東京新聞・望月衣塑子記者の追及に菅官房長官が「入管法は強行採決してない」(笑)。罪深きは日本維新の会と産経新聞。

2018年11月29日 Everyone says I love you !

人は見かけが8割という話がありますが、内面というのは本当に隠せないもので、二人の人間としての高潔さの差が顔に出ているなあと感心します。

昨日、2018年11月28日の産経新聞で、また望月記者と菅官房長官のバトルが記事になっていて、内容を見たらいろいろな意味で笑ってしまいました。


菅官房長官、東京新聞記者に「事実と違う質問すべきでない」

会見に臨む菅義偉官房長官=28日午前、首相官邸(春名中撮影)

菅義偉(すが・よしひで)官房長官は28日午後の記者会見で、外国人労働者の受け入れ拡大に向け在留資格を創設する出入国管理法改正案について質問した東京新聞の望月衣塑子記者に「全く事実と違うことの質問はすべきでない」と語気を強めて苦言を呈した。

望月記者は、27日の衆院法務委員会や衆院本会議での改正案採決について「実質13時間という短い審議で強行に採決が行われた」と主張。菅氏は「強行採決なんか、やっていない」と反論した。自民、公明両党に加え日本維新の会も賛成に回ったことを念頭に置いたとみられる。

望月記者は次に「財界の要望ありきで採決が行われ、労働者の視点での議論が行われず、国会が軽視されているという批判が出ている」と発言し、菅氏は「大変申し訳ないが、誰がそう言っているのか」と反問した。

改正案の衆院通過を報じた28日付朝刊の新聞記事のうち、東京と朝日は「採決強行」、毎日は「採決を強行」との見出しをつけていた。

政府与党に賛成する政党が一つでもあったらこんな状態でも強行採決でないということになってしまう。この安保法案なんて泡沫野党が3つくらい賛成しています。

中身は移民法と言われる重要法案である入管法改正案を13時間しか審議しないで、野党の反対を押し切って採決したから強行採決だと追及した望月記者に対して、

「強行採決なんかやってない」昔の麻原彰晃かと思いましたよ。

「♫私はやってない~♪」

望月記者は菅官房長官の天敵と言われていて、菅さんは望月記者から質問されるだけでこんな顔になっちゃいます(笑)。

桜田大臣にとっての「れんぽう」議員みたいなもんです。

産経新聞は東京新聞が望月記者を官邸の記者会見に派遣するという勇断をして以来、ずっと敵視していまして、ネットウヨクに材料を提供すべく、異例なことに望月記者の実名を出してディスり続けています。

今回の記事も、菅官房長官が「事実と違う質問をするな」と言った部分を見出しにしていますが、読んでみたら強行採決しておいてしていないと言い張っているだけですからね。

産経新聞が完全に意図的にミスリードしているわけで、ほんとにタチが悪いです。

そもそも、もしディスっていなくてもですね、ジャーナリズムの本分を全うして政府を追及し続けている東京新聞や望月記者と政府のやり取りを、横で見てるだけでただ記事にしている自分の姿が恥ずかしくないんでしょうかね。

記者クラブってのは平時は記者同士はライバル、しかし政府がおかしなことを仕掛けてきたときは一致団結して権力に対抗するのが先進国では常識です。

たとえば、普段は共和党寄りの保守的なFOXテレビでも、CNNの記者がホワイトハウス出入り禁止になったりすると、一緒になって抗議します。ところが、産経新聞だけは自民党の広報誌自由新報よりひどく、権力批判の足を引っ張ることしか考えていない。

日本維新の会も、安倍政権が強行採決したときに、賛成してくれた野党もいるから強行採決じゃないもんねえって言えるように、アリバイを作るためだけに特化して存在している政党なんですが、もう日本の政治に存在しているだけでこっぱずかしいです。

こんな野党とマスコミの体たらくもあって、12月初旬にも成立してしまいそうな現代の徴用工法案ともいうべき入管法「改正」。

菅官房長官以上に、産経新聞と維新の情けなさが際立ったやりとりでした。

官房長官会見に彗星のごとく現れ、次々と質問を繰り出す著者。脚光を浴び、声援を受ける一方で、心ないバッシングや脅迫、圧力を一身に受けてきた。演劇に夢中だった幼少期、矜持ある先輩記者の教え、スクープの連発、そして母との突然の別れ…。歩みをひもときながら、劇的に変わった日々、そして記者としての思いを明かす。

入管法のことはまた早急に書きますが、それにしても望月さんの胆力には恐れ入りますね。

ツイッターで私の方からフォローさせていただいていて、時々、私のツイートをリツイートしてくださることもあるのですが、安倍政権下ではこれだけ政府にたてつくと、ネットでの叩かれ方も尋常ではないと思いますね。

まだ大きくないお子さんもおられるようなんですが集会や講演でも八面六臂の活躍で、頭が下がり続けです。