小沢氏封じ込めに懸命なマスメディアと御用評論家たち。

2015/05/30 日々雑感

 夕刊フジに珍奇な評論が掲載されていた。
< 政治評論家の浅川博忠氏は「小沢氏は、党を作っては壊すことを繰り返しただけの政治家で、野党再編の落第生だ」と断じ、こう分析する。
 
「松野氏は、民主党を巻き込んだ新党結成や、自民党も絡ませた政界再編など、多様な選択肢を念頭に今後の出方を模索している。ただ、いずれのパターンで進めるにしても、『小沢氏が参加すれば、まとまる話も壊れる』ことはよく分かっているはずだ。小沢氏は世代的にも『過去の人』であり、もはや求心力は期待できない」
 
25日の衆院議員資産報告書公開では、党首トップの額(2億1491万円)で久々に耳目を集めた小沢氏だが、「話題になるのはカネの話と珍党名」(前出・民主党中堅)と揶揄(やゆ)される状況からの復権は厳しそうだ>(以上<>内『夕刊フジ』引用)
 
政治評論家の浅川某氏を知らないが、彼が酷評している小沢氏は面識はないものの良く承知している。安倍自公政権が米国隷属化「戦争法案」を提出したことから、ようやく日本国民も安倍自公政権の米国ポチ・戦争狂い体質に気付き始めたようだ。
 
そこで御用政治評論家たちは安倍自公政権の天敵というべき小沢一郎氏を無視し反発し酷評している。そもそも小沢一郎氏を年齢的に「過去の人」だと評すのなら、読売新聞の主筆はミイラとでも評すべきだろう。人を年齢で論評するのは長幼の序を欠く若さとパワー全開の米国映画信奉者に他ならない。
 
民主党内の小沢一郎氏に反発を抱く人たちは「似非・民主党議員」というよりも民主党から消費増税法案に反対した小沢氏を追い出した「財務官僚のポチ政治家たち」に過ぎない。彼らこそ民主党から出て、トットト自民党に鞍替えして頂く方が解り易い。
 
この国の活力を削ぎ、移民を促進して日本国民のアイデンティティーを根こそぎ葬ろうとする安倍自公政権の「売国奴政策」に気付かない能天気なネトウヨたちに扇動されるほど日本国民は愚かではないはずだ。経済の主力エンジンたる個人消費を増大させる「国民の生活が第一」の政治を取り戻さない限り、日本の第二の躍進はない。
 
新党を作っては壊した、と小沢氏を評す政治評論家たちは反対に小沢氏の創設した政党が「壊された」ことに目を瞑っているに過ぎない。かつて小沢氏とスクラムを組んでいた人たちがその後にどの政党に所属して、今は何をやっているかを追跡して国民にマスメディアが示したことがあるだろうか。
 
むしろ小沢氏の理想を壊してきたのはいい加減な権力志向の自民党国会議員たちだ。彼らには国民政党を育てようとする高邁にして国難な政治理念実現に邁進する理念が欠如している。安倍自公政権は「安倍君に米国議会で演説させてあげるよ」とチラチラと餌を見せられると、「うん、分かった。代わりに自衛隊をあげるね」と勝手に約束してしまう。その程度の政権与党だ。
 
浅川某氏が何者か知らないが、碌でもない御用政治評論家なのだろう。安倍氏に官邸に招待されれば千切れるほどシッポを振ってイソイソと駆けつける類の人だろう。
 
安倍氏を本当に大事にしたい人ならば、むしろ「おい、立憲主義に悖る違憲「解釈改憲」をしてはならないぜ」と忠告するのが本筋だ。ただヨイショするたけの幇間評論家ならテレビに登場するだけでも掃いて捨てるほどいる。そうしたクズの一員に成り下がるよりも、清貧に甘んじてでも孤高を貫くべきだ。それこそが日本男児の漢らしさというものだ。