもそも何の根拠もないいわゆる「ポスト真実」ってところにある。その根底には放送制度改悪の思惑が見え隠れ!?

くろねこの短語 2018/3/31

「一面で扱われるべき話だが一面に載っていないので、そう申し上げた」
「(森友問題の軽視という)印象を与えたというのであれば訂正する」
「森友と比較したのがよろしくないという点は反省する」
「誤解を招くような発言があったとすれば謝罪を申し上げる」
 
謝罪どころか、「誤解を招くような・・・」という自民党議員の常套句を口走って居直りを続けるひょっとこ麻生なんだが、いえいえ誰も誤解してないし、それどころか言葉通りに受け止めてますから。もう、この男は「人」としても終わってるね。

 
ま、それはともかくとして、今回のひょっとこ麻生のクズ発言は、森友文書改竄問題の軽視はもちろんだが、同時に新聞報道に対するあからさまな批判であり恫喝、圧力であるというところもけっして見逃してはいけない。
 
昨日のエントリーでも書いたように、ペテン政権が画策している放送制度改悪ってのが、その根底には絶対にある。「森友よりTPP」発言の深刻さは、それがそもそも何の根拠もないいわゆる「ポスト真実」ってところにあるんだね。

もっと言えば、大臣が国会でフェイクニュースを流したということだ。放送制度改悪は、そうしたことがTVでは日常茶飯になるってことだ。沖縄ヘイトを垂れ流した『ニュース女子』だって、通常の番組として白昼堂々と放映されても何の問題もなくなるんだね。

・東京新聞社説
 
あまり話題になっていなけど、NHKでは「森友をトップニュースで伝えるな、昭恵さんの映像は使うな」という指示があるという内部告発があったばかりだ。現行の放送制度のもとでさえこの有様だ。放送制度改悪が実現したら、後は推して知るべし。

 
ペテン総理の腰巾着・萩生田君が「9条があったことで戦争にも紛争にも巻き込まれなかったと、相変わらずプラカード掲げるああいう人たち」ってフジTVの番組で発言したそうだが、そうした政治家の不埒な発言も、何のためらいもなく横行することになるだろう。

 
所管大臣としての無能ぶりとともに、メディア規制を事あるごとにほのめかすひょっとこ麻生は、もはやレイシスト石原レベルを超えた老害の域に達している。「お前はもう死んでいる」・・・ってなもんです。

今井筆頭首相補佐官の犯罪と怪しい大阪随行が語るアベゲート事件の核心

 
『財界にっぽん』 2017 11月号  
特別寄稿 2弾 「無能と嘘で国家信用破壊した自公体制の罪と罰」

201593日はアベゲート事件の発端であり、安倍晋三は国有地払い下げについて、当時の直接責任者だった理財局長の迫田英典と面談している。そこで得た情報によって翌日4日には国会をサボり、読売テレビの『情報ライブ ・ミヤネ屋』を口実に使い、大阪入りしてテレビに生出演した後で、冬柴鉄三・元公明党幹事長の次男が経営している、「かき鐵」と言う料理屋で食事をしており、そこには今井秘書官と公安担当で大石秘書官が陪席している。

http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/zaikai201711.html


フリーランス・ジャーナリスト、慧智研究センター所長 藤原肇
21世紀と共に幕が開いたゾンビ横行の時代」で始まるこの記事は、佐川理財局長のウソと言い逃れについての記述や、源泉徴収がナチスに学んだ戦時体制であり、税制改革が必要だと論じたために、この経済誌は国税庁から差し押さえのこ言論弾圧を受け、廃刊になった記念すべ記事だった。その記事のハイライト部分を引用すると次の通りだ。ただし、実に興味深い証拠写真を見るためには、上の青文字のURLで原文を開き、そこで写真を見ることが必要だ。  <引用記事>

森友学園に絡んだ打ち合わせに、国会を抜け出した安倍首相が、部下と「かき鐵」で食事しており、そこは公明党幹事長で国交相だった冬柴鐵三代議士の次男が経営する店だった。しかも、牡蠣料理屋の便所の入り口には、安倍晋三と小泉進次郎の色紙が並んでおり、利権絡みの臭気までが漂うが、これは一体何を意味する暗示だろうか。 
 

問題は安倍が引き連れた郎党であり、安倍の隣の今井秘書官の奥には、大阪の闇の世界について精通した、大石吉彦首相秘書官がいるが、彼は警備局警備課長出身でテロの専門家だ。森友学園事件があった豊中市は、半島同和と土着の在来同和の間で、利害を競う係争地帯に位置しており、テロの専門家がお出ましをした意味が、この写真の遠景に潜まないか。
財務当局も恐れおののく同和利権の闇
 

この種の問題を理解するためには、宝島社の『同和利権の真相』シリーズや、アルファ文庫の『懲りない面々』を読み、歴史分析をすることによって、自分の手で全体図を描く必要がある。そうした地道な作業を通じて、自らの頭を使って考える努力によって、複雑な仕組みが分かるが、他人に答えを求めている限りでは、謎を解く楽しみは味わえない。 
 

政界、財界、行政機構などの表の社会と、暴力団、同和などの裏の世界が、政治家や警察と癒着することで、利権の分配と結びつく時には、金融機関や国税当局が浮上するから、事実の隠蔽や嘘が蔓延する。だから、国会での真相審議に登場した、佐川宣寿理財局長がうろたえて、「処分した」「知らない」を連発し、それが言い逃れだったので、国民はたやすく嘘を見破った。


そして、上からの指令に従っている役人が、忠誠でないことへの報復に、怯えている状況について理解し、安倍のゲシュタポ体制による、仕組まれた茶番劇に気づいた。・・・ 日本には多くの正直な人が住むが、外の世界は詐欺師天国であり、目の動きを観察して心を読む技術は、生きて行く上で最強の武器になる。そんな高級技術を使うまでもないが、キョトキョト落ち着きなく動く、佐川宣寿理財局長の目の観察を通じ、嘘とごまかし答弁の背後には、何が控えているかが読み取れた。 
 

それを示す証拠の映像まであり、怯えた佐川局長の背後には、お目付け役の大石が控えていて、国会中継で観察できたから、日本のゲシュタポ体制の底の浅さが、実に簡単に見破れたのである。答弁する佐川前理財局長()の背後には、お目付け役の大石が控えていて、小心者の佐川が本当のことを喋らないように、背後で関ししていることまで分かるのだ。

この日の安倍の国会をサボった突然の大阪行きに合わせて、一方では同時進という形で小学校建設工事推進工作がを行われ、工事を請け負った設計会社所長や森友学園関係者が、近畿財務局を訪問しているのだ。そして、近畿財務局の統括管理官や大阪航空局調査係を相手にして、打ち合わせをおこなったことがわかっている。さらに翌日の5日には安倍昭恵が森友学園が経営する塚本幼稚園で、記念の講演をおこなっているだけでなく、その場で小学校の名誉校長に就任しているのである。

ここまで犯罪を巡る状況証拠がで揃っているのに、安倍は恥知らずにも自分や女房は無関係だとシラを切り、国民や国会を侮辱し続けているのに、検察当局は尋問さえもしない腰抜け振りである。

アッキード事件はアベゲート事件となり、世界中に悪事千里が走っていて、日本の前近代的ヤクザ政治が嘲笑され、政治家不在が知れ渡っている。


そして首相官邸がヤクザ政治の巣窟であり、今井首相筆頭補佐官がヤクザの若頭だ。そして、親分が安倍と名乗る首相をやっていて、まともな政治家が一人もいない状態で、その姉御の昭恵が獏連女だとしたら、安倍一家の親分と姉御はそのうち御用であり、監獄行きという運命がお待ちかねである。

佐川氏が喚問で安倍夫妻を庇うあまり露呈させた嘘と矛盾! 今井首相秘書官がらみの質問でもゴマカシが

2018.03.27 佐川氏証人喚問で矛盾が次々噴出! リテラ   

「国民全体の奉仕者」ならぬ「安倍首相の奉仕者」──。本日おこなわれた佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問について、本サイトでは速報で「安倍自民党との完全な出来レース」と看破したが、午後の衆院でもとんだ茶番劇が展開された。

佐川氏は、改ざん問題について「理財局のなかで対応した」と主張し、肝心の詳細についてはすべて「刑事訴追の恐れがある」という理由でゼロ回答。一方で、安倍首相や官邸からの改ざん指示は「一切なかった」とはっきり証言した。

改ざんを「理財局だけでやった」と言うが、そもそも官僚がこのような大規模な犯罪を犯す理由などまったくないし、独断でこんなことができるはずがない。だいたい、財務省の矢野康治官房長は昨日の参院予算委員会の集中審議で、午前中には「官邸も麻生大臣も、指示も関知もしていなかったのはまぎれもない事実」と答弁したのに、午後には「総理官邸という言葉は適切ではなかった」と自らの答弁を修正し、「(官邸の関与が)あったという事実には突き当たっていない」などという珍妙な答弁でお茶を濁した。この矢野官房長の答弁を、佐川氏は何の根拠もなく真っ向から否定したことになる。

その上、佐川氏は、自身が理財局長として関与していない時期におこなわれた土地取引についてまで「私が昨年ずっと一連の書類を読んで勉強して、国会で答弁させていただいたなかで言えば、総理も総理夫人の影響もありませんでした」と明言したが、その根拠は「(土地売却は)当時の不動産鑑定に基づいておこなわれた」からというもの。言うに事欠いて「適正な売却だった」とまで口にした。

まさに噴飯モノの答弁だろう。会計検査院はゴミの積算根拠を「不十分」だと指摘しているし、建設業者も「ゴミが実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した」と大阪地検に証言しているように、「適正な売却」などではなかった。そもそも、質疑に立った立憲民主党の福山哲郎議員も指摘したように、「適正な売却」だったのなら、決裁文書を改ざんなどする必要はどこにもないのだ。

しかも、佐川氏は、「改ざん前文書に書かれた昭恵夫人の名前を見たときにどう受け止めたのか」と共産党の小池晃議員に問われると、「(改ざん前文書を)いつ見たのかという質問」「それは私自身が書き換えをいつ認識したのかという問題そのもの」だと詭弁を弄して答弁を拒否。「総理夫人の影響はない」とはっきり言えるのならば名前を見たときの感想くらい堂々と言えるはずだが、それはけっしてしないのである。逆に言えば、昭恵夫人の名前を見たときの感想は「刑事訴追の恐れ」になるような問題だということになるではないか。

安倍夫妻を庇って否定するあまり明らかな矛盾と嘘を露呈

このように、納得できる理由を提示しないまま道理にかなわない根拠で安倍夫妻をただただ庇うだけに終始した佐川氏の証人喚問。だが、いくら佐川氏が安倍官邸とすでに「裏取引」していたとしても、事実をないことにはできない。

むしろ、安倍首相や昭恵夫人にかんするあらゆることを無理やり否定したがために、次から次へと矛盾が噴き出てきている。たとえば、佐川氏は安倍首相が昨年217日、「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことの影響を聞かれて、「総理の答弁と前と後ろで私自身の答弁を変えた認識はない」と答えていたが、これは明らかな嘘だ。

佐川氏は安倍首相が「間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」というセリフを口にした同じ昨年217日には、「適正に処理した」程度のことしか言っていなかった。ところが、それから1週間後の224日に「(交渉記録は)速やかに破棄した」と答弁するなど、急に強気になり、32日の参院予算委員会で共産党の小池議員から質問を受けた時には「何月何日に何をしたかという面会記録、そういう記録はない」「予定価格や賃料を先方に提示することはない」と断言していた。

周知のように、改ざん前文書には、201519日の欄にははっきりと〈近畿財務局が森友学園を訪問し、国の貸付料の概算額を伝える〉と書かれており、もし改ざんがなければ、こんな強気の発言ができるはずがない。つまり、24日以前に決裁文書を改ざんしたのは確実なのである。そして、その24日以前に決裁文書との整合性をとらなければならなかった答弁というのは、安倍首相が17日におこなった「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」発言しかない。

さらに無理を感じたのが、安倍首相の最側近・今井尚哉首相秘書官にかんする発言だった。きょうの証人喚問で、自由党の森ゆうこ議員が「官邸の今井秘書官と森友問題で話したことはないか」と問うと、佐川氏は2度も話をはぐらかし、森議員に「そんなことは聞いてない」と追及され、何か意を決したように「この森友問題について、今井秘書官と話したことはございません」と言い切った。だが、改ざんの指示云々とは関係なく、この森友問題で佐川理財局長が官邸で森友対応を担っていた今井首相秘書官と相談をしていないなどということは、霞が関の常識に照らしてありえない話だ。そのことは、多くの元官僚が指摘している。

それを、「今井秘書官と話したことはない」などと言い張るというのは、むしろ、今井秘書官との相談内容についてつっこまれることを恐れたためとしか思えない。

きょうの証人喚問によって疑惑は解明されるどころか、さらに深まった。しかし今日の様子をみれば、もはや官邸と裏取引をすませている佐川氏が真相をしゃべることなど、ありえないだろう。真相解明には、今井首相補佐官や安倍昭恵氏、土地取引時の財務省事務方責任者である理財局長だった迫田英典氏、総理夫人付きだった谷査恵子氏、そして籠池泰典理事長を揃えた全員の証人喚問が絶対に必要だ。安倍首相は真相を究明すると約束したのだから、当然、応じるべきだろう。

「森友の方がTPPより重大と考えているのが日本の新聞のレベル」「経済部のやつにボロカス言った記憶」(麻生太郎)。こんなのが日本の大臣のレベル・・・下衆め!!

 くろねこの短語 2018/3/30

東京都迷惑防止条例改正案が成立した。民進・立憲民主で反対はひとりだけ。こんなんでいいのかねえ。乱用防止規定があるとはいえ、法の運用はどんどん拡大解釈されていくのが常ですからね。要注意なのは変わらない。

 
さてと、証人喚問が終わって、ひょっとこ麻生が本音をポロリです。
「TPPは日本が主導して締結された。このあいだ、茂木大臣0泊4日でペルー往復していましたけど、日本の新聞には1行も載っていなかった。森友の方がTPP11より重大と考えているのが日本の新聞のレベル。政治部ならともかく経済部までこれかと、おちょくり倒した記憶がある」
 
ただの下衆野郎ですね。財務大臣としての監督責任なんかこれっぽっちも考えてないから、こういうクズ発言が口をついて出てくるんだね。これをまた「麻生節」で片付けようとする御用コメンテーターもいたりするんだから、何をかいわんやなのだ。
 
笑っちゃうのは、この発言にはいくつかの誤りがあることだ。まず、キツネ目の男・茂木君が行ったのはペルーじゃなくてチリなんだね。締結というのも間違いで、まだ署名しただけ。さらに、「新聞には1行も載っていなかった」ってのも嘘で、各紙とも署名式のことはちゃんと報道していた。つまり、この男は新聞読んでないってことなんだね。ま、漢字も覚束ないノータリンだからさもありなんてことか。
 
それはともかく、こういう発言が何の衒いもなくできちゃうってのは、公文書改竄という凶悪犯罪をいかに軽く考えてるかってことの証明みたいなものだ。証人喚問で幕引き図ろうとしている自民党のそれが本音ということだ。
 
さらに言えば、新聞報道に難癖つけたってことは、あからさまな報道への圧力でもある。これって、ペテン政権が画策している放送制度改革の延長線上にあるのは間違いない。いつもの「麻生節」なんて甘やかしている場合じゃありません。

 
北のカリアゲ君にだって「安倍一味は、彼らに集まる怒りのまなざしをそらして政権の危機を免れるために拉致問題や最大の圧力を持ち出している」と見透かされているペテン政権なんだから、日本のメディアもそろそろ目を覚まさないと世界中の物笑いの種になりますよ・・・って、もうなってるか。

モリカケ事件より大きな2兆円の疑獄が安倍の後見人の細田親分の地元の松江で燃え上がった

 

このところ連日のようにテレビに映る顔がある。キャリア官僚特有の言いまわしに終止している、眼鏡をかけた中年の人物・太田充財務省理財局長だ。
 

この太田充理財局長が、松江市の出身で、しかも松江南高校をでていることを知ったのは、平成30年3月19日のことだ。テレビで政治評論家が理財局長の経歴に触れていたのである。
 

翌3月20日、山陰合同銀行の久保田一朗・前頭取、現会長の言葉が伝わってきて、この情報はより具体的なものとなった。場所は松江温泉にある水天閣。松江しんじ湖ロータリークラブの定例会の席上、同クラブの会長でもある久保田一朗氏がスピーチの中で太田充局長を持ち出した。

「お世話になっているあの太田ガラス店の太田さんが、全国的に有名になった。偉くなられたことだ。」

太田ガラス店の専務であり社長の弟であった人物の長男が東大に入ったことまではなんとなく知っていた。しかし、それ以上のものではなかった。
(中略)
 

私が生まれた北寺町も、現在住んでいる魚町も「白潟(しらかた)」と言われている場所である。慶長16年に松江城ができてから400年たつが、「白潟」の地はそれよりはるか昔から松江の要(かなめ)であった。出雲神話に結びつく太古の昔からの場所だ。文字通り、松江発祥の地である。
(中略) 

大橋川拡幅事業とリンクして進められてきた松江市中心市街地整備事業。この2つの公共事業は、すでに不正な公共事業であることが判明している。
 

ことに、この2つの事業に密接に関連する部分で、森友疑惑と同様の、公務員がらみの不正が松江市だけで4つ、明らかになっている。この4つの不正公金疑惑は、森友疑惑より金額がはるかに大きなものだ。この30年間で合計2兆円以上も投入された公共事業にからむ不正疑惑であり、単なる一地方の問題ではない。
 

しかも、森友疑惑の背景に隠れている政治家と元政治家が、島根第一選挙区内にいる。闇のキング・メーカーである。佐川宣寿氏だけでなく、麻生太郎財務相、更には、安倍晋三総理なども、尻っぽ切りの対象となる単なるトカゲである。不正疑惑のご本尊ではない。
 

「茶坊主」という渾名で有名な”(週刊現代平成30年3月31日号)太田充理財局長という、いわばミッシング・リンクが顕在化した以上、国会の舞台は、大阪ではなく、疑惑のご本尊が鎮座する島根第一選挙区の松江市に移ることになろう。
 

太田充理財局長は、森友疑惑という火の中だけでなく、松江市の不正公金支出及び談合疑惑という業火(ごうか。()悪行が身を害することを火にたとえていう語。-広辞苑)の中に身を投げ入れた「飛んで火にいる夏の虫」である。  

佐川・前理財局長が証人喚問で明かさなかった今井首相秘書官の秘密

AERA dot. 3/27(
) 週刊朝日  201846日号

安倍政権の存亡がかかった攻防が国会で始まった。森友学園を巡る一連の問題の主犯扱いされた佐川宣寿前国税庁長官が、327日午前、参院予算委員会で証人喚問されたのだ。

冒頭、改ざんを把握していたのかとの質問に対して、佐川氏は刑事訴追の恐れがあるとして「答弁を差し控えさせていただきたい」と、森友問題の核心部分についての証言を拒否。文書改ざんに財務省官房や政治家などによる関与はなかったのかについては、「官邸などからの指示もございません。理財局の中で対応したということであります」と答えたが、安倍晋三首相夫人の昭恵氏の名前を消すために改ざんが行われたのかと問われると、「刑事訴追の恐れがあるので控えさせていただきたい」と繰り返した。

国有地取引そのものに安倍晋三首相や妻の昭恵氏の影響があったかという質問に対しては「一切、総理や総理夫人の影響があったとは私はまったく考えていません」と否定。質問者の丸川珠代議員(自民)は、ほかにも菅義偉官房長官、麻生太郎財務大臣らの名前を挙げ、指示があったのか尋ねたが、「ございませんでした」と繰り返し、理財局外の関与を否定した。それを受け、質問者の丸川氏は「少なくとも総理、総理夫人、官邸の関与はなかったという証言が得られました」と質疑を締めた。

昨年2月の国会で安倍首相が「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことが佐川氏の答弁に影響したとの指摘には「(首相答弁によって)答弁を変えたという意識はありません」と回答。これまでの国会で太田充理財局長が答弁した「理財局として政府全体の答弁は気にしていたと思う」との見解と反するものだった。

その後も佐川氏は弁護士と相談しながら、「刑事訴追の恐れがある」「答弁を差し控えさせていただく」といった答えに終始し、共産党の小池晃書記局長は「これでは証人喚問の意味がない」と憤慨した様子を見せた。

ゼロ回答に終始する佐川氏の答弁に、近畿財務局の関係者はこう語る。

「佐川氏の証言は、責任は自分にある、申し訳ないといいながら空虚に聞こえる。われわれの仲間が財務省の指示で改ざんさせられ、それがもとで命を絶ったのに、お詫びもないし、本当に責任を感じているのか疑問。刑事訴追を受けるから改ざんの詳細は話せないというが、それをさせたのは佐川氏。ひどい証言だ」

改ざん作業では財務省理財局と近畿財務局にはそれぞれ実務的な窓口になる人間がいたという。

「それが37日、自殺したAさんで、最終的に改ざんをさせられた。かなり上のレベルから指示があり、削除する作業を何度も何度もやらされた。近畿財務局では森友を『総理案件』と呼び、Aさんは書き換え作業で本省に連絡をとって深夜まで帰れず仕事をしていたようです」(別の近畿財務局関係者)

Aさんは亡くなる前、家族に向けた数行の遺書と、パソコンで作成されたA4用紙に56枚のメモを残したという。

「決済文書の調書が詳しすぎると、書き換えさせられた」などと書かれていたと報じられた。

安倍首相や麻生財務相、官邸、首相秘書官からの指示はなかったと語る佐川氏。だが、ある自民党幹部はこう語る。

「格安での国有地払い下げ、文書改ざんなど一連の森友案件の主犯は安倍さんの懐刀の今井尚哉首相秘書官だろう。彼が理財局の迫田英典氏(売却交渉時の局長)、後を引き継いだ佐川氏と相談し、実行させた。昭恵夫人が絡む森友案件の首相答弁は今井氏が財務省と調整し、練り上げていた。もし、佐川氏が今井氏の名前を出したら、安倍政権はもたなくなる。安倍さんは必死で今井氏を庇(かば)っており、代わりに杉田和博官房副長官に責任をとらせるのではないか、という声も出ているほど。首相周辺からは『今井氏を重用しすぎた、ヘタな小細工で墓穴を掘った』という声がしきりだ」

前川喜平・前文科事務次官も本誌先週号で、「官邸にいる誰かから『やれ』と言われたのだろう。私は、その誰かが首相秘書官の今井氏ではないかとにらんでいる」と名指ししていた。だが、自民党国対関係者はこう言う。

「官邸は佐川氏は重要なことは絶対しゃべらないと信じている。佐川氏と今井首相秘書官は東大同期の仲だ。今井秘書官と佐川氏は首相答弁と決裁文書の整合性を持たせるため、必死で書き換えを現場に指示していたようだ。佐川氏は絶対に今井氏や古巣の財務省を裏切らないだろう。彼はまだ60歳で人生も長い。組織を守り通せば、それなりの見返りは得られる」

官邸は佐川氏を「最終責任者」にしてトカゲのしっぽ切りを断行するかに見えるが、実態は違う。近畿財務局の関係者がこう語る。

「森友学園の事案は『総理案件』と呼ばれていて、幹部の中には籠池(泰典)氏のことを『籠池先生』と呼ぶ人もいたそうだ。籠池氏と担当者の面会の日程など逐一、本省に知らせていた。決裁文書からの削除箇所はマーカーで線を引き、本省が指示。改ざんを拒否した職員もいたが、組織防衛だと押し切られた」

今や無職の佐川氏は、どんな心境なのか。

本誌は322日、佐川氏に取材を試みようと、東京都内の自宅を訪問した。そこは住宅街の瀟洒な一軒家。庭に植えられた桜の花は七分咲きで、門にはきれいに手入れされた四つの植木鉢が、花を咲かせていた。近所の人はこう言う。

「以前は公用車がお迎えに来ることもありましたね。旦那さんは見かけませんが、奥さんはたまにゴミ出しをしているのを見かけることがあります。お嬢さんがいるようです」

犬と一緒に自宅から出てきた若い女性に聞くと、「何もお答えできないんです」と足早に去っていった。

佐川氏や財務省をめぐっては、まだまだ解明されていない話が多数、残っている。勾留中の籠池氏と面会した希望の党の今井雅人衆院議員がこう語った。

「疑惑が発覚した当時、理財局国有財産企画課課長補佐が籠池氏に『10日間ほど雲隠れをしてほしい』と森友学園の顧問弁護士(当時)を通して依頼し、ホテルに彼が隠れた件なども本人から改めて確認しました」

自由党の森ゆうこ参院議員の調査によれば、国有地売却に当初、別の学校法人が手を挙げた際にはゴミの撤去費用は約8400万円とされたが、森友学園に売却された際には約82千万円と、実に10倍の費用が算出された。会計検査院にも指摘されたこの謎もいまだに解明されていないままだ。

佐川氏の口から真相は語られるのだろうか。(本誌・上田耕司 小泉耕平 秦正理)

奇行女の番だよ<雌鶏が時を告げる時、国亡ぶ><昭惠暴走徹底追及が不可欠>
本澤二郎の「日本の風景」20180326日「ジャーナリスト同盟」通信
<雌鶏が時を告げる時、国亡ぶ>
ともかく日本は異様な国である。首相犯罪を解明するのに、捜査機関が首相の走狗になって動かず、税金泥棒に甘んじてしまう。それどころか、真相を知る夫妻を獄に閉じ込めてしまう。国民は、かの夫妻に「教育勅語」のことを忘れて同情している。

頻発する安倍打倒デモは、自民党大会を押しつぶして、新宿で大炎上した3月25日である。明日27日に安倍犯罪事件の入り口になる財務省理財局長(当時)の国会証人喚問が始まる。同時に野党は、次なる奇行女・昭惠の証人喚問へと移ってゆく。古来、資格のない宰相の妻が暴走すると、国が亡びるという、いま日本はその瀬戸際である。

<情けないジャーナリスト>
こんな女のことを書かねばならないとは、ペンを汚すだけであることが分かっているのに、書かねばならない言論人というのも、悲劇を通り越している。 

この気持ちを政治家は理解できないだろう。彼らに言いたい。公文書改ざん・偽造事件は、安倍事件そのものである。昭惠はその共犯者である。昭惠喚問で事件の外堀どころか、内堀が埋まることになる。安倍事件捜査の決定的証拠を、彼女が握っている。そのための証人喚問は、国会の権威をかけて強行しなければならない。

<犯罪者が首相になっている日本>
安倍に人生をかけてきたような側近の山本一太は、昨日「現時点での昭惠喚問は不要」と逃げた。明日になると、立場を変える、ということだ。当然であろう。佐川喚問後の昭惠喚問の場面で、極右・神社本庁・日本会議の本丸も、相当の覚悟を強いられることになろう。
 とにもかくにも、恥ずかしい日本の現在である。外国を、胸を張って歩けない日本人である。

<非公人の昭惠に5人もの役人>
日本に戻って復活した官邸・奥の院からの情報が、少し復活した。ブラック企業経営者の稲盛和夫のAU/KDDIから、留守中に問答無用で契約解除されたため、以前の時間無制限の通話が無くなってしまったのが、被害の一つである。
 

現在、KDDIが委託した法律事務所からの,契約解除となった請求書の明細を待っているところである。2万余円の詳細請求書を、真っ先に支払って、この機会に、ワシントンの回し者である稲盛企業と決別することにしようと考えている。 

さて、奥の院からの怒り情報は、永田町の歴代首相夫人の事情に詳しい彼は「昭惠ほど暴れまくった女房は全くいない。異常な女だ。そんな奇行女に5人もの役人をつけた菅義偉官房長官も悪辣だ。女房を抱き込んで、安倍を押さえつけたものだが、やくざや麻薬に興味を示した首相夫人は日本の議会史上、初めてのことだ」といって切り捨てる。

<昭惠暴走徹底追及が不可欠>
「私的な旅行にも役人を引き連れて、遊びまわってきた。役人の方は、その都度、出張手当が出る。これは国民の税金。昭惠が5年間、どれほど税金を使ったか、議会は調査して国民に公表すべきだろう。許しがたいことだ。それを安倍の方は、喜んで受け入れてきた。これら不当・違法な行為を追及することを、野党は忘れてはならない」 

「昔、佐藤内閣の官房長官のKは、毎日ケーキを佐藤首相夫人に届けさせていた。年に1度、100万円も。みな官房機密費から。しかし、5人の役人をはべらせた昭惠と比べたら、実に小さい。昭惠の振る舞いすべてが犯罪ではないか」 

要は、昭惠を徹底追及することで、森友事件も加計事件、TBS強姦魔事件が、すべて安倍主犯であることを証明するだろう。犯罪を捜査しない検察追及も議会の責任である。

2018年3月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

あとは国民が判断すること(安倍)証人喚問をガス抜きに使ってどこ吹く風、くそっ!証人喚問には拒否する権限がある(麻生)!政権批判させないための放送法改革が動き出す!安倍さんに敵対する者はシナ朝鮮の手先(日本会議)!

 くろねこの短語 2018/3/29

シュレッダー佐川君の証人喚問は、ほぼ予想通りに「刑事訴追の恐れがある」の連発で、何ひとつ明らかにならなかったってのに、なんとまあ、ペテン総理は「あとは国民の皆さんが判断することだ」ってさ。おいおい、「なぜこんな問題が起こったのか徹底的に明らかにし、全容を解明し、二度とこうしたことが起こらないように組織を根本的に立て直していく決意です」ってのたまったのはつい先日のことなんだよね。それが証人喚問が終わってたとたんに「国民が判断」って口にするんだから、ホント、クズですね。

 
そもそも、公文書改竄って、それ自体が国家反逆罪みたいなもので、改竄がバレちゃった時点で内閣総辞職が当たり前なんだよね。5000万歩くらい譲って、仮に官僚が勝手にやったことだとしても、政治家の監督責任を免れるものではない。「行政の長として責任を痛感している」ってんなら、まずは総理大臣辞任するこった。突貫小僧・山本太郎君が「総理、いつ辞めていだけるんですか」って昨日の予算委員会で迫ったそうだが、それはまた一般大衆労働者諸君の声なき声でもあるんだね。


本来なら、財務大臣として真っ先に辞任していなくちゃいけないひょっとこ麻生も、「証人喚問には拒否する権限がある。人民裁判やマスコミによるつるし上げでもないからね」とまるで他人事だ。ていうか、「いきすぎた証言拒否はいかがなものか」くらいのことを言うのが、担当大臣としての節度ってもんじゃないのか。ホント、どいつもこいつも腐ってますね。

 
証人喚問をガス抜きに使って、これで幕引きという魂胆なのは間違いない。「6月にも日朝会談」なんてアドバルーンが上がっているのも、一刻も早く一般大衆労働者諸君の関心を森友学園疑獄から逸らさせるための戦略のひとつなのだろう。
 
放送法に手を入れようとしているのも、そうした大きな流れの一環と言えないこともない。おそらく、放送法改革の議論が始まったら、民放にとっては死活問題でもあるから、森友学園疑獄が吹っ飛んじまう可能性大ですからね。ここでしっかりと森友学園疑獄でペテン政権を追い込まないと、大変なことになりますよ。

 
大変なことと言えば、日本会議が牙を剥き出したようだ。なんと、ツイッターで「反安倍は、シナ朝鮮の手先としか思えない」とやらかしてくれた。これって、一般大衆労働者諸君に対する宣戦布告だね。森友文書にも日本会議について記載されいたことがわかっているように、ペテン政権と日本会議は一心同体ですからね。この動きを甘く見てると、取り返しのつかないことになりますよ。
イメージ 1

森友学園をめぐるマスコミ報道や野党の動きは、印象操作がひどすぎます。安倍首相が自分のお友達のために国有地を値下げして売ったというのはありえない疑惑で、最初から間違っていますと言った作家の門田隆将。まだこんなバカ、世の中に存在するのか。

 

バカを斬る刀      武士(もののふ)2018-03-25

 

『「森友学園」をめぐるマスコミ報道や野党の動きは、印象操作がひどすぎます。安倍晋三首相が「自分のお友達のために国有地を値下げして売った」というのはありえない疑惑で、最初から間違っています。』

 

確かに、「自分のお友達のため」というよりは、「自分の名前を冠し、民主主義や平和を否定する洗脳教育機関を開設するために国有地を法外な安値で売った」というのが正しい。

 

こんな与太話を記事にする、産経も相変わらずである。

  

『ノンフィクション作家の門田隆将氏が23日夜、山口県下関市で開かれた長州「正論」懇話会で、「激動2018年 新聞・雑誌ジャーナリズムの舞台裏」と題し、講演した。門田氏は学校法人「森友学園」をめぐるメディアの偏向報道を非難し、何が真実かを見極めた上で、受け手の読者らそれぞれが情報発信し、真実を語ろうとはしないメディアとは戦うべきだと訴えた。講演の主な内容は以下の通り。
 

皆さんにとり一番、大切なものは家族の命でしょう。でも、日本のマスコミや野党は、その命をないがしろにしています。 「森友学園」をめぐるマスコミ報道や野党の動きは、印象操作がひどすぎます。安倍晋三首相が「自分のお友達のために国有地を値下げして売った」というのはありえない疑惑で、最初から間違っています。
 

財務省が改竄(かいざん)する前の文書が出て、首相の潔白は証明されました。(学校法人理事長だった)籠池泰典被告が改竄前の文書で言っているのと、国会の証人喚問で言ったことが全く違う。その程度のことなんです。
 

ジャーナリズムには「報道型」「論評型」「告発型」の3つがあります。それぞれが真実に向かい、突き進むべきなのに、していません。
 

朝鮮半島有事には家族の命をどう救出するのか。今後、予定される米朝首脳会談が決裂したら、米国による軍事オプション発動の可能性は高いでしょう。日本にも北朝鮮から中距離ミサイルが飛んでくるかもしれません。そんな命が危機にさらされかねないことについても、真剣に議論しなければならないのです。それを議論もしない国会は、おかしいと思います。
 

北が核兵器を廃棄すると嘘を言い、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れるなどしたら、7月にも日朝首脳会談が行われる可能性がある。戦後補償問題や経済協力、拉致被害者の帰国などをめぐり、安倍首相はものすごい交渉をやることになるでしょう。
 

そんなときに、森友問題のような、でたらめな印象操作をメディアはやっている場合ではないのです。今は、告発型のジャーナリズムが世の中を正さないといけません。ですが、最近の週刊新潮や週刊文春は不倫告発の雑誌になってしまった。
 

週刊新潮は昭和31年の創刊後、真相がたとえ藪の中でも当事者全部に取材を行い、真相を見つける「藪の中スタイル」という新しい型を作りました。週刊誌は、捜査当局が認めたことしか記事にしない新聞に、違うと言う役目を持っていたはずです。
 

最近は新聞の尻馬に乗ってばかり。森友問題をめぐる改竄前の文書が出てきたら、そこで「首相の潔白が証明された」と書けばよいではありませんか。今は(情報共有ツールの)SNSで誰もが発信できます。東京電力福島第一原発事故の「吉田調書」をめぐる朝日新聞の誤報などについて、私はブログで指摘しました。それが大騒動になり、朝日新聞社は当時の社長が謝罪しました。
 

インターネットは確かに玉石混交ですが、自分の名前で責任を持ち、書くのに間違いは書けません。安倍首相はトランプ米大統領に北朝鮮に関わる諸問題について理解をさせ、日本人の命を守るために今、戦っています。皆さん自身も「内なる敵」には負けず、自分の力できちんとした情報を取ってほしい。情報発信ツールで声をあげ、戦ってください。』

 

安倍晋三が「日本人の命を守るために戦っている」とは、お花畑妄想だな(笑)。

 

森友疑惑の本丸はやっぱり影の総理か! 安倍首相が今井尚哉・首相秘書官の大阪での行動を追及されて異常な狼狽

2018.03.26 安倍が今井首相秘書官めぐる質問に狼狽 リテラ

自民党大会では、公文書改ざん問題で揺れる最中であるというのに「憲法にしっかりと自衛隊を明記し違憲論争に終止符を打とう」などと自分の悲願である憲法改正を声高に叫んだ安倍首相。一方、会場では、安倍首相の似顔絵入りの「書いて消せる!マグネットシート」なるものが党員への土産物として配られたことが話題に。司会者は「何回書いても消せますので、どうぞ何回でも書いて消してください」と連呼していたという。

「何回書いても消せる」……。いかに安倍自民党に反省の色がないかということを象徴するエピソードだが、明日に迫った佐川宣寿・前財務省理財局長の証人喚問も、「佐川がやったこと」として罪を全部なすりつける気でいるのだろう。

しかし、その安倍自民党のシナリオに、ヒビが入りはじめている。それは影の総理との異名をもつ安倍首相の最側近・今井尚哉首相秘書官の関与が追及され始めているからだ。すでに複数のメディアが今井氏を名指しして疑惑の本丸”“司令塔と書き始めているし、前川喜平・前文部科学事務次官や、元通産官僚で首相秘書官や総理夫人担当の経験をもつ江田憲司衆院議員ら官僚経験者も、不当な土地取引や改ざんに今井首相秘書官が関与している可能性を指摘している。

実は、26
日おこなわれた参院予算委員会の集中審議でもその疑惑をさらに濃厚にするようなシーンが見られた。安倍首相が今井首相秘書官の名前を出されて、あからさまに狼狽し、慌てふためいたのだ。

安倍首相の言動に異変が起きたのは、民進党の増子輝彦議員が「201593日〜5日」の動きについて質問したときだった。

森友問題が大きく動いたあの日、安倍首相と今井首相秘書官は大阪に

本サイトの既報の通り、この3日間は安倍夫妻が非常に怪しげな動きを見せている。というのも、201593日に、安倍首相は国有地払い下げの責任者である当時の理財局長である迫田英典氏と面談。そして、翌日4日には国会をサボって大阪入りし、読売テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』に生出演したあと、冬柴鉄三・元公明党幹事長の次男の料理店「かき鐵」で食事。この日、一方では、小学校建設工事を請け負った設計会社所長ら森友学園関係者が近畿財務局を訪ね、近畿財務局の統括管理官と大阪航空局調査係と話し合いをおこなったことがわかっている。さらに5日には、昭恵夫人が森友学園の経営する塚本幼稚園で講演をおこない、その場で小学校の名誉校長に就任しているのだ。

増子議員はこの3日から5日のうち、安倍首相が大阪にいた4日のことについてこう問いかけたのだ。

「(大阪入りした4日に)総理は日帰りされた、今井さんは残った。次の日に御夫人が名誉校長に就任されているんですね」
「今井さんは残りました、大阪に。これ、事前通告してありますよ? ここのところの事実関係、森友学園や近財局長たちとお会いになったという事実はございますか?」

たしかに、この大阪行きに首相秘書官の今井氏が同行していたのは事実だ。安倍首相ご一行が「かき鐵」で食事した際、店側が撮影した写真が「食べログ」に掲載されており、そこには、今井首相秘書官もはっきりと写っていた。

当時は安保法制議論の真っ只中で、総理秘書官としては省庁間の様々な調整をしなければいけない時期。そんなタイミングに大阪にわざわざ同行するとは、よほどの用事があったとしか考えられない。しかも、今井首相秘書官はそのまま大阪に残って、近畿財務局の関係者らと会っていたのではないか──。増子議員はそう追及したのだ。

すると、この質問に安倍首相は急にオタオタしはじめた。答弁に立つと、見るからに焦った様子で「あの、質問にお答えする前にですね」と述べて、「妻は文書の書き換えを指示していない」などという質問の答えになっていない話を延々つづけ、その後、必死になって「94日は2つの報道番組の収録と生出演のために大阪に行った」「食事をして東京へ帰った」「近畿財務局関係者とまったく会っていない」と釈明。問題の今井首相秘書官については、こう答弁したのだ。

「今井秘書官がですね、残っていたかどうかということについては、質問通告ございません。(キレ気味に)質問通告ございませんから、いや、大阪、大阪に、同行したのは事実です。しかし残ったかどうかについては、質問通告受けておりませんから」
「残ったかどうかということについては、これは私もいますぐにはお答えできません。しかしこれ調べればすぐわかる話でありますし、そこでですね、今井秘書官が近財の人びと等々と会ったということは、もちろんないということは申し上げられる」

慌てふためき必死で否定する安倍首相、しかし一方で次々と疑惑が

今井首相秘書官は大阪に残ったのかどうかは「わからない」と言うのに、なぜ「近畿財務局の人とは会っていない」と断言できるのか。しかも、安倍首相は答弁を終えて自席に戻ってからも手を挙げ答弁をさせろと要求。増子議員は別の質問に入ったが、安倍首相は次の答弁でも必死になって今井首相秘書官は関係ないと言わんばかりに、以下のように主張しつづけたのだ。

「いま、あの、答弁しておられる最中にですね、あの、今井秘書官に確認をいたしました。あの、えー、この大阪にですね、泊まる……(ここで増子議員が「残ったんでしょ?」と問いかける)、いや、残ったということはないというふうに記録をしているところでございます」

「なぜ私がそう答えたのかということについてはですね、いわば出張の、主たる目的についてずっと秘書官とは話していますから、そこで彼がテレビ局との打ち合わせ等を全部やっておりましたので、そこで当然、その話は、たとえば理財局とそういう話をするんであればですね、当然、私に報告があるだろうと思っておりますから、それはまったくなかったということを申し上げているわけでございます」

この慌てぶり、饒舌は安倍首相が嘘をついているときの典型的なパターンだ。少なくとも、安倍首相にとって、今井首相秘書官の大阪での動きは絶対に触れられたくない話題であったのだろう。

しかし、安倍首相がいくら否定しても、今井氏をめぐっては、森友問題への関与を物語るような疑惑や背景が次々と明らかになっている。「週刊文春」(文藝春秋)が指摘した今井秘書官と佐川氏が同期で省庁の壁を越えた非常に親しい関係にあったという事実、また、昭恵夫人担当秘書・谷査恵子氏の動きはすべて、同じ経産省出身で、官邸では上司にあたる今井氏が指示していたとの見方も浮上している。そして、今回、森友問題が大きく動いたその日に大阪にいたという事実もあらためてクローズアップされた。

一部では、佐川氏が明日の喚問でトカゲの尻尾切りに抵抗して、今井氏の名前を出す可能性も指摘されているが、証人喚問の結果にかかわらず、野党とメディアはこの影の総理の異名をもつ首相秘書官を徹底

中立を装いながら、程度の低い安倍擁護を繰り返すフジテレビ解説委員平井文夫。財務省の書き換え問題で「内閣は責任を取って総辞職しろ」と言っている人が野党などにいるが何を言っているのかと。
 
もちろん真相究明すべきだが、首相が行政をゆがめた証拠もないのに、国民が選んだ首相に辞めろ、などと軽々しく言わないでもらいたいと。
 

バカを斬る刀武士(もののふ) 

 
(以下、『 』内は平井の発言、その下に反論を掲載します。
  
『財務省の書き換え問題で「内閣は責任を取って総辞職しろ」と言っている人が野党などにいるが何を言っているのか。もちろん真相究明すべきだが、首相が行政をゆがめた証拠もないのに、国民が選んだ首相に辞めろ、などと軽々しく言わないでもらいたい。』
 
財務省の書き換え問題で「内閣は責任を取って総辞職しろ」と言っている人が野党などにいるが、それに対して何を言っているのか、などと言っているクソバカがこの平井だが、テメエこそ何を言っているのかというものである。

財務省が公文書改竄をしたのは紛れもない事実であり、行政府の長が責任を取るのは当たり前だ。企業が不祥事を起こせば、直接関わっていなくても社長が引責辞任をする。もちろんこれから徹底した真相究明が必要であり、辞めて済む問題ではないが、引責辞任するのはこれまでの事実だけで十分だ。テメエこそバカ丸出し、安倍に媚び諂いの言葉を言わないでもらいたものである。

『この問題について安倍さんを嫌いな人は「安倍が行政に介入して歪めた」と言い、安倍さんを嫌いじゃない人は「悪いのは安倍ではなく財務省」と言い、双方に歩み寄る余地はない。そして互いに罵り合っている。』

 

出ましたね、安倍信者につきものの「どっちもどっち扱い」。改竄した財務省も行政トップである安倍もどっちも悪い。お前の頭も悪い。

『国が真っ二つになって双方が罵り合うというのは、米国の大統領選挙、英国のEU離脱もそうだった。どちらも不満がたまっている人たちの「憂さを晴らしたい」という強烈な欲求がそのエネルギーとなった。しかし、憂さ晴らしのつけは必ずブーメランになって国民に戻ってくる。』

 

犯罪行為の真相究明に対して、双方が罵り合うとか憂さ晴らしなどと表現して、実は安倍を庇っているだけ。こういうバカ主張をすれば、「平井はバカだ、安倍の犬だ、卑怯者だ」という評価になって平井に戻ってくる。

『米国ではトランプが何かやらかすたびに国中で大喧嘩しているし、英国は政治的にも経済的にも重大な損失を蒙りつつある。 「憂さ晴らし」は時に国を壊す。確かに威張っている麻生さんが頭を下げて辞任し、昭恵夫人が証人喚問されるのはいい「憂さ晴らし」なのかもしれない。安倍さんが辞めればもっと楽しいだろう。』

 
まだ言うか、真相究明や不正を糾弾する声を「憂さ晴らし」などと歪曲して、権力による不正や腐敗を追及することをストップさせれば、国を壊す。国を壊そうとしているのはテメエだ。
 
『でも、その後はどうするの?今、岸田さん、それとも石破さんに首相ができるのだろうか?それとも立憲民主党とか希望の党が政権取るの?そもそも財務省の公文書管理は改善されるのだろうか。』
 

出ました、ネトウヨ得意の思い込み、安倍信者の経典、「日本は安倍総理大臣でなければもたない」。安倍よりはマシ、これほど日本の行政秩序を破壊した総理大臣がいたか。

『今回の風景、どこかで見たようだと考えてみたら、去年の加計学園の騒ぎと似ていた。あの時も首相が行政を歪めたのではないかという疑惑がもたれて、国論が二分され、支持率は20%台に下がり、自民は都議選で惨敗した。』

 

行政を歪めたのは疑惑ではない、事実だ。またすり替え、ゴマカしの連発だな。

『ところが不思議なことにこれで国民の「憂さが晴れた」のか支持率は回復し、安倍さんが解散したら野党のチョンボもあり、自民が圧勝してしまった。いったいあの騒ぎは何だったのだろう。前回も今回も使われる言葉は「忖度」。これは首相の介入の証拠がないことをごまかすために野党とマスコミが使っている言葉。忖度なんて全国各地で毎日当たり前に行われている日本の美徳ではないのか?』

 
狂っているな、この男。公文書改竄が美徳か?仮に安倍からの指示がなくても財務省が忖度して公文書改竄したなら犯罪ではないか。どうしてそこで美徳などという言葉が出てくる?
 

首相介入については状況証拠は真っ黒だが、完全な証拠がまだ未確認であるため財務省が勝手にやったかもしれぬという可能性を考慮して使っている言葉だ。証拠がないことをごまかすためでない、ごまかしはオマエだ。

『財務省の書き換えはゆゆしき問題だ。誰が何のためにやったのか国会も司法も解明してほしい。安倍さんが介入したのであれば彼は首相を辞め、議員も辞めるだろう。ただ真相解明の前に麻生辞めろ、安倍辞めろと言うと、言われた方はハリネズミのように死に物狂いで守りに入る。結果、真相解明はできなくなる。そして、その間政治はすべてストップしてしまう。国益とは何なのか、を考えてほしい。』

 
真相解明はまだだが、ここまでの事実で安倍も麻生も辞任するには十分な理由がある。
 
二人が真相解明の前に辞任したとして、真相解明にどんな不都合が生じるというのか。反ってその方が「忖度」の箍が外れてスムーズに進むのではないか。
 
国益とは不正を働いた者、国家行政機関の犯罪について徹底して真相を究明し、責任者に相応の刑罰や社会的制裁を科すことだ。
 
それからインチキ言論を振りまくデタラメ珍説委員に引導を渡すことだ。 

<森友文書改ざん問題 安倍内閣が描く卑劣なシナリオ>

森友文書改ざん報道を契機として、市民、野党、ジャーナリズムが安倍政権を追い詰めているが、首相は姑息な言い逃れを繰り返すばかり。「この問題は明白な総理の犯罪だ」と喝破する小沢一郎自由党共同代表に、森友政局の根源的問題と、ポスト安倍への展望を訊く。
----------
2本の映画の話から始めたい。

「ペンタゴン・ペーパーズ」は、国防総省の最高機密文書をワシントン・ポストがスクープする話である。ミソは三つあった。ライバル紙であるニューヨーク・タイムズの特ダネを猛然と追っかけ、同じ文書を入手するというメディアとしての執念。また、当局からの圧力や社内の反対にめげず、掲載にゴーサインを出す女性経営者の英断。そして、政府の記事差し止め請求を一蹴した米最高裁の判決。「制限を受けない自由な報道のみが政府の偽りを効果的に暴くことができる」

もう一本は、「ラッカは静かに虐殺されている」。シリア内戦のドキュメンタリーだ。イスラム国(IS)が制圧した北部の街ラッカで、何が起きていたか。市民ジャーナリスト集団がリスクを負いながら、残忍な公開処刑や住民弾圧の実態をスマホで世界に伝えた姿をとらえたものだ。

前者は民主主義が世界で最も発達した先進国家での出来事であり、後者は人道危機が世界でもっとも深刻な暗黒国家で起きていたことである。プロの記者と素人記者。場所も背景も撮り方も異なる2作だが、共通に訴えかけるものがある。ジャーナリズムの役割とは、権力(前者なら米政権、後者なら1S武装権力)の監視、チェックにあるという単純な真実だ。そのためには執念と、英断と、リスクを負う覚悟が必要であることを教えてくれた。

今回の朝日新聞の森友文書改ざん報道も、その文脈の延長線上にある、いい仕事であった。米判決ではないが、まさに、報道の自由ゆえに政府(安倍晋三政権)の偽りを効果的に暴くことができた、といえる。

この稿で登場願う小沢一郎自由党共同代表とはそのへんから話をスタートさせた。

朝日が頑張りましたね。「ずっと目を付けてて、懸命に取材したんだろう」 安倍vs.朝日戦争の側面では朝日が劣勢だった。「降参一歩手前、という印象だった。朝日社内にも、このままでは、という危機感があり、それがスクープにつながったのではないか。反転攻勢の好機だと」

さて、この森友疑惑。小沢流に整理してほしい。ポイントは三つ。第一に、なぜ財務省は森友学園に国有地を8億円余りも値引きしたのか。第二に、なぜ決裁文書に昭恵氏の介在を書き込んだのか。第三に、なぜまたそれを削るという公文書改ざんに手を染めたのか。

「第一点で言えば、昭恵さんの存在が大きい。つまり首相夫人への忖度(そんたく)だ。昭恵さん付秘書が一時は5人も役所から派遣されていた、と聞く。異例中の異例、並の国務大臣以上の扱いだ。首相とは一心同体、いわば副総理のようなものだ。その人が言うことは安倍さんの言うことと一緒だ」

その昭恵氏が森友学園名誉校長におさまったり、籠池泰典前理事長夫妻と親しい関係にあった。籠池氏はその関係を国有地払い下げに利用した。役人には首相夫人が籠池氏をバックアップしているように見えた。

「安倍さん本人が直接指示したかどうかは別にして、昭恵さんの関与は明らかだ。安倍さんもそれを了解していたのだろう。首相夫人だから役所側は首相の意向だと思うし、人事に影響するから抵抗もできない」

安倍氏は夫婦共に関与してないのは明らかだと言う。

「昭恵さん付秘書が財務省に照会したファクスが残っている。秘書(その後イタリア大使館に赴任)を国会に呼んで聞けばすぐわかる話だ。役所側がそれを昭恵さん、イコール官邸の意向と思うのは当たり前だ」

安倍氏は夫婦共に直接の依頼、陳情はしていない。それゆえに関与なし、と言う。

「姑息(こそく)な答弁だ。それでは世の中には通じない。歴代の総理でこんなことをした人は初めてだが、こんなことをして私は関与していませんと言うのも初めてだ。どうかしている。天下人(てんかびと)としてレベルが低すぎる」

第二点は?「財務省は、事実として記録を残しただけだ。行政を執行する上で、政治家からの問い合わせ、陳情の類いは今回のことだけではなく、すべて記録として残しておくのが役人の習性だ」

昭恵氏介在への言及は、森友に特例措置を取ったことへの釈明か?
「それもあっただろう。私たちが勝手にやったことではない。ここです、この人の命令なんですよと」

第三点は?「そのままではまずいということになったんだろう。例の『関係していたら首相も国会議員も辞める』(昨年2月17日)という安倍さんの国会答弁に抵触する」

削られたのは昨年4月4日という。その前の3月23日に行われた籠池氏の証人喚問で昭恵氏との親密ぶりが証言され、秘書からの問い合わせファクスの存在が明らかになった直後だ。

「推して知るべしだ」近畿財務局としては、正直に事実を書いたのだが、書き過ぎだから削れ、と。「担当者が自殺するというのは本当にいたましいというか……」

誰が改ざんを指示した?

「官邸に決まっている。秘書官なのか官房副長官なのか、誰を通じてかはわからないが、(2月17日の)辞任発言が契機だ。その時点で単なる財務省答弁の枠を超え、官邸マターの答弁になった。歴然としている」

財務省が“低俗な首相”に全面降伏

改ざんは佐川宣寿(のぶひさ)理財局長(当時)の単独プレーとは?「刑法にも触れる、これほど馬鹿げたことは役人の判断ではやらない。官邸の意向だからしょうがない、変えろ、ということだろう」

ただ、全体の流れはすべて佐川氏に責任をなすりつけようとしている?「世間はそうは思わない。今後、佐川氏だってどう証言するかわからない」

官邸からの指示だという証拠がない。

「これに関する文書が出てくればわかる。まだ、官邸と財務省当局とのやりとりの中身が出てきていない。ここは加計(かけ)問題と一緒だ。官邸、安倍周辺から指示が出ていることは間違いない。検察がパソコンや電子データまで押収している。いずれ出てくる」

なぜ財務官僚たるものがこんな愚かなことを。

「財務官僚の劣化を感じる。最高権力に抵抗できないという役人の立場もあるが、もうちょっと気概のある役人がいてもよかった。過去にはさすがと思うような人物がいた。現在、政治家も経済人も日本社会のあらゆるところで劣化が進んでいるが、財務省というのは最後の砦(とりで)という感じもあったのに残念だ。ダメ押しみたいな権威の失墜だ」

財務省をそこまで追い込んだのは?

「財務省の昔の連中とも時々話すが、ともかく人事が露骨過ぎるという。官邸が自分のお気に入りだけを厚遇して、刃向かうヤツは排除する。戦々恐々だという。ふがいないとも思うが、財務省が低俗な首相に全面降伏した形だ」

財務省が失ったものは?「大きい。各省も言うことを聞かなくなる」

自民党内では、財務省大罪論、解体論が出ている。すべては財務省の責任だと。

「首相へのよいしょが過ぎる。むしろ官邸側の問題だ。長期権力は必ず腐敗する、と言われた通りになった。ただ、腐敗といっても程度が悪過ぎる。小泉純一郎元首相も、これはひど過ぎる、と言ったらしい(3月13日のテレビでの政権批判)。長期政権といっても、最後はトップの資質の問題だ。サッチャーやメルケルも長くやっているが、これほどひどいのは聞いたことない」

最高権力者が権力をどう行使すべきか、という根源的問題も提起している。

「自分の政治理念、目標を達成するために権力を利用して、ちょっとやり過ぎた、ということは過去にもあったかもしれないが、森友・加計問題は理念も目標もない、行政権の完全な私物化だ。自分にゴマをするお友達に国有地払い下げや獣医学部認可で優遇したという話だ。権力を振り回すのが子どもみたいに楽しいのかもしれない。主義主張、理念にはっきりしたものがないから、権力を……」

引き際だけでもすぱっとやれ! 引き際だけでもすぱっとやれ!

改憲という政治目標は?

「あんなにいいかげんな9条改憲案はない。僕ちゃんだけが改正した、と言いたいだけ。僕からすると、子どもに権力というおもちゃを預けたような感じだ」

政局だ。3選どうなる?「無理だと思う。(3月19日の参院での)集中審議を聞いても、答弁になっていない。私は関係していません、知りませんでした、と連発、語るに落ちている。あまりにも明白な総理の犯罪だ。韓国だったら検察に取り調べられている。権力を乱用して、お友達を優遇してしまった。全く一緒だ」

ただ、自民党内で安倍降ろしが出てくるかどうか。

「そのへんは世論次第だろう。これでも安倍さんでいいという世論だったら、これもまたどうしようもない。自民党議員だって選挙区へ帰れば間違いなく批判にさらされるのでは」

公明党はどう出るか?「創価学会は(反安倍に)ぶれるだろう。もともと婦人部には(安倍政治に)抵抗があった。公明党が崩れる時は自民党も一緒に崩れるだろう。今は胸突き八丁だ。それでも居座るというのは僕は難しいと思う」

9月総裁選までは持つ?「持たないと思う。この国会中(の内閣総辞職)ではないか。粘るほどあいつも喚問だとなり、ズタズタになるだけだ。少なくとも引き際だけでもすぱっとすればいい。散る時だけは潔くやったほうがいい」

米朝首脳会談など国際情勢が動く中、“首相を代えるリスク”論がある。

「そんなことはない。安倍さんは北朝鮮の脅威を煽(あお)って防衛費を増やして、もっともっと軍備拡張しなければと言っている。それでは北と話ができない。仮に米朝がうまくいっても、日本はダメだとなる。相手にされていない。むしろ代わったほうがいい、東アジアの緊張緩和のために。中国とだって安倍さんではダメでしょう」

トランプ米大統領とはうまくいっている。「あれも、とにかく米国の兵器をいっぱい買ってくれればいいというだけの話だ。

米朝会談というが、期待できるような話にはならないと思う。北の狙いは体制の維持を認めろということだが、米国はできない。民主国家として、金(キム)王朝による独裁体制を認めますとは言えない。一方、中国はどうしても北を残したいと思っている。そこが難しい」

「後継指名」なんてできっこない

中国、そしてロシアが独裁体制を固めつつある。「現政権の体たらくでは、とても日本のかじ取りは無理。ああいう連中を相手にしなければいけない。ままごとしている暇はないはずだ」

ポスト安倍は誰がいい?「誰ということもないが、もう少し常識のある、調和のとれた人になってもらいたい。安倍さんのようにイケイケどんどんではなくて、現実をよく見て種々勘案しながらやれる人だ」

石破茂氏はどうか?「どうかな。他の政党のことだ」石破氏とは昔、政治改革を一緒にやった仲だ。「……宏池会の岸田(文雄)君が出てこない」

禅譲路線らしい。

「それではダメだね。安倍さんがこんな傷だらけ、泥まみれで辞めて、後継指名なんかできっこない。指名されたほうがかえって迷惑になるような状況だ。古賀(誠)君が後ろ盾と聞くが、機会でもあれば、宏池会の伝統的価値観と理念があるんだから、そこをきちんと打ち出せ、と言ってやりたいくらいだ」

森喜朗氏から小泉純一郎、福田康夫、安倍氏と4代続いた清和会政権の後は宏池会政権というのが一つの流れだ。となると、平成研(新竹下派)がどう出るか?

「あそこがカギかもしれない。清和会の政権を多分、腹の中では快く思っていない」今度、派閥会長になった竹下亘氏が総裁選に出るわけでもない。

「そうだ。やれるとすれば岸田君なのか。本来は谷垣禎一君だったんだろうが、自転車事故でああいうことになってしまった」

ポスト安倍政局は誰がキーパーソンか。二階俊博幹事長か?「二階君も必ずしも安倍じゃないだろう。機を見るに敏な人だ。まあポスト安倍についてはもうちょっと後だろう。次の号だよ」

野党はこの局面でどうする? まだバラバラだ。「まとまる機運は底流でだんだん大きくなっている。願わくは夏までに野党結集の合意を取りつけ、来年の参院選に間に合うようにする。候補者調整もその間進める。誰がトップだろうと必ず勝つ」

立憲民主党が衆院では野党最大勢力だ。枝野幸男代表が野党再編のカギを?

「細川護熙連立政権の時、第1党でもない細川氏を選んだのは、各党をまとめるのは細川氏しかいないということで僕が動いた。細川氏みたいな人が今はいない。となると、第1党がやるべきだ、ということになる。今回の野党団結・結集に枝野君がきちんと前向きに対応すれば、それだけで大きな評価になる」

安倍君よ、この際潔く辞めるべし、というのが小沢氏のメッセージだった。安倍氏がこの勧告をどう聞くだろうか。

【証人喚問】主犯格の安倍夫妻を守らなければならなかったサガワ前局長の涙目

2018年3月27日  田中龍作ジャーナル

午前8時48分、佐川宣寿・前理財局長を乗せた車は、参院北門から国会議事堂に入っていった。車はタクシー会社のハイヤーだ。公用車ではない。

佐川氏の目は虚ろだった。視線は上空を向いたまま定まっていない。官庁中の官庁といわれる財務省で理財局長、国税庁長官を歴任したトップエリートの矜持は見る影もなかった。

国会議事堂周辺は交通規制が敷かれた。参院北門前は制服警察官に加え、ベテランの私服刑事が配置されニラミを利かせた。佐川氏の置かれた環境を物語っている。

佐川前理財局長は証人席についた時から涙目だった。目は最後まで赤らみ潤んでいた。
 
野党議員の質問が改ざんの具体論に及ぶと、前理財局長は「刑事訴追の恐れがあるのでお答えは差し控える」を繰り返した。壊れたテープレコーダーのようだった。

一方で与党議員が質問する「安倍総理や昭恵夫人、総理秘書官からの働きかけや影響はありませんでしたか?」に対しては「ありません」ときっぱり否定してみせた。

参院の7番手として質問に立った森ゆうこ議員(自由)は、佐川氏の態度に耐えかねたのだろう。次のように追及した―

「この間のあなたの答弁は上のほうからの指示はなかったと断定しながら、肝心の動機、“だれが” “いつ” “何故” という問いには答えない。

結果としてこの先もしばらくあなたの部下、後任の人達が大変厳しい状況に置かれる。つまり、下の人達に責任を押し付けているという自覚がありますか?」

ここでも佐川氏は「刑事訴追のおそれがありますので答弁を差し控えさせて頂きます」を繰り返した。

舞台は午後から衆院に移り、河村建夫予算委員長が冒頭、問題の国会答弁について佐川氏の責任を問うた。国会を混乱させ行政の信頼を失墜させた、というのである。

佐川氏は声を詰まらせながら「当時の担当局長として責任はひとえに私にございます。深くお詫び申し上げます」と答えた。

涙声には、社会人としてのモラルさえない主犯格の安倍夫妻を守り抜かねばならなかったトップ官僚の無念が込められていた。
昼休みには国会周辺で昭恵夫人らの証人喚問を求める集会が開かれた。 
(2018.3.27)



※1:57:07~森ゆうこ議員。再生開始位置設定済み。

↑このページのトップヘ