真実の報道神秘

権力の『おかしな政策』におかしいと報道しない日本で、一人でも『おかしい』と声を上げ、真実を追求して行きます。

2015年03月

地方移住者が4年で約3倍、人気上位の移住先はどこが魅力なのか
 

週プレNEWS

ここ最近、都会での暮らしに見切りをつけて、田舎で第二の人生を始める人が増えているらしいーー。

ちょっと興味はあるけれど、都会で生まれ育った人が地方移住の実際をイメージするのは難しいはず。そこで、ブームの背景から人気の移住先まで、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」副事務局長・嵩(かさみ)和雄さん、『田舎暮らしの本』(宝島社)編集長・柳順一さんのふたりに聞いてみた。

なぜ今、地方移住が盛り上がっているの?

移住者の数は2013年度で8169人、この4年間で2.9倍に増えたというデータがあるが「それはあくまで自治体の支援策を利用して移住した人の数。自治体を経由せずに移住した人を含めると、実数は2万人近くに膨らむのでは」と嵩さんは分析する。

「2000年代前半は定年退職後に地方移住する中高年層が比較的多く、団塊世代の大量退職が始まった07年以降、この層の移住がさらに加速しました。

その後、08年のリーマン・ショックを受けて、今度は20代、30代の単身移住者が一気に増えます。『東京で仕事がなくなったから地方で農業でもしようかな』といった、ある種の消極的な田舎暮らしを選択するパターンですね。当時、地方の新規就農イベントにはリクルートスーツ姿の若者が殺到しました。

そして東日本大震災が発生すると、今度は小さな子供を持つ首都圏のファミリー層を中心に疎開的移住者が急増。放射能汚染や震災リスクを避けるように西日本へ移住する人が現れました。

同時に、震災を機に若者の間でライフスタイルを見直す傾向が強まり、『閉塞感のある都会より地方にこそ可能性がある』と積極的に移住する若者も増加しました。

現在、リーマン・ショックと震災というふたつの山を経て、20代から団塊まで幅広い世代が移住を望むようになっています」また、各自治体が移住支援を拡充させている点も増加の要因だ。

「『移住世帯に20万円交付』『新築住宅に最大100万円の補助』『保育料の減免』など自治体の移住支援策は年々充実しています。安倍政権が掲げる地方創生には、地方への人の流れを作るための施策が盛り込まれており、今後は若者の移住者を獲得するための地域間競争がますます激化するでしょう」

人気の移住先はどこか?

『田舎暮らしの本』2015年2月号「住みたい田舎ベストランキング」によると、若者(20代、30代)が移住したい都道府県は、1位長野、2位北海道、3位沖縄、4位岡山、5位千葉となっている。

この順位について、柳さんが解説する。
「長野県は信州ブランドで人気No.1。日本アルプス、古民家、棚田、そばと古きよき日本のイメージにピッタリなんです。首都圏と中京圏両側からのアクセスがいい点も人気の理由」

北海道、沖縄は観光地としても人気だが
「『雄大な自然や現地の人々の温かさに癒やされたい』といったイメージで移住する方が多いんですね。

ただ、真冬の北海道の予想以上の寒さ、意外にシャイな沖縄の方にギャップを感じ、都会に戻られる方もいます」(嵩さん)
4位の岡山県は震災後、首都圏から疎開的移住者が増えたことが人気の理由だ。

「特に岡山市は活断層がない上に太平洋沖で巨大地震が起きても津波被害が少ない可能性が高く、原発からも120km以上離れている。災害リスクが低い街として認知されています」(嵩さん)

市町村別では、「108の手厚い移住支援メニューがある大分県豊後高田市、都市機能が充実していて首都圏へのアクセスもいい千葉県館山市などの人気が高い」(柳さん)という。

「ただし、地域によっては面談や書類審査を通じて定住への本気度人間性を見極め、移住希望者を選別する動きも」(嵩さん)
地方の衰退が深刻化する中、増加する移住者によって希望場所の格差も生じているのか


中国が提唱したアジアインフラ投資銀行(AIIB)へ「G7の参加はありえない。米国がそんなことはさせない」 それからわずか二週間ほどの間、毎日のように参加表明をする国がニュースを賑わし、ついに、きょう3月29日の報道では、米国の同盟国である韓国も豪州も参加し、台湾、ロシア、ブラジル、そして、スウェーデンまでも参加 表明するという 
 

そして誰もいなくなった

2015
0329日 天木直人のブログ


中国が提唱したアジアインフラ投資銀行(AIIB)へ英国が電撃参加表明したのは3月12日だった。その時私は書いた。創設メンバーの仲間入りを競い合うようにして、参加表明国は雪崩を打つだろうと。

 
それからわずか二週間ほどの間、毎日のように参加表明をする国がニュースを賑わし、ついに、きょう3月29日の報道では、米国の同盟国である韓国も豪州も参加し、台湾、ロシア、ブラジル、そして、スウェーデンまでも参加表明するという。
 
気がついたら、日本のまわりには誰もいなくなったというわけだ。
 
このアジアインフラ投資銀行をめぐる日本外交の対米従属ぶりは、今後、長きにわたって、日本外交の大失態として後世に語り継がれるだろう。もちろん安倍首相、麻生財務相、岸田外相の名前とともに。
 
その大失態にとどめを刺すような記事を一週間前に見つけたので紹介したい。   すなわち3月22日の朝日新聞「波聞風問(はもんふうもん)」というコラムで吉岡桂子という編集委員が書いていた。
 
このアジアインフラ投資銀行の事を中国に詳しい日本の外交官から最初に聞いたのは昨年4月末だったことを明らかにした上で、次のようなその外交官の言葉を紹介していたのだ。
 
「G7の参加はありえない。米国がそんなことはさせない」 何をかいわんやだ。

これが日本の外交のすべてを象徴している(了)
 

ふたりの官房長官を怯えさせた男 批判に怯える安倍官邸
 
(世相を斬る あいば達也)20150330
 
金曜日の古賀茂明氏の「報道ステーション・ハイジャック」の試みは、ごまめの歯ぎしりと言っては古賀氏に失礼に当たるだろう。一寸の虫かどうか別にして、古賀氏の良心の勇気のなせる業で、何度も起こせない意味では、乾坤一擲な電波ジャックだったのだろう。日本人が、良識を取り戻す、明らかに分岐点が、今なのだと思う。

自分が得られる利益を失っても、弱者がいるなら幾ばくかでも助ける、そういう気持ちが持てる国民に変われるターニングポイントなのだが、国民の上に立つ者ほど、その心がないのだから、その分岐点で、なにも手に入れないまま通過するのかもしれない。古賀氏の事件の前に書かれた毎日のコラムだが、先ずは読んでいただこう。
 
 特集ワイド:番組改編「政治家との力関係が変化している」
 
テレビから消えた、辛口コメンテーター 「困ったものですね」。たった一言で深刻なニュースがあっさり片付けられていく−−そんなシーンが増えてはいないか。春の番組改編で、民放各社の報道・討論番組のコメンテーターの顔ぶれが変わった。気付けばテレビが辛口から薄口に〓〓果たしてそれでいいのか。【浦松丈二】
 
「世の中を注意して見るようになり、僕の中でもいろんなものが変わりました。視聴者のみなさん、ありがとう」。3月31日。テレビ朝日の昼の情報番組「ワイド!スクランブル」で2001年からコメンテーターを務めてきた作家、なかにし礼さん(75)が降板を報告した。

なかにしさんは「日本国憲法は世界に誇る芸術作品」と称賛して、安倍晋三政権下で進む解釈改憲の動きを真っ向から批判している。ほかにも原発 再稼働を批判する元経済産業省官僚、古賀茂明さん(58)も3月末でコメンテーターを降板。安倍政権の路線に批判的な論客が一掃されたようにみえる。
 
「討論、時事番組の仕事を干されている」と打ち明けるのは経済アナリストの森永卓郎さん(56)だ。読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」やTBS「がっちりマンデー!!」など民放4番組にレギュラー出演中だが、06〜07年の10本前後からはぐっと減った。

「09年に民主党に政権が代わる寸前は自由に発言できた。発言規制が強まったのは民主党の野田佳彦政権前後からです。

第1波が小沢一郎氏の事件。政 治資金収支報告書への虚偽記載容疑が問われ、無罪が確定したが、私を含め確定前から『小沢氏は無罪』と言い続けた人が干された。

第2波が消費増税。反対した人は魔女狩りのように追放された。リベラル派が一掃された後に誕生した安倍政権下でメディアと政府、財界の構造的な癒着が起きている」 森永さんは次のコメントが原因で、最近、ある番組を降ろされた。
 
司会者 「なぜ沖縄に米軍が駐留しているのですか」
 森永さん 「普天間にしろ、嘉手納にしろ、あそこにいるのは海兵隊という殴り込み部隊。占領にいく部隊です。だから海兵隊が日本を守ることはありえない。僕は、日本がアメリカに逆らった時に、日本を占領するために常駐していると思っています」
 
第二次大戦末期、沖縄を占領したのは米陸軍と海兵隊だった。森永さんの発言は政府見解とは無論大きく異なるが「以前なら許容範囲でした。ところが最近は『極論に走らないでください』とまずクギを刺される」という。
 
「このコメントは全面カットされて放送されませんでした。私が番組を降ろされた後、元NHK記者の池上彰さんが解説していましたが、見事でした。どこからも批判されない内容で、天才だなと思いました。

今、番組に求められている人材は池上彰さんです。一方、何かを起こしそうな人はトレンドではない。 お笑いならタモリさん、明石家さんまさん、ビートたけしさん。キャスターなら久米宏さん、鳥越俊太郎さん、亡くなった筑紫哲也さん」。がんの闘病を経験した鳥越俊太郎さん(74)がレギュラー出演する民放全国放送の番組は、今やBS朝日「鳥越俊太郎 医療の現場!」だけになった。
 
ある民放関係者は「安倍首相と直接会った社長から、番組改編後の出演者を誰にするかの指示が下りてくる。何が話されたかは知らされない。ただでさえ出演者に降板を告げるのは大変なのに、制作現場は説明に困っています」と声を潜める。
 
「1980年代から90年代のテレビ黄金期はバラエティー、ドラマだけでなく報道番組も視聴率を重視し、衝撃的なニュース映像と歯切れのいいコメントで構成されるようになりました。テレビが世論と政治を動かす『テレポリティクス』の時代が幕を開けたのです」。政治とメディアの関係に詳しい立教大兼任講師の逢坂巌さんはそう解説する。
 

テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」で司会を務めるジャーナリスト、田原総一朗さんは、その黄金期の代表格だ。89年から10年まで続いた「サンデープロジェクト」では司会として政治家から言質を引き出し、「日曜に政治が変わる」とまで評された。田原さんに番組で追い込まれて辞任した首相は海部俊樹、宮沢喜一、橋本龍太郎の3氏を数える。

だが、田原さんは「僕は政治家を失脚させようと思ってやったわけではない。突っ込めば新しいアイデアが出てくると思っていた。ところが、失脚してしまう。権力者は意外に弱い」と話す。郵政民営化などで巧みにテレビを利用した小泉純一郎元首相はその例外だった。安倍首相も前回政権担当時には、「お友だち人事」などでメディアから激しいバッシングを浴びて「政権投げ出し」に至っている。

 
ところが「世の中が大きく変わってきた。いわゆる『批判』に国民が関心を示さなくなっている。景気のいい時代は批判に関心を持つだけのゆとりがあった。そのゆとりが今はない」(田原さん)。

昨年7月の参議院選挙。安倍政権が進めるアベノミクスが焦点だった。「出演してもらった全党党首に『対案を提示してほしい』と頼んだが、結局、何も出てこなかった。だらしないと思います」。返す刀でメディアの側を批判する。「安倍さんの周りにいる人たちを見ても面白い。ただ批判して良心的なふりをしても仕方がない。当事者に出てもらって言質を取る。テレビの番組作りは永久連続革命。マンネリ化したらおしまいだ」
 
逢坂さんは「リアクション芸だけでバラエティー化した報道番組は深い議論は苦手で、感情的な批判や攻撃に向かいやすい。そこを視聴者に見透かされ、飽きられてしまうと、後は権力を持ち世論を味方に付けた政治家に利用されるだけです」と警告する。
 

タモリさんの司会で、82年から続いたフジテレビの番組「笑っていいとも!」。テレビ黄金期を築いた看板番組だったが、3月31日に終了した。21日には、現役首相として初めて安倍首相をスタジオ出演させた。フジは安倍首相のおいを4月から入社させている。逢坂さんがいう。「安倍首相に見送られるように『笑っていいとも!』が終了したことは、政治家とテレビの力関係の変化をみせつけ、テレビが政治を動かす時代の終わりを象徴しているようです」
 

おとなしい「薄口」のテレビに魅力は果たしてあるのだろうか。 (毎日新聞 20140402日 東京夕刊)


続いて、具体的に、古賀茂明氏の「報道ステーション・ハイジャック」の試みを解説している、リテラの野尻氏のコラムを読んでもらおう。

 続報! 古賀茂明『報ステ』爆弾発言は菅官房長官の圧力が動機だった! 古賀批判は的外れ
 
27日の『報道ステーション』(テレビ朝日系) での古賀茂明氏の発言が大きな反響を呼んでいる。本サイトでも2ヵ月前に報道していた「官邸からの圧力による『報ステ』女性チーフプロデューサーの更迭と古賀降板」を裏付ける内容に、ツイッターで「報ステはだらしない」「古賀さん、よく言った!」「やっぱり官邸の圧力なのか」などの書き込みが殺到している。
 
 しかし、不可解なのが、その一方で古賀批判が盛り上がりを見せていることだ。その代表的なものが「官邸の圧力というのは古賀氏の被害妄想」という意見だろう。たとえば、池田信夫氏などはブログで「(テレビ局に対し)政治家が出演者をおろせなどということは絶対ない(あったら大事件になる)。」     
 
「彼は政治とメディアの関係を誤解しているようだが、報ステのような番組に政治家から圧力がかかることはありえない。」等と言っているが、政府がメディアに公式で出演者降板を申し入れたりしないのは当然。問題は、上層部や番記者、報道への抗議を利用した揺さぶり、さまざまなチャンネルを使った裏の圧力なのだ。池田氏らはこの間、安倍官邸が裏でマスコミに何を仕掛けてきたか、本当に知らないのだろうか。
 
『報ステ』の古賀氏発言についても、菅官房長官は番記者を集めたオフレコ懇談ではっきりと「放送法違反」「免許取り消し」などをちらつかせて、プレッシャーをかけている。テレビ朝日上層部に対しては、番組審議会委員長の見城徹幻冬舎社長を使った揺さぶりもあった。
 
まあ、池田氏の場合は政治スタンスからしてなんとしても現政権の圧力を否定したいだろうから当然としても、驚いたのは比較的リベラルだと思われたジャーナリストたちも古賀批判を口にしていることだ。
 
ツイッターを見ると、『とくダネ!』や『Mr.サンデー』(ともにフジテレビ系)にレギュラー出演している『ニューズウイーク日本版』元編集長の竹田圭吾氏は「古賀茂明という人はテレビで発言する機会を与えられていることの責任と義務をまったく理解していない」とつぶやき、ジャーナリストの江川紹子氏も「公共の電波で自分の見解を伝えるという貴重な機会を、個人的な恨みの吐露に使っている」などと書き込んでいる。
 
いったいこの人たちは何を言っているんだろう。古賀氏が言ったのは、「テレビ朝日の早河会長と、古舘プロジェクトの佐藤会長のご意向で今日が最後ということで。これまで本当に多くの方に激励していただいた。一方で菅官房長官をはじめとして官邸のみなさんからものすごいバッシングを受けてきました」という言葉だけだ。
 
その後のやりとりは、キャスターの古舘氏から「ちょっと待ってください。今の話は私としては承服できません」「古賀さんがテレビ側から降ろされるというのは違うと思うんです」などと反論されたために、「ただ、古舘さんも言いましたよね、私がこうなったことに対して『僕は何もできなかった。本当に申しわけない』と」と応戦したにすぎない。

古賀氏が言いたかったのは降板についての恨みつらみではない。発言のポイントは「官邸のバッシングで」という部分にある。

それがより鮮明になるのが後半戦だ。安保法制を始めとする国会論戦についての感想を求められ、「国民的議論がないまま、アメリカの言いなりで先へ先へ行こうとしているのは、とんでもないことではないか」ときわめてまっとうな意見を述べた。

そして、いま安倍政権が進めているのは(1)原発大国、(2)武器輸出大国、(3)ギャンブル大国――への道だと指摘し、自分でつくってきたという「I am not ABE」のフリップを掲げ、「これは単なる安倍批判じゃないんです。日本人としてどう生きるかを考える材料にして欲しい」「官邸からまたいろいろ批判があるでしょうが、菅さんも、陰でコソコソ言わないで直接、言ってきてください」とかましたのだ。
 
ところが、ここでまた古舘氏が墓穴を掘る。「古賀さんのお考えは理解できますが、一方ではっきり申し上げておきたいのは」と切り出し、過去に報ステが取り組んできた、原発再稼働への不安や核のゴミの問題、沖縄の辺野古の基地建設など、批判すべきところはしっかりやってきたと返した。

すると古賀氏は、「そういう立派な特集をつくってきたプロデューサーが、(官邸の圧力で)更迭されるのも事実ですよね」と。古舘氏は「更迭じゃないと思いますよ。人事のことはわかりませんが」と応じるのが精一杯だった。
 
古賀氏が一貫して言いたかったのは、圧力があっても言うべきことは言い続けなければならないということだった。最後はマハトマ・ガンジーの言葉を紹介し、人が自粛して言いたいことを言わないようになると、知らず知らずのうちに自分が変わってしまう。

そして、本当に大きな問題が起きているのに気づかなくなってしまう。そうならないためには、圧力があっても言うべきことは言い続ける。「これを古舘さんにも贈りたいんです」と締めくくった。
 
これを「私物化」だの「責任を理解してない」などと言うのは、それこそ、普段、番組に媚びて電波芸者を演じている自分たちを正当化したいだけだろう。また、一部ネットには「プロレスと同じでシナリオのあるやらせでは」などと書かれているが、これもありえない。すべてガチンコ、事前打ち合わせなしのゲリラ発言だったのだ。
 
実際、テレビ朝日内部は蜂の巣をつついたような状態となっていた。番組終了後、古賀氏の携帯に親しい知人が何人も電話を入れたが、呼び出し音が鳴るだけだった。実はこのとき、古賀氏はテレ朝報道局の幹部から約40分、吊るし上げをくらっていたというのである。

テレ朝関係者はこう明かす。 「局幹部はみんな顔面蒼白でしたよ。番組終了後、4月人事で交代するプロデューサーやスタッフ、コメンテーターの恵村順一郎さんらを囲んだ送別会があったんですが、重要な関係者が顔を見せない。もちろん古賀さんも来ない。別室に呼ばれて事情聴取を受けていたんです」
 
古賀氏はそこで「ニュースと関係ないことを話しては困る」「なんで事前に言ってくれなかったのか」などとなじられたという。だが、ここには古賀氏の深謀遠慮があった。

というのも、前回「I am not ABE」とやったときは事前にスタッフにも相談し、フリップもつくってもらっていた。ところがオンエア後、首相官邸から抗議を受けたことで現場スタッフは上層部から「何で止めなかったんだ」と責められた。そこで今回は誰にも言わず、自前のフリップを用意して本番に臨んだ。これで、末端の責任が問われることはなくなった。
 
古賀氏がここまでやらなければならなかったのには訳があった。親しい知人はこう打ち明ける。 「古賀さんのターゲットはズバリ菅官房長官です。

番組中も何度も何度も繰り返し、菅さんの名前を口にしていたでしょ。菅さんは本気で古賀さんを潰そうと、裏で相当なことをやっていた。古賀さんだけではありません。安倍政権に批判的なコメンテーターを個人攻撃したり、逆に懐柔したりが目に余るようになってきた。

一方、古賀さんの話によれば、テレ朝に対しても『(古賀氏の発言は)放送法違反に当たるかもしれない』と、免許取り消しをほのめかしながらプレッシャーをかけてきたと言うんです。これはもう看過できない。

古賀さんはこう言っていました。『テレ朝には申し訳ないけど、ここで私が沈黙したら言論が権力に屈することになる。古舘さんら番組関係者は相談もなくいきなり言い出したので、私に裏切られたと思っているかもしれないが、時間が経てば理解してくれるはず』と。あれはいわば宣戦布告。戦いはこれからですよ」
 
いずれにしても、スタッフの入れ代わった4月からの新生『報道ステーション』がどうなるのか、ぜひチェックをしていきたい。 (リテラ:野尻民夫)


まあ、赤字で抜いたところだけ読んでみても判るが、古賀氏は、ある意味で、テレ朝に迷惑をかけずに、自力で電波ジャックをしたわけだが、国民の財産である公共の電波という財産を、特定の放送局に分配し、その代り、言うことを聞けと云う態度は、常に日本の政権では、触れてはいけない権力だった。


アンタッチャブルな危険な権力まで行使しないと、自分たちの行っている政策の出鱈目さが露呈すると云う、自認した上の行動と云うことだ。思い出したが、まだ古賀氏が経産省に所属していたころ、やはり官房長官だった、仙谷由人に、議場で脅かされたのを思い出した。二人の官房長官に脅かされた日本人、言い換えれば、二人の官房長官に怖れられた男と云うことになる。
 
しかし、このことは、安倍官邸は、自分たちのやっている政治に自信がないと白状しているのと同じではないかと思う。テレビのコメンテーター人事に口を出し、辛口や批判言論人はテレビに出させない。

プーチンが独裁だと云うが、記者連中は痛いことも聞く状況にはある。記者クラブ制度などあるわけもない。批判者を失ったテレビ番組に魅力などないだろう。早晩テレビ局や新聞社が青息吐息になっても、今の日本人に痛痒はない。いや、バラエティー番組が観られないと嘆くかもしれない。
 
執拗に言わせてもらえば、民意とは別のことを成し遂げようと動いているのが、今の安倍政権なのだろう。戦争の出来る我が国軍隊を作り、極力武器を輸出し、原発もODA付輸出で原発メーカに息継ぎをさせる。

辺野古も、沖縄の民意に逆らってでも、基地を建設するぞ。中東のイスラム国やイエメン問題に、人道援助という羊の衣を被せ、軍事資金の提供を宣言する。

そして、日本人人質の首を見事に切らせたのである。今夜、そういう政治スタンスではなかった自民党の政治家も沢山いましたけど的に、ダッカハイジャック事件を特集で報道していたが、福田赳夫より石井一が目立ったのは生きているからだろうか(笑)。

日本、アジア投銀「創設メンバー」は見送りへ 

2015331() 読売新聞 
日本政府は、「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加について、米国と歩調を合わせ、現時点では慎重な態度を崩していない。
AIIBの「創設メンバー」になるための期限である31日までには、参加申請しない方針だ。
菅官房長官は30日の記者会見で、AIIBについて「公正なガバナンス(統治)を確保できるのか懸念があり、(中国は)明らかにする必要がある」と注文をつけた。政府はAIIBの運営に関して、加盟国を代表する理事会が個別案件を審査・承認することなどを求めているが、事務レベルの折衝で、中国側からは「明確な説明を受けていない」(外務省幹部)という。
日本は、米国と共にアジア開発銀行(ADB)の運営を主導し、途上国のインフラ(社会資本)整備を支援しており、競合するAIIBへの警戒感が強い。また、日本がAIIBに参加すれば、「数千億円単位の巨額の出資が求められる」(政府高官)との見方もあり、不透明な運営は認められないとの立場だ。
 

誰もが物分りよくなっちゃって何も言わないいまだからこそ、古賀正明氏の反乱は意味がある

 

(くろねこの短語)2015328日 


誰もが物分りよくなっちゃって何も言わないいまだからこそ、古賀正明氏の反乱は意味がある&「米軍と自衛隊の地球規模の協力」(高村自民党副総裁)だってさ。世界中で戦争しようってことか&「辺野古移設は沖縄知事選の争点でなかった」(菅官房長官)・・・こういうのを、「この期に及んで」と言います、世間では。


家具屋のお家騒動なんかどうでもいいだろうに、誰に頼まれて新聞・TVは大騒ぎしてるんでしょう。そんなことより、戦う元官僚の古賀君の反乱だ。昨夜のテレビ朝日『報道ステーション』で白面の古舘君と地震の降板をめぐって丁々発止やりあったってね。

残念ながら見逃しちまったんだが、これに対して猫おばさんの江川紹子氏は、「公共の電波で自分の見解を伝えるという貴重な機会を、個人的な恨みの吐露に使っている人を見ると、なんとももったいないことをするのかと思う」ってツイートしていたのには、ちょいとブーイングだね。

誰も何も言わなくなっている今だからこそ、こうした見方によっては蛮勇という行為も必要なんだね。みんながみんな物分りよくなっちゃったことが、レレレのシンゾーと不愉快な仲間たちを付け上がらせている原因なんだから、今こそメディアに関わるひとたちは声を上げるべきでありましょう。その意味で、くろねこは古賀正明氏を支持します。

・古舘伊知郎氏 古賀茂明氏の番組降板をめぐり報道ステーションで激論
 http://news.livedoor.com/article/detail/9940795/

 
それでも、こうした下々同士のやり合いってのは、レレレのシンゾーーと不愉快な仲間たちにとっては、「してやったり」ってことになるんだろうね。

だからこそ、自称ジャーナリストの皆さんには、今回の古賀君の反乱を外野から批判してほしくないんだね。「個人的な恨みの吐露」なんてしたり顔で批判するなんて、もっての他です。そんなことより、改編期の今、TV局でどんな動きが出ているのかを、現場に携わるひとりとして、ちゃんとリポートしてほしいもんだ。
 
古賀正明氏を孤立させてはいけません。古賀氏には、これからはけっしてホームの端には立たないようにしていただきたい。何が起きるかわかりませんからね。
 
ところで、オニギリ顔の高村君が、国務長官にオベンチャラ言いにアメリカに行ってるってことは昨日のエントリーで書いたんだが、調子こいて「「米軍と自衛隊の協力範囲を地球規模に拡大させる考えを強調」したそうだ。どこぞの家具屋の親娘喧嘩を面白おかしく報道している間に、「地球規模」で自衛隊が米軍と共に戦うことになってるんだぜ。

・高村氏、日米協力を地球規模に 安保法制で講演
 http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015032701002158.html

 
誰も彼もが物分りよくなっちゃって、声を上げないからたかが自民党の副総裁がこんな悪辣なことをアメリカまで行ってのたまっちゃうんだね。

遺族会のドン・古賀君が、安保法制に関して口をつぐむ自民党の議員どもに、「何で黙っているのか。しっかり考えて発言するのが責任だ」って叱咤したそうだが、ここまでレレレのシンゾーと不愉快な仲間たちをのさばらせてしまったのは長老どもにも責任があるんだね。

野中君もいろいろ言ってるようだから、いっそのこと自民党飛び出して、長老共闘会議なんてのを組織したらどうでしょう。ちょいと妄想がすぎたか。
 
でもって、「この期に及んで」、貧相顔の官房長官・菅君が、去年の沖縄知事選は「辺野古移設は争点ではなかった」ってふざけたこと口走ってます。もうここまでくると、ブレーキの外れた暴走列車みたいなもんで、そのスピード感に酔っちゃって、自分が何を言ってるのかも理解してないんだろうね。

ていうか、思ったことを何でも口にしちゃう。それでも、新聞・TVは聞き流してくれるから、さらに輪をかけて付け上がる。この連続なんだね。

話を元に戻せば、だからこそ、昨夜の古賀君のように思いのたけをぶちまける勇気あるメディアの人々を、一般大衆労働者諸君は待ち望んでいるはずなんだね。

「テレビで発言する機会を与えられていることの責任と義務をまったく理解していない」って批判している自称ジャーナリストもいるけど、ならば「君は、これまでテレビで発言する機会を与えられていることの責任と義務を果たしてきただろうか。御用発言しなかっただろうか」・・・「人の振り見て我が振り直」しやがれと悪態ついて、本日はお後がよろしいようで。
 

ヤバすぎる! みんな大好き「卵サンド」の裏側 白身100%!「偽装サンドイッチ」の正体

(東洋経済)20150327日 東洋経済


N
君:昨年12月の集中アップから時間が空きましたが、年明けから次回作の取材で「おでん」の食べ歩きを続けていて……。銀座、浅草、日本橋など、老舗のおでん屋にたくさん行きました。


河岸:銀座、浅草、日本橋の老舗おでん3店でいえば、2店はすばらしかったけど、1店はサイテーだったね。書籍『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』で解説した「ビールがまずい店は、食べ物もまずい」を証明するような店だった。


N
君:同じ老舗おでん屋でも、すごい実力差がありましたね。逆に、一流店と家庭のおでんの違いもよくわかりました。


河岸:そのあたりは、次回作でくわしく解説しよう。「おでんの実力を見抜く5品」とかね。


N
君:で、今回は「卵の裏側」第3弾、取り上げるテーマは「卵サンド」ですか。僕もランチでは、コンビニの「卵サンド」をよく食べますよ!


河岸:それが、スーパーやコンビニで売られている「卵サンド」の中には、黄身をまったく使わず、白身だけで作った「白身100%」の卵サンドもあるんだ。


N
君:えっ、マジですか?でも、パン部分も白、卵の具の部分も白の「真っ白の卵サンド」なんか、見たことないですよ。


河岸:いや、それだと誰も買わないから、白身を添加物で着色して「黄身に偽装」して売っているんだ。あたかも「普通の卵サンド」に見せかけて。


N
君:えっ!いわば「偽装サンドイッチ」じゃないですか!なぜそんなことをするんですか?

昨年末から始めた「卵の裏側」キャンペーン、第3弾は「卵サンドの裏側」です。


1知らないと本気でヤバい! 「卵」の裏側
http://toyokeizai.net/articles/-/54726

2→"ゴミ"が復活!? ヤバすぎる外食の「卵」食品
http://toyokeizai.net/articles/-/55893

卵については、前作『スーパーの裏側』でも30ページにわたって詳しく述べましたが、私に言わせると、日本の卵業界は「ごまかし」が多すぎる。「すべての偽装は『卵』に通じる」というのが、私の持論です。

イメージ 1

中でも「偽装の代表例」と言えるのが、「卵サンド」です。


「卵サンド」は、サンドイッチの中でも定番&人気商品です。N君(担当編集者、35歳)のように、ランチや朝食に食べる人も少なくありません。


しかし、実はみなさんが買った卵サンドが「添加物で着色した、白身100%の『偽装サンド』」だったとしたら、どうでしょう?そして「本物とニセモノの卵サンド」を見分ける簡単なスキルがあるとすれば、知りたいとは思いませんか。


みんな大好き「卵サンドの裏側」を早速、紹介しましょう。


N
君:定番の卵サンドでは、パンの間にスクランブルエッグのような卵が挟まっていますよね。そもそも、この卵はどう作っているんですか?


河岸:まず「ゆで卵」を作って、それを潰してマヨネーズなんかを混ぜて作るの。だから、原材料の表示は「ゆで卵」じゃなくて「卵サラダ」になっているでしょ?


N
君:ホントだ!「卵サラダ」と書いてあります。


河岸:この「卵サラダ」というのが曲者(くせもの)で、これにどんな添加物を使おうと表示をする義務がない。


N
君:「食品に使った添加物」は明記する必要があるけど、「食品の原材料に使った添加物」は書かなくてもいいという、いわゆる「キャリーオーバー」といわれるやつですね。


河岸:そのとおり。「卵サンドに使った添加物」は明記する必要があるけど、「卵サンドの原材料の『卵サラダ』に使った添加物」は、最終商品(卵サンド)に影響がなければ書かなくてもいい、というわけ。


N
君:全部書くと長くなるから「はしょりたい」事情はわかりますが、何が入っているかわからない。そこは完全に「ブラックボックス」ですね……


河岸:そのとおり。ブラックボックスでいえば、外食やパン屋さんなど「対面販売」だと、そもそも表示がいらないからね。そういうカラクリを利用して、本来の「卵サンド」はゆで卵を丸ごと使って作るけど、「ニセモノ卵サンド」は100%白身だけを使って作るわけ。


N
君:なぜ、わざわざ白身を添加物で着色してまで「黄身に見せかける」んですか?普通に卵を丸ごと使ったらいいじゃないですか。


「黄身に見せかけて白身を売っている」のは卵サンドだけ


河岸:以前の連載で解説したけど、食品業界では卵の黄身のほうがニーズが高いんだ。卵の白身は全体的に余りぎみで、値段も安い。


N
君:卵の10個に1個はマヨネーズの原料に使われる、でも家庭でいちばん人気のマヨネーズは「黄身(卵黄)」しか原材料に使わないから、大量の「白身(卵白)」が余る、その「余った白身」が、卵焼きやハム、ハンバーグなどの「増量」に使われるという話でしたよね。


河岸:そう。ただ「増量」以外にも、完全に「偽装」に使われるケースもあるということ。その典型例が「卵サンド」。白身だけで作ったほうが、本物よりもコストを下げられるからね。


N
君:「黄身に見せかけて白身を(偽装して)売っている」食品は、ほかにありますか?


河岸:いや、それはないと思う。「卵サンド」だけだね。


N
君:そうですか……。やっぱり「白身100%の卵サンド」は味も落ちるんですか?


河岸:当然そうだよね。卵本来のふわっとした感じがまったくない。全体的にボソボソしていて、卵のおいしさがまるでない。卵のおいしさはやっぱり「黄身」にあるから。


N
君:つまり、卵の「黄身らしい味」がしないってことですか?


河岸:そのとおり。中身はあくまで白身だから、「目玉焼きの白身みたいな味」と言えば、わかりやすいかな。食べたら、食感でわかることもあるよ。

イメージ 2

 N君:なるほど……


河岸:味が落ちるから、卵サンドには「ゆで卵を丸ごと」使っても、ミックスサンドに「白身を着色した卵」を使っている店もある。卵サンドだとバレやすいけど、卵が具の一部になっているミックスサンドだったら、バレにくいでしょ。


N
君:なるほど、でも、そういう「ニセモノ卵サンド」が売られているのは、安い外食や小規模のスーパーだけでしょう。


河岸:いや、そんなことはないよ。みんながよく行く大手スーパーやコンビニでも「偽装卵サンド」は売られている。


N
君:えっ?マジですか?


大手スーパーやコンビニでも「偽装卵サンド」は売られている


河岸:もちろん、大手スーパーやコンビニの卵サンドが、すべてニセモノってわけではないよ。本物が売られていることも多い。だけど、中には「偽装卵サンド」が売られているのは事実。


N
君:でも、どの商品を見ても「卵サンド」と書いてありますよ。


河岸:そこが問題だね。まじめに作った「本物の卵サンド」と、白身を着色して黄身に見せかけた「偽装卵サンド」が、同じ「卵サンド」という表示で売られている。


N
君:普通の感覚では、おかしいですよね。


河岸:百歩譲って「余った白身」を使うにしても、それなら「卵風サンド」などと表示しないといけないよね。以前の連載で取り上げたマヨネーズだって、本物は「マヨネーズ」と称していけるけど、そうじゃないのは「マヨソース」「マヨネーズ風調味料」「マヨネーズ風ドレッシング」と、名前を変えて売っているじゃない。せめて、それに習うべきだよ。


N
君:コンビニのサンドイッチに使われているものには「マヨソース」と書いていますが、それと同じことですね。


河岸:そのとおり。「マヨネーズ」と称するためには、全卵、または卵黄を使うことのほか、決まった材料以外は使えないという条件があるからね。


N君:なるほど……。では、いったいどうすれば「ニセモノ卵サンド」を見抜けるんですか?


河岸:さっきも言ったように、白身100%の「偽装卵サンド」は、あくまで白身っぽい味がして、卵のおいしさがない。だから、食感でわかることもあるよね。


N
君:表示ではわかりませんか?たとえば「カロチノイド色素」という着色料の表示があるものは「偽装卵サンド」とか。


河岸:いや、そうじゃない。普通にゆで卵を使っても、「より黄色いほうがおいしく見える」という消費者が多いから、添加物で黄色を足していることも多い。だから、残念ながら表示ではわからない。


N
君:もっと簡単に、「見た目」でわかるスキルはないんですか?


黄身の部分を指で潰すと、本物かニセモノかわかる


河岸:残念ながら「見た目」でもわからない。だけど、簡単にわかる「秘訣」があるの。それは、卵の「黄身」の部分を軽く指で潰してみるの。

イメージ 3



卵サンドが本物かどうかは、指で押してみれば誰でもわかる


N
君:本物の黄身なら、黄身はふわっとしているから、簡単に潰れますよね。ゆで卵の黄身の部分を触っても潰れますし。


河岸:そのとおり。逆に、もし「白身100%のニセモノ」なら、指で押しても、弾力性があってなかなか潰れない。白身だから当然だよね。


N
君:なるほど、黄身の部分を指で軽く潰せばいいんですね。これなら簡単、誰でもできそうです!


河岸:もちろん買う前の商品はダメだよ。あくまで売り物だからね。でも「見た目」では見抜けないから難しいところだよね。


N
君:冒頭でも触れましたが、次回作&ネット連載のために行った店も、かなり増えてきましたね。寿司、焼き鳥、親子丼、おでん、豆腐屋……


河岸:「外食店のルポ」と「食材の深掘り解説」の2本立てで、『「外食の裏側」を見抜く、もっと簡単な100のスキル、教えます。』みたいな感じにしようか。


N
君:そうですね。読んだ人が、自分でいい店を見分けられる本、食べ方のプロのスキルがまねできる本にしたいですね。


河岸:せっかく連載をやっていることだし、この連載の読者には「このジャンルの外食を扱ってほしい!」というリクエストがあれば、ぜひ教えてほしいね。


N
君:そうですね、ハッシュタグ「#外食の裏側」をつけて、ツイッターでつぶやいてもらえれば、チェックできますので。


河岸:ツイッターでは「結論。N君は立ち食いそばだけ食べていればよし」とか、さんざんな書かれようだけどね(苦笑)。


N
君:そうですよ。「N君、太鼓持ちの哀れさよ」なんて、僕の職業がいつの間にか「編集者」から「太鼓持ち」になっているんですから……(苦笑)。


というわけで、「みんな大好き『卵サンド』の裏側」は以上です。


本文では「サンドイッチのパン」の説明までできませんでしたが、「パン」もサンドイッチのおいしさを大きく左右します。


同じサンドイッチでも、商品によって「パンのふわふわ感」がまったく違います。もちろん、ふわふわしたパンのサンドイッチがおいしく、そういう店は売り上げも伸びています。一度、「軽く触り比べ」「食べ比べ」してみてください。


また、自宅で「おいしいサンドイッチ」を作る場合は、焼きたてのパンより、1日経ったパンのほうが、しっとりしておいしくできるもの。ぜひそちらも試してみてください。


次回は、次の本の「焼き鳥ネタ」を少し先取りし、「カネ返せ! 連載史上サイテーの焼き鳥の裏側」(仮)の予定です。楽しみにお待ちください。

 

株価と金利低下が世界同時に進むナゾ
(東洋経済オンライン2015/3/29

リスクを軽視した解釈をするべきではない
 

世界的な規模で進む、株価指数の新高値と史上最低水準の実質金利。両者の乖離をどう理解すべきか。

よく見られる説明は、危険なほどに誤解を生みやすい形でリスクファクターを軽視している。たとえば、「長期的停滞」理論は、低金利が要因だと主張する。世界経済の問題は慢性的な需要不足にあり、政府支出の持続的な増加で対処可能だとするものだ。

この見方によれば、株式市場の上昇は単に将来の利益の低い割引率を反映するものにすぎない。さらに、世界の上位8位までを占める経済大国において、おそらく英国を例外に、利益に占める労働分配率は近年大幅に低下している。反対に、株価上昇を背景に、利益に占める資本比率は上昇している。

■需要が供給を抑制するか疑わしい

長期的停滞論の支持者たちは、先進国経済の大半においてGDP(国内総生産)比で1950年代の2倍以上に増加した政府支出をさらに増加すべきだと主張する。が、需要が恒久的に供給を抑制するというアイデアは疑わしい。より洗練された近年の不景気に関する研究は、いわゆる「履歴効果」が継続的に失業に及ぼす効果は、少なくとも米国においては限定的であることを示唆している。

低金利を説明するためのもう1つの方法は、金融抑圧政策である。欧州中央銀行や日本銀行はむさぼるように債券を購入している。同時に、金融の安定性を高め、銀行、年金基金や保険会社に国債を保有させるための新しい規制も導入している。したがって、現在の低金利は、成長期待の低さよりも、むしろ金融市場における歪みを反映したものである。

金融抑圧論の支持者は、低金利を債券保有者に対する隠れた課税ととらえる。これは必ずしも悪いことではない。

しかし、低収入の家計においては通常、資産全体に占める株式資産の比率は高くないため、金融抑圧税は一般財産税ほど累進的ではない。いずれにせよ、債券利回りの低下は、国債にとどまらずはるかに幅広い種類の債券へと拡大した。

 
先進国経済の大半における人口動態の逆転と労働供給力の低下は言うまでもなく重要である。問題は、このトレンドが非常に段階的かつ予測可能な形で進展している一方、金利低下は急速かつ、ある意味で予測不可能なことだ。そして、人口動態の脆弱さが株式価格の堅調さの主因だと主張することは難しい。
 
興味深いことに、リスクの高まりとさらなる混乱に対する恐れは、現在の政策論議で重要視されていないようだ。そのようなリスクに対し、債券は完璧なヘッジとはならないものの、株式に比較して通常よい成績を残している。

最近の研究では、比較的小さな災害リスクの変化でさえ、グローバル実質金利の大幅な低下(マイナスもありうる)を招きかねないことが示された。しかし、こうした事柄が政策に及ぼす影響は単純なものではない。政府が優れた情報と分析能力を有し、社会不安が正当なものではないことを正しく評価するならば、当然、情報の利用は有意義なものとなる。

他方で、災害リスクの高まりに関して大衆が基本的に正しいとすれば、災害が起こった場合、政府は高い費用負担に直面する可能性が高いということだ。これはつまり、最も必要とされるときのための財政余地を確保する高いオプション価値を示唆する。超低金利が単に需要不足や金融抑圧のもたらす兆候にすぎないという考えは、単純化しすぎており危険だ。

もちろん、金融危機の端緒における将来的な経済破綻のリスクへの社会不安の高まりは、ユーロ圏に残る脆弱さと新興国市場の不安定性とともに、重要な役割を果たす。当然ながら大衆はより用心深くなる。しかし、株式および債券の価格トレンドを説明できるリスクが現実となりうるならば、政策立案者もまた、無謀なまねをしないよう留意すべきであろう。
 

古舘伊知郎に批判殺到「視聴者に嘘ついた」「政治権力にすり寄り」「化けの皮はがれた」

Business Journal 328
 

テレビ番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)生放送中に起こった、コメンテーターによる降板の裏側暴露&口論騒動が波紋を呼んでいる。
 
27日放送の同番組に生出演した元経済産業省官僚の古賀茂明氏は、キャスターの古舘伊知郎から中東情勢に関しコメントを求められると、「ちょっとその話をする前に。テレビ朝日の早河(洋)会長と、(古舘の所属事務所)古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で、今日が最後ということに」と発言。これを受け古舘は、「ちょっと待ってください。

今の話は承伏できません」と反論したが、古賀氏は「古舘さんもその時におっしゃりました。『この件に関してはお役に立てなかった。本当に申し訳ない』と。全部録音させていただきましたので、そこまで言われるならすべて(音声を)出させていただきます」と語った。
 
さらに古舘が「番組ではこれまで川内原発に対する指摘や、辺野古の問題についても取り上げてきたじゃないですか」と問い質すと、古賀氏は「それをつくってきたチーフプロデューサーが更迭されます」と抗戦。古舘は慌てて「更迭ではない」と否定する事態に発展した。
 
ちなみにテレビ朝日広報部は日刊スポーツの取材に対し「そもそも古賀さんもその(=専門分野毎のコメンテーター)中の1人。降板ということではない」として、降板との見方を否定しているが、インターネット上などでは放送直後から大きな波紋を呼んでいる。
 
テレビ局関係者が語る。
「実は古賀さんと『報ステ』の確執の芽は、すでに数カ月前から存在していました。

昨年12月に投開票された衆議院総選挙を取り上げたある放送回で、放送直前に番組スタッフが古賀さんに『特定の政党を批判するような発言を控えてほしい』と要求したのですが、これに反発した古賀さんは出演キャンセルを申し入れ、結局スタッフの説得を受けて出演したといわれています。

それ以降、古賀さんは『報ステ』への出演を継続していましたが、今回の騒動より、番組サイドから古賀さんへ発言内容について一定の要請が行われていたことがうかがえます」

古舘への批判集まる
 また、別のテレビ局関係者は、古舘の一連の行動について次のように批判する。

「古賀さんが番組降板の理由としてテレ朝と古舘プロジェクトの意向があったことを明かすと、古舘さんは『今の話は承伏できません』と否定しましたが、すぐに古賀さんは証拠音声の存在まで提示して、古舘さんもその事実を知っていたことを明らかにしました。

これでは、古舘さんは報道番組で視聴者に嘘をつこうとしていたとみられても仕方ありません。視聴者を欺く行為とすらいえ、『化けの皮がはがれた』と受け止める向きすらあります。
 
昨年の総選挙では、解散発表当日にテレビ各局の報道番組に出演した安倍晋三首相が『報ステ』にのみ出演せず、日頃から安倍政権への批判を展開していた『報ステ』に対する自民党の抗議だと取り沙汰されていました。

そのため、開票日当日のテレ朝の選挙特番では、メインキャスターの古舘さんが中継でこの件も含めて安倍首相を鋭く追及するのではと注目を集めていましたが、なんと古舘さんは笑顔で安倍首相に対し『今度ぜひスタジオにも来てください』と語りかけたのです。

テレ朝サイドから古舘さんが何を言われたのかはわかりませんが、果たしてこれが出演を拒否した政権与党に対してキャスターが取るべき対応なのか。この件といい今回の古賀さんの件といい、古舘さんは政治権力にすり寄ったと批判されても仕方ありません」

さらに別のテレビ局関係者も次のように古舘を批判する。
「前任キャスターの久米宏さんの『ニュースステーション』時代も、その鋭い政権批判で自民党から嫌われ、一時期はテレ朝が自民党から取材拒否を受けるほどまででしたが、久米さんは一貫して政権に厳しい姿勢を貫きました。

そうしたことが久米さんとテレ朝の間に確執を生み、結局久米さんが番組を降りることにつながりました。それに比べて古舘さんの振る舞いは、キャスターとしての信念がなく、自己保身がすぎるようにみえます」
 
本件について、『報ステ』はどのような対応をみせるのか。週明けの同番組内での古舘の発言に注目が集まる。
 

 
(植草一秀の『知られざる真実』)2015328
 
ドイツのルター派牧師であり、反ナチ運動組織告白教会の指導者マルティン・ニーメラーの言葉に由来する「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」と題する詩。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

(ニーメラー財団が提示する詩の邦訳)


そして、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉がこれ。

「あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。」

ガンジーは次の言葉も残している。

「恐怖に屈すれば、真実さえも抹殺されてしまう。自らが正しいと信ずることを恐れずに実行するのです。」「たとえあなたが少数派であろうとも、真実は真実なのです。」「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。」「臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、勇敢なる精神をもつ者は、1人戦うことを誇りとする。」

そして、このガンジーは、第二次世界大戦中の1942年7月26日に
「すべての日本人に」と題する公開文書を発表した。

「私は、あなたがた日本人に悪意を持っているわけではありません。
あなたがた日本人はアジア人のアジアという崇高な希望を持っていました。しかし、今では、それも帝国主義の野望にすぎません。そして、その野望を実現できずにアジアを解体する張本人となってしまうかも知れません。世界の列強と肩を並べたいというのが、あなたがた日本人の野望でした。

しかし、中国を侵略したり、ドイツやイタリアと同盟を結ぶことによって実現するものではないはずです。あなたがたは、いかなる訴えにも耳を傾けようとはなさらない。ただ、剣にのみ耳を貸す民族と聞いています。
それが大きな誤解でありますように。あなたがたの友 ガンディーより。」


テレビ朝日「報道ステーション」から降ろされる古賀茂明氏が、3月28日、最後の番組出演で古館伊知朗氏とバトルを演じた。

古賀氏は、2月12日の施政方針演説で安倍晋三氏が用いた「列強」
という言葉に対する違和感を指摘した。

安倍氏は施政方針演説でこう述べた。
「明治国家の礎を築いた岩倉具視は、近代化が進んだ欧米列強の姿を目の当たりにした後、このように述べています。「日本は小さい国かもしれないが、国民みんなが心を一つにして、国力を盛んにするならば、世界で活躍する国になることも決して困難ではない。」

明治の日本人に出来て、今の日本人に出来ないわけはありません。今こそ、国民と共に、この道を、前に向かって、再び歩み出す時です。
皆さん、「戦後以来の大改革」に、力強く踏み出そうではありませんか。」
古賀氏は、この言葉の「歪み」について、あるサイトへの寄稿文で次のように指摘している。

「列強という言葉の意味は時代とともに変遷している。安倍総理が引用した岩倉具視が憧れを抱いた『列強』とは、明治時代の帝国主義で世界の覇権を争い、領土を含めた各国の膨張主義の競争の中で、大きな力を持つ国々を指している。

鎖国の結果、これらの列強国に大きな遅れをとった<(日本の)国民みんなが心を一つにして、国力を盛んにする>というのは、まさに当時の国策、富国強兵・殖産興業に国民を駆り立てようということを意味している。

安倍総理は、これを理想として掲げ、<明治の日本人に出来て、今の日本人に出来ないわけはありません>と我々国民を鼓舞したのである。

私は、これを聞いて、「冗談じゃない」と思った。私は、そんなことを目指して心を一つにするつもりなどない。ここでも、「I am not ABE」と叫びたくなった。」


ガンジーの言葉は、まるで、安倍晋三という人物を目の前に置いて、発せられているかのような感を与える。

「臆病者は数の力を喜ぶ。」
「弱い者ほど相手を許すことができない。」
「許すということは、強さの証だ。」
そして、極めつけはこのくだり。
「今では、それも帝国主義の野望にすぎません。」
「世界の列強と肩を並べたいというのが、あなたがた日本人の野望でした。」

心を鼓舞する言葉がこれである。「たとえあなたが少数派であろうとも、真実は真実なのです。」「勇敢なる精神をもつ者は、1人戦うことを誇りとする。」
 

食料自給率目標 引き下げは安易すぎる
 
農林水産省がカロリーベースの 食料自給率 目標を初めて引き下げることを決めた。現行の50%から45%にする。自給率は近年、39%で推移している。現実的な目標に見直すという。
 
自ら掲げた目標を達成困難とみるや放棄する。引き下げは安易すぎる。食は国民生活に直結する問題だ。見直しが農業の弱体化につながることがあってはならない。
 
引き下げは、閣議決定する「食料・農業・農村基本計画」に盛り込まれる。自給率には農業の実情を反映していないとの指摘がある。国産が多い野菜はカロリーが低く、輸入飼料に依存する畜産品は自給とみなされない。そんな理由からだ。
 
しかし、中長期的視点に立てば、世界は人口増加などで食料需給が逼迫(ひっぱく)する恐れもある。自給率はそうした中で、生きていくのに必要な食料をどれだけ自力で手に入れることができるのかを示す目安として定着している。軽視していいわけはない。
 
そもそも目標は5年前、45%から50%に引き上げられたばかりだ。十分な検証がないままの引き下げが、農家の生産意欲の低下を招かないか。
 
環太平洋連携協定 (TPP)交渉が妥結すれば、関税引き下げで安価な輸入農産物が入ってくる。それにより自給率が下がることを見通しての目標変更との見方もある。それなら本末転倒だ。引き下げ後の目標も到達は容易ではないだろう。
 
政府は絶えず点検し、達成に努めてもらいたい。食料自給をめぐり政府は今回、「食料自給力」という指標を打ち出した。現在の農地面積などをフル活用した際、どれだけ潜在的な生産能力があるかを示す。
 
だが、全国の耕作放棄地は約40万ヘクタールに及ぶ。高齢化で担い手不足も深刻だ。こうした課題解決なしに「作ろうと思えば作れる」と言っても、強弁としか聞こえない。
 
政府は今後、収益力の高い野菜や食肉などに重点を移す。生産額ベースの自給率目標は70%から73%に引き上げる。こうした数字いじりで農業はどう変わるのか。基本計画からはその展望がまるで見えない。問題の根本はそこにある。


農水省は今後10年で農業所得を8兆円に倍増させることが可能との試算も示した。この目標も達成できないとみれば放棄するのか。そんな危惧も覚える。
 

乾坤一擲古賀茂明の反撃 良識論者と出会えないニュース報道

 

世相を斬る あいば達也)20150328

ファシズムと云うのか、ナチズムと云うのか、そりゃあどっちでも良いわけだ。これはシステムがどうのこうのじゃなく、言葉のニアンスだ。

つまりは、全体主義的で、言論統制が行き渡った社会と云うことだ。報道ステーションで、官邸の恫喝に屈したテレ朝の舞台裏が、古賀氏の乾坤一擲の捨て身業に一網打尽にされたわけだが、本日から官邸が、どのような動きをするのか、よくよくウォッチングしておかなければならないだろう。


官房長官が「放送法違反だ」とお得意の決めつけ恫喝のお家芸を見せるのが、菅と云う人物の人格なのだろう。金持ちの二世三世政治家も困ったものだが、成り上がり者は、権力を持たせると、こういう事態にもなるのだろう。田中角栄などは、成り上がりでも「玉」が違っていたとしか、理解のしようがない。

まあ、その恐怖に慄いて、キャスターから、チューフプロデューサーまで更迭するのだから、テレ朝もホスピス入りの報道番組しか作れないことが明白になった。TBSニュース23の膳場・岸井キャスターがどうなる、次の見ものだ。

そう言えば、もう一人二人、ウォッチングが必要なキャスターがいる。TBSの金平キャスターだ。おいおい、TBS毎日新聞系が残ったか……

う~ん、与党公明党の霊験あらたか?これも少々困りものだが、この際致し方ないのだろう。それにしても、筆者から見た場合、十二分に政府寄りの発言の多いNHKニュース9の大越キャスターの物言いまで気に食わんと云うのだから、全局のキャスターを長谷川幸洋にでも任せてしまったら良いのではないだろうか?(笑)。


本日は、本来であれば、「米国・NATOとロシア」核戦争の脅威 米国のあがき」というコラムを用意していたが、上記コラムでも、米国覇権主義のプロパガンダ報道が話題に上るが、あまりにも稚拙で暴力的な安倍官邸の言論統制は野蛮である。

ハプニング情報に接し、急きょ、このコラムになった。NHKの大越まで気に食わんのでは、もうテレビは嘘しか言えない放送局と云うことになるようだ。そう言えば、もう一人思い出したが、テレ朝のモーニングバード・そもそも総研の玉川キャスターは大丈夫なのかな?最近見ていないので分からないのだが?株価が下がっても上がったと言いそうなテレビにはご用心な時代が来たと云うことのようだ。


 古舘報道ステを元官僚古賀氏がジャック

 元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が27日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演し、番組をジャックした。古舘伊知郎キャスター(60)と自身の番組降板を巡って、口論のような形に発展した。
 

番組中盤、緊迫する中東情勢を伝える場面で、古舘が古賀氏に解説を求めると、この日が最後の出演になるという古賀氏が切り出した。

 古賀氏 ちょっとその話をする前に。テレビ朝日の早河(洋)会長と、古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で今日が最後ということに(なりました)。

 
これまで古賀氏は同番組で、「I am not Abe」などと安倍政権に批判的な発言を繰り返していた。古賀氏 これまで本当に多くの方に激励していただいた。一方で菅官房長官をはじめとして、官邸のみなさんのバッシングを受けてきた。それを上回る応援で楽しくやらせていただきまして、本当にありがとうございました。
 

降板した理由を話すと、古舘も「ちょっと待ってください。今の話は承伏できません」と対抗したが、古賀氏は「古舘さんもその時におっしゃりました。『この件に関してはお役に立てなかった。本当に申し訳ない』と。全部録音させていただきましたので、そこまで言われるなら全て(データを)出させてい ただきます」と引かない姿勢で、いったん収束した。

 

しかし、その後も「自分で作ってきました」と、「I am not ABE」と書かれた手製の紙を広げた。古舘は「番組ではこれまで川内原発に対する指摘や、辺野古の問題についても取り上げてきたじゃないですか」とたしなめると「私もツイッターでぜひ見てほしいと書きました。でも、それを作ってき たチーフプロデューサーが更迭されます」と反論。これには古舘も「更迭ではない。私は人事のことまでわからないけど、それは違う」と否定した。

 

さらに古賀氏は安倍政権について「原発復権・官僚復権・行革埋没」と指摘するフリップを見せたが、古舘が「ちょっと時間もないので」と制止すると、古賀氏は「そういうことは言ってほしくなかったのですが」と渋々フリップを降ろした。続けてマハトマ・ガンジーの言葉をフリップで出し、「私が言いたかったのは、言いたいことはそのまま自然に言いましょうということ。裏で圧力をかけたりはやめましょう」と話した。 

(日刊スポーツ)
 

中国AIIBに参加しなかったアホな政府 隷米思考の公家集団

 

(世相を斬る あいば達也)20150327

 

以下は山田厚史氏のコラムである。筆者自身も、口が酸っぱくなるほど、アメリカの「一強他弱」と云う権力集中はなくなる。その考えは、今や「神話」であり、幻想に近い観念になりつつある。アメリカが、抜けて有利なのは世界展開できる軍事力だったが、それも縮小傾向にあり、諜報陰謀的な動きに変りつつある。つまりは、企みがないと、減少したパワーの維持が困難になってきた証左なのだろう。

 

欧米先進国経済には、必然的で、人間の根源的欲求に根ざす「需要」が枯渇するところまで、先進してしまったのである。アイホーンの売れ行きや不老不死のIPS細胞等と云う話題で、人々が生きるようになったと云うことは、もう死活問題から、遠く離れているわけで、人間が生きる上での、自然の叫び「需要」ではなくなっていると云うことだ。必然的に、根源的欲求があり、一定上の文化文明を持っており、経済的力をつけて来た、開発余地を充分に残すところに、大きな発展が期待される。

 
それが、好き嫌いを別にして、中国大陸であり、延いてはユーラシア大陸である事は、世界の知識人であれば、当然理解している事である。無論、モノマネや偽物などの文化もあるわけだが、経済の発展に合わせて、いずれは是正される過渡的問題だ。山田氏は「実利」の面から、日米の外交の瑕疵を指摘しているが、筆者は歴史観の問題なのだと思う。哲学的志向性の強い、EUやロシア、インドが、中国の抬頭はリスキーだが、歴史の必然であり、抗うことに、何の意味も持たないと結論づけるわけである。
 

正直、アメリカの最大のウイークポイント、「歴史の浅さ」が露呈しつつあると云うことだ。その歴史のない国が、第二次大戦後世界のリーダーであったわけだが、経済的豊かさ、豊富な天然資源、「世界一」であることで人工移民国家アメリカ合衆国を繋ぎ合わせていたわけだ。ただ、自然発生する根源的人間の欲求と云う意味では、その需要は枯渇しつつある。このように、具体的に具現化されるものだけを素材に繋ぎとめていた集団には、脆さがある。それが、歴史に裏打ちされた、哲学の強みである。

 

そのような情勢に向かって、世界の潮流が流れ出している以上、逆らう理由はどこにもない。プライドが、どうのこうのと云う問題でもない。歴史に逆らうことは、戦争に突き進んでいった先人の愚を、再び繰り返すのみである。たかが尖閣諸島の為に、100年、200年先の日本と云う国を捨てるも同じことだ。筆者の思いとしてある準鎖国国家になり、慎ましく生きる国を目指したいのなら、それでも構わない。しかし、殆どの日本人は、そんなこと望んでもいない。であれば、好きも嫌いもあるわけがない。いずれ、ドル基軸は崩れるだろう。米国国債を抱えた日本はどうするのか?財務省の官僚たちに聞いてみたいものだ。

 
わが国の指導的立場に立っている人々は、アメリカ依存の70年を生きてきているので、利益相反な立場主義として、中国に靡く云々の前に、アメリカの顔色を見ると云う習性が、骨身に染みついているので、そのトラウマから抜け出すことは、容易ではない。残念ながら、日本と云う国には、大和の哲学が育たなかった。器用に、中国文化を取り入れることには熱心だったが、自分たちの哲学で生みだすより早く、利便性豊かなものに改変する器量が先走ってしまったようだ。まあ、日本と云う国の運命的問題かもしれない。


 中国に破れた通貨マフィア AIIBは日本外交の試練の場に

 英国はじめEU主要国が参加を表明し、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、先進国の協力を得て実現する流れが決まった。日本は「慎重姿勢」を採りつづければ取り残させる。遠からず参加へと方針は転換されるだろう。
 
「後からの参加」という外交敗北を反省するしかない。より大きな傷を負ったのは米国。「参加は慎重に」と呼びかけた欧州やアジアの友好国が次々と中国に引き寄せられた。市場として、投資先として、中国を無視できない。そんな現実が国際政治に投影したのである。
 
戦後世界の金融秩序は「通貨マフィア」と呼ばれる人脈のネットワークだった。国際通貨基金(IMF)と世界銀行を中心とする国際金融体制は米国とドルを基軸とする経済支配の装置でもあった。だからこそ中国の動きを「国際通貨体制に対する反逆」と見て警戒した。
 

中国は途上国を束ねて米国支配にくさびを打ち込んだ。AIIB誕生は大国興亡の歴史的転換点かもしれない。

 

「爆買い」は欧州でも 世界経済を下支えする中国マネー

 中国人の「爆買い」が話題になるのは日本だけではない。ロンドンでもパリでも中国人の旺盛な消費は、低迷する消費の下支えだ。観光客だけではない。中国とビジネスを拡大することは成長戦略と意識されるようになった。ロンドンでは東京の臨海副都心に当たるテムズ川河口のドックランドをアジアビジネスの拠点にしようと、人民元で商売ができる中華ビジネスセンターが構想されている。

 

AIIBへの参加を表明した英国のオズボーン財務相は「欧州で真っ先に創設メンバーになる」と誇らしげに語った。戦国時代の合戦で戦端を切った「一番槍」にご褒美が与えられたように、他国が逡巡している時、真っ先に手を挙げて流れを作った国は厚遇される。「英国は中国に恩を売り、引き換えにふさわしいポストを得る約束を取り付けたのだろう」。経済外交の現場で汗をかいた官僚OBは推測する。同じ「参加」でも真っ先に手を上げるのと、後から渋々加わるのでは、外交価値は天と地の違いがあるという。

 

フランスもドイツも同様だ。文化を売り物にするフランスは中国の富裕層に狙いを定めている。ブランド品や高級品を惜しみなく買ってくれるのは中国の消費者。ドイツは工業製品を売りたい。日中関係が悪化している間にドイツは中国の市場を席巻した。外国車の首位を独走するのはフォルクスワーゲン。ベンツやBMWも中国市場で潤い、シーメンスは上海を手始めにリニア鉄道を売り込んでいる。膨大なインフラ事業はドイツにとって願ってもない商機である。

 
成熟経済の欧州にとって、やがてはユーロ圏とつながるユーラシアの勃興は他人事ではない。インフラ需要を取り込みビジネスの根を広げることは「国益」がからむ。
 

日本が参加をためらう三つの理由 懸念と参加は分けて考えるべき

 同じことが日本にも当てはまるが、政府は「中国主導のAIIBは問題が多い」と参加などとんでもない、といわんばかりだった。「安全保障問題がない欧州と(尖閣などの緊張感を抱えた)日本とは事情が違う」

 
政府首脳が言ったとされるが、そんな発想は鉄のカーテンで仕切られた冷戦時代のものではないのか。経済のグローバル化は政治的対立を乗り越えて動く。ビジネスは儲かるところに出ていく。経済の一体化が政治的対立を無意味なものにするのがこの時代だ。
 

安倍首相はことあるごとに「中国に対話のドアは常に開いている」という。ところがアジアインフラ投資銀行では腰が引けていた。というより中国主導の運営を批判する急先鋒が日本だった。

 
理由は三つある。第一は米国の反対だ。資金不足の途上国に金繰りの面倒を見るのは米国主導で、と考えIMF・世銀体制への挑戦は許さない、という盟主意識が米国にある。
 
第二はアジアのインフラ建設は日本に主導権がある、という思いだ。マニラに本部を置くアジア開発銀行(ADB)の歴代総裁は日本人が務めてきた。インフラへの投融資はADBの仕事だ、中国の都合で第二アジ銀を作らせてたまるか、というわけだ。
 

第三は中国流の金融に対する不信。中国でまかり通っている人脈や政治がらみの融資をアジアに広げたら先進国が作ってきたルールを壊される、という心配だ。主導権を握った中国がインフラ建設への融資を外交の道具にしかねない。審査も甘くなり、環境破壊のプロジェクトさえまかり通る恐れがある、というのだ。

 

一・二の理由が主だが、公然と主張するのは憚られる。もっぱら第三の理由を前面に掲げ反対を表明している。AIIBの問題点を整然と指摘したのがアジア開発銀行研究所長だった河合正弘東大公共政策大学院特任名誉教授だ。「中国が主導する『アジアインフラ投資銀行 ビジョンもガバナンスもなき実態」という論文を雑誌「ウエッジ」(16日号)に掲載。(1)ビジョン・理念(2)ガバナンス(3)融資政策・条件(4)ドナー間の強調の4点が問題として書かれている。

 

私はバンコク特派員として3年間アジアを回り、中国の援助案件の現場を取材した。 例えばフィリピンの漁港整備の裏には米国の軍事基地に対する牽制があったり、中国に電力を送るラオスでのダム建設が流域住民の暮らしや環境を無視して作られるなど、乱開発や政治利用が少なくなかった。

 

河合レポートは現場経験のある専門家の指摘だけに納得いく指摘が多々ある。インフラ建設の銀行が中国主導でできるのは「ヤバいこと」と私も思った。だが、懸念があることと、参加することは分けて考えた方がいい。

 

好き嫌いで外交はできない 大切なのは「実利」

 中国は昨秋、日本に参加を要請してきた。アジアのインフラ開発を一緒にやりましょう、という誘いを「中国主導の銀行に血税を注ぐことはできない」と断るのは簡単だが、果たしてそれですむだろうか。

 
日本が加わらなくても中国主導の援助銀行はできてしまう。AIIBだけではない。「シルクロード基金」と名付けた中国版IMFも用意している。貿易黒字で膨れ上がった外貨準備などを使い総額400億ドルの基金を設け、資金繰りが危なくなった途上国に緊急融資する。アジア危機ではタイ、インドネシ ア、韓国がIMFからカネを借り、耐乏政策を強制された。米国支配のIMFに代わって中国が困った国に救済の手を差し伸べる体制を作ろうというのだ。
 
これから米国が金利を引き上げる。資金の収縮が起きグローバルマネーが途上国から引き揚げると、アジア危機のような事態が起きないとも限らない。途上国にとって国家の資金繰りは命綱である。日本が参加しなくても中国にカネがあるからには、途上国はなびく。
 

習近平がAIIBを提唱したころ日本では「中国と領土紛争を抱えるベトナムやフィリピンは参加しない」「先進国は参加しない」「韓国も米国との関係から無理だろう」という観測が関係者にあった。ところがベトナム・フィリピンを含むASEAN10ヵ国は賛意を表明し、中国と張り合っているインドも加わった。英国はじめ欧州勢が合流し、韓国も時間の問題だ。

 
好き嫌いで外交はできない。カネが中国に集まり、巨大な市場が中国にあり、世界の工場が中国なら、手を携えないわけにはいかないのだ。
 

7諸国である英・仏・独・伊の参加は、日本から見れば「恥知らず」かもしれないが、大事なのは「実利」なのだ。AIIBに問題が沢山あることは英国も承知している。だが外から文句を言っても始まらない。「我が国が加わることで健全な運営に寄与したい」と英国はいう。なぜ日本はこうした態度が取れないのか。外交力に自信がないからか。

 

選択は「参加」しかない アジア諸国との絆を強めよ

 前回の「世界かわら版・第80回」で AIIBを取り上げ「日本は参加し、中国に正々堂々と向き合え」と書いた。反応はおおむね「中国主導のAIIBに参加しろ、というのはずいぶん思い切った主張」というものだった。だが世界の趨勢を見れば、選択は「参加」しかない。あの時点で財務省は英国が参加するという情報は得ていた。しかしフランス・ドイツの動きは分からなかった。創設メンバーの締め切りである3月末を過ぎても、欧州勢と手を組んで参加条件を打診することができるのでは、と淡い期待を持っていた。
 
国内に渦巻く「反中感情」や歴史認識を巡る中国との綱引き、尖閣を巡る緊張関係に目を奪われ、世界の動きが見えていなかった。
 
最大の懸念は参加しても十分な発言権を持てない、という心配だった。発言の重みを決める出資比率は経済規模が目安になる。日本は中国の半分である。圧倒的な比率を持つ中国を抑えらえない、というのだ。
 

だが他の参加国まで中国の言うなりではない。ASEAN諸国は中国の突出を懸念して「日本はアジアでもっと力を発揮してほしい」と願っていた。インドも中国とは緊張感のある付き合いをしている。日本の出資は中国の半分でも、インドやASEANと手を組めば中国もやりたい放題はできないはずだ。膨張中国は周辺諸国にとって悩ましい問題になっている。領土問題で力の差を見せつけられたベトナム・フィリピンだけでない。ミャンマーもラオスも中国の膨圧には手を焼いている。そうした国に日本に対する期待は強い。アジアを回っていてそう感じた。

 
問題は日本の姿勢だ。目が向くのは太平洋のかなたアメリカである。先進国の一員として上から目線でアジアを見てきた。国際会議でも日本は米国の子分でアジアの仲間ではない、という受け止め方をされている。
 
先進国側であるから中国の風下には立てない。そんな陳腐なプライドが、アジア諸国との交わりを妨げてきたのではないか。
 
中国主導のAIIBは日本外交が一皮むける試練の場になる。対等な目線で途上国と向き合えば、中国という鬱陶しい存在はアジア諸国との絆を強めてくれるだろう。
 
地球の軸は太平洋からユーラシアへと動いている。ワシントン情報に聞き耳を立て、ホワイトハウスの期待から外れない行動が立派な外交官という風土を改めるチャンスでもある。(ダイアモンドONLINE:国際山田厚史の「世界かわら版」
 

PS: 韓国、アジア投資銀に参加=創設メンバーで発言力確保

【ソウル時事】韓国政府は26日、中国主導で年内設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、創設メンバーとして参加することを決定し、中国に通知した。企画財政省が発表した。トルコも同日、参加の意向を示しており、これで参加表明国は36カ国となった。
 
インフラ整備や建設に強く、日本と競争関係にある韓国がAIIBの創設メンバーとなることで、AIIBに距離を置く日本は難しい対応を迫られそうだ。
 
企画財政省は「参加により建設、通信、交通などのインフラ事業の経験が多い韓国企業の事業参加が拡大できる」と期待。「AIIBは韓国が設立時から参加する最初の国際金融機関となり、金融外交の影響力を増す上で重要な手段になる」と強調した。
 

韓国は、米国の意向を考慮し、参加に迷いを見せてきた。しかし、経済的に中国への依存が大きい現実から、インフラ整備で韓国企業の受注機会を逃すわけにはいかないと、実利を重視。英国やフランス、ドイツなど欧州の主要先進国が参加を決めたことで、中国が独占的に運営する懸念は緩和されたと判断し、参加を決めた。

 
また、日米が主導するアジア開発銀行(ADB)では発言力が小さいことから、両国が参加に慎重なAIIBの創設メンバーになり、発言力を確保することが得策と考えたもようだ。ただ、参加により、中国寄りの姿勢が一層濃くなり、米国の不満が強まる可能性もある。 (時事通信)
 

昨夜の「報道ステーション」を見た。最近、よくテレビを見ているが、何か異様だった。  

 

2015-03-28 哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』


昨夜の「報道ステーション」を見た。

最近、よくテレビを見ているが、何か異様だった。

MCの古館と元通産官僚の古賀茂明とのやりとりは、私のテレビ業界に関する貧しい知識から考えても、想像を超えていた。


私は、古賀茂明の思想や分析に賛同するわけではないが、この夜の話に関する限り、古賀の話に耳を傾けざるを得なかった。

古賀は、開口一番、降板劇の舞台裏を暴露したからだ。それに対する古館の反論と、さらにそれに対する古館と楽屋でのやりとりを録画しており、「それを全部バラすぞ」という古賀の再反論。

やはり、何か異様だった。

古賀の話によると、番組から「更迭」されるのは古賀だけではなく、報道ステーションのデイレクターも同時に「更迭」されたようだが、やはり、安倍政権の「メディア工作」は、かなりのところまで進んでいるようだ。


そう言えば、NHKの夜のニュース番組でも、MCの大越健介が、突然、「更迭」されることになったらしいが、こちらも、安倍政権の「メディア工作」の結果らしい。

安倍首相や安倍政権の関係者たちが、これで、問題が解決すると考えているとすれば、それは違うだろうと思う。そもそも、安倍政権のように、マスコミ支配=マスコミ統制に異常に熱心な政権というのが、不可解である。

むしろ、そこに、つまりマスコミによる批判や批評を恐れ、怯えるところに、安倍政権の脆弱さと異様さがあるのではないか?

こういうのを裸の王様と言うのだろう。
皮肉なことを言うとすれば、安倍政権が 、米国政府に見捨てらる日も近いのではないか?
 

報ステ終了後に古賀氏語る「古舘さん戦うべき相手別にいる」

2015328日 日刊ゲンダイ


テレビ朝日系「報道ステーション」で安倍政権に批判的な発言を続け、今月末の降板が決まっている古賀茂明氏(59)。27日が最後の出演だったが、予想通り番組は大荒れだった。
 
番組開始から約20分、中東情勢に関しコメントを求められると、「そのお話をする前に」と言ってこう続けた。

「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロジェクトの佐藤会長の意向で、きょうが最後にということになりました」

「そんなことはない」と否定する古舘伊知郎に対して、「古舘さん言われましたよね。『この件で私は何もできなくて本当に申し訳ない』と。

全部録音させていただきましたので、そこまで言われるなら全て出させていただきます」と、自分の降板は上からの圧力だと知っているくせに、トボケるなら、全て明らかにすると口にした。

恐らく、降板までにテレ朝サイドと相当のやりとりがあったのだろう。実際、番組中に「I am not Abe」と発言した古賀氏に対して、安倍官邸はカンカンになっていた。
 
次に画面に映った時、古賀氏は安倍政権の原発政策、武器輸出、カジノ法案に対して批判を展開。あらためて、「I am not Abe」と書かれた手製の紙を両手で広げ、「単なる安倍批判ではなく、日本人がどういう生き方をしようかという、ひとつの考え方」と説明した。古舘は終始、顔面蒼白で動揺を隠しきれなかった。

テレビ朝日は安倍官邸に屈したのか

その後も、フリップを持ち出し安倍批判を続ける古賀氏。古舘から「ちょっとお時間が」と遮られると、「そんなこと言わないで欲しかったんですけど」と、渋々フリップを引っ込めたが、続けてガンジーの〈あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない〉〈世界によって自分が変えられないようにするためである〉という言葉を示し、「言いたいことは言うべきだ」と主張。最後に圧力をかけるなら「直接、私に言ってきてほしい」と官邸に呼びかけた。

「生放送中にコメンテーターがあそこまで、自らの降板について話すのは前代未聞です。本当に安倍官邸からテレ朝に圧力があったのか、テレ朝は圧力に屈したのか、国会でも問題にすべきだし、メディアは真相を追及すべきです」(政界事情通)
 
番組終了後、古賀氏は日刊ゲンダイにこう語った。
「古舘さんはなぜあの場で私と戦ったのか。本来、戦うべき相手は別にいるはずです。私の考えが古舘さんに伝わらなかったのは残念です」
 

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