毎日新聞があの男をケチョンケチョンに批判した!

2019/01/24 半歩前へ

毎日新聞が「これで展望が開けるのか」と題した社説で、安倍晋三の領土交渉をケチョンケチョンに批判した。北方4島はわが国固有の領土である。しかし、安倍は4島返還に触れようともしなかった。何しに安倍はモスクワまで行ったのか?

会談などと呼ぶには程遠い。プーチンに手玉に取られ、日本は財布代わりに利用されただけだ。「バイコクド」と言う言葉は安倍にこそ、ふさわしい。

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戦後74年にわたり解決できていない北方領土交渉が、動き出しそうな手応えはなかったモスクワでの首脳会談。

安倍晋三とプーチンは「相互に受け入れ可能な解決策」を目指すことで一致した。だが、具体的な進展を示すことばは聞かれなかった。両国が納得する解決策が何かも見えてこない。認識の違いはむしろ広がっている。

安倍は6月の大筋合意を目指す意向といわれるが、この先に展望が開けるとはとても思えない。プーチンは年金改革や経済低迷で支持率が低下している。これに、領土引き渡しへの批判が高まり、抗議集会が開かれる事態になった。

共同宣言には平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すと明記されている。だが、その解釈が共有されているとも言いがたい。ロシアは北方四島の領有権を主張し、プーチンは2島の引き渡し後の主権のあり方
も問題にしている。国内世論への配慮もあるのだろう。

安倍晋三は「北方領土は不法占拠されている」との日本政府見解の明言を拒んでいる。ロシアの世論を刺激せず、静かに交渉を進めたいようだ。 しかし、「日本固有の領土」とすら言わない安倍政府の態度は、日本国内での不信につながっている。

ロシアの日本への要求が弱まる気配もない。それでも安倍晋三は前のめりの姿勢を変えていない。2月に日露外相会談を開き、交渉を「さらに前進させる」よう指示したという。

プーチンが優先するのは領土問題の解決よりも「経済」的な関係を強化することではないか。今回の会談では今後数年で貿易額を1・5倍に増やすことを決めた。

領土問題解決への感触も得られぬままロシアペースで譲歩を強いられるなら、国益にはならない。  (以上 毎日新聞)