公開できない「不都合」な事実でもあるのか?

2016/09/26
 半歩前へ


原発の国会事故調
東京電力福島第一原発の事故を検証した国会事故調査委員会の収集記録を国会が公開せず、閲覧できない状態が続いている。事故原因を究明する独立調査委を設けるよう求めた事故調の提言も実現していない。

 
原発が再稼働し、廃炉費用の国民負担をめぐる議論が進む一方、事故に学ぶ姿勢がおざなりになっている。
 
国会事故調が集めたのは政府、東電の内部資料のほか、事故当時の状況について関係者のべ1167人から計900時間を超えて聴取した記録などだ。分量は段ボール箱77箱分。  
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けしからん話だ。国会事故調は、国政調査権に基づき、国会が国民に代わって調査したものだ。フクイチ(東電福島第一原発)の炉心溶解から5年がとっくに過ぎた。にも拘らず、いまだに原子炉に近づくことさえできない危険な状態が続いている。
 
国民は知りたい。5年前に何があったのか?なぜ、水素爆発が起きたのか。現在は家族を引き連れてドバイなどに逃亡している当時の社長、清水や会長の勝俣はあの時、どんな指示をしたのか、しなかったのか? 
 

今も放射能の恐怖にさらされている私たちは、それを知りたい。知る権利がある。いまだに開示しないのはどうしてなのか?

 
安倍晋三は、戦争法の採決では鶴の一声で強行突破。ところが、都合が悪くなると、「国会が判断すること」と国会に丸投げし、使い分ける。首相である安倍が公開すべきだ、と言えば済む話ではないか。
 
忘れたか。今年6月に、「私は立法府の長」と言ったではないか。首相が「行政の長」と言うのは承知しているが、立法府の長など初耳だ。だったら、やってもらおうじゃないかー。やる気がないのだ。

それとも、公開できない「不都合」な事実でもあるのか? 「ない」、と断言できるなら即刻、公開すべきだ。