中国脅威論 Hanadaと統一教会

バカを斬る刀 


Hanadaのバックナンバーを調べてみました。

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2019年は、「総力特集」や「総力大特集」として韓国や当時の大統領を侮蔑、あるいは敵視・罵倒したのは実に10回にもなる。「総力大特集 韓国という病」、「総力大特集 文在寅、総崩れ」といった具合である。

 
月刊誌だから年間12回発行のうちの10回だ。残りの2回も特集でないものの「緊急寄稿」などと称して同内容の駄文を掲載している。年間12回すべてで韓国や当時の大統領を侮蔑罵倒敵視した記事を掲載している。
これが続くのは2020年の3月まで。

 
4月以降から明らかに流れが変わる。今度は中国に対する敵視侮蔑罵倒のオンパレードとなる。4月号は「総力大特集 新型肺炎の猛威と習近平の独裁」となり、韓国の悪口は1行も出ていない。以降も特集は「人類共通の敵、習近平と武漢ウィルス」などになり、韓国の悪口の特集は一切なくなる。たまに慰安婦や大統領の悪口を特集でない記事で少し取り上げるだけ。

 

いったいこの変わり身の原因は何だったのだろうか。自民党政権ベッタリのHanadaが編集方針を変えるなどというのは、政権側からの依頼であったのはほぼ間違いないだろう。ではなぜ政権側がそんな依頼をしたのか。当初はアメリカからの指示かと思っていた。日韓はどちらにもアメリカ軍が駐留し、韓国とは共同軍事演習を行う同盟国である。中国と対峙する東アジアにおいて、日韓関係の悪化は、アメリカにとって好ましいものではない。

 
しかし、トランプの大統領当選は2016年であり、トランプの意向とするには時期的に合わない。それ以前のオバマ氏はよりリベラルであったが、そんなこともなかった。
これが統一教会からの要望だったとすれば、合点がいく。自民党が統一教会とそれまで以上にズブズブになるのは、第二次安倍政権以降だそうだ。日本における韓国の悪口が統一教会本部にも伝わり始め、統一教会側がそれに異議を唱え、安倍に対して抗議した。これが真相ではあるまいか。

 

それにしても、自分たちが崇拝する安倍晋三とこれほど良好な関係だったのに、メシのタネだった韓国の悪口を禁じられた途端に、罵詈雑言を投げつける連中の醜悪なことよ。