テロやサイバー攻撃と「反戦デモ」を同等に扱う陸自、報じないメディア

 

まる子姫の独り言 2022/3/31

この国はアベスガ政権以降、変な方向へと進んでいく。
国民を縛る方向へと言ったらいいだろうか。

記者からの指摘で寸前で修正したからいいような物の、テロやサイバー攻撃と「反戦デモ」を同等に扱う自衛隊の勉強会。


それでも、これは2年前の話でなぜ記者はすぐに記事にしなかったのか。自衛隊は公文書を勝手に廃棄していたのに。
やはりメディアにはジャーナリズム精神や使命感は欠落していたという事か。


新たな戦いに「反戦デモ」を例示 陸自、不適切と指摘受け修正  3/30() 18:22配信 共同通信

>陸上自衛隊が20202月に実施した記者向け勉強会で配布した資料に、「予想される新たな戦いの様相」として、テロやサイバー攻撃と共に「反戦デモ」を例示していたことが分かった。記者から不適切だとの指摘を受け回収し修正。資料は公文書管理法に基づく行政文書だが、保存期間を経過する前に誤って廃棄していたことも判明した。防衛省が30日の衆院外務委員会で、共産党の穀田恵二氏の質問に明らかにした。


共産党がいてくれて本当によかった。
いつも感心するのが共産党はものすごい調査力を誇る政党で、今までも共産党が指摘して大問題になったことはたくさんあった。
「桜をみる会」への共産党田村の指摘は象徴的なものだ。他の野党ならこれが実現したかどうか。


そもそもデモは国民に与えられた権利の一つで、国家転覆をはかるテロやサイバー攻撃と、国民が共感するデモとは、全く違うものだという事は素人でも分かる。
どういう理由で不適切だと記者が指摘したのか知らないが、きちんと不適切だと指摘し修正されたことは国民にとって良かったことだが、2年前になぜ記事にして国民に知らせなかったのか。


やっぱり為政者へのメディアの忖度が一つの原因ではなかろうか。
なんだか少しずつ為政者の力が強くなっているような気がしてならない。改憲論議もそうだ。国民の声が大きくなり改憲しようとの機運が高まっているとは思えないし、聞こえてくるのは為政者の改憲の声ばかりだ。為政者たちは、自分達が憲法で縛られていることを忘れているのではないか。


憲法99条にはきちんと書いてあるが、それを無視する為政者たち。
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擁護どころか「見っともない憲法」とクソみそに言う元総理。それか、橋下の様に政党の陰の人間を使って改憲を声高に叫ぶ
ネトウヨの巣窟になっているヤフコメではよほど陰謀論が好きなのか「デモ隊を偽装したインフラ占拠や防衛出動の妨害」とか「新たな戦いの様相に反戦デモを取り上げたのは適切であり問題ない」とか権力者側に寄り添うコメントが多いが、差別と偏見で人権を蹂躙するヘイトスピーチデモ以外は、それほど危険視することはないと思うが。


反戦デモのどこが悪いのか、私にはさっぱりわからない。
むしろ日本の場合、お上に盾突くな意識が大きすぎて反戦デモを危険視扱いする人がいるが、日本の憲法にも認められている行為であり、本来の民主主義に則った行為であることは間違いない。海外の報道を見ても、よほど危険な行為をしない限り、デモ活動は自然に行われ別に危険視扱いもされていない。


それをテロやサイバー攻撃と同列に扱う自衛隊や、指摘したとはいえ今までダンマリだった報道、そして火事場泥棒のコメンティターたち、権力に寄り添うネトウヨ等々
少しずつ日本はおかしな国になりつつあると感じる今日この頃。