「賭けマージャン」問題で、朝日新聞社員に停職処分・・・事の本質は「権力との癒着」にあることを忘れちゃいけない!!

 くろねこの短語 2020/5/30

朝日新聞が、テンピン黒川君と賭けマージャンをした社員を停職処分にしたってね。処分の内容が妥当かどうかはいろんな意見があるだろうけど、トカゲの尻尾切りで事を収めようとするならそれは大間違いだ。

 
問題の本質は賭けマージャンではなくて、権力とジャーナリズムとの癒着にこそある。「ブンヤの賭けマージャンなんか伝統じゃん」なんて知ったような口を利くネット雀もいるようだが、そういうのを「木を見て森を見ず」と言う・・・って違うか。


朝日新聞社 賭けマージャン問題で社員を停職1か月の懲戒処分

それはともかく、テンピン黒川君と新聞記者との賭けマージャンについて、どうも新聞記者への追及の動きが鈍いのは気になるところで、やっぱりここを掘り下げるといずれは自分たちにも火の粉が降りかかることを恐れているんだろうね。ま、同じ穴のムジナなわけで、ここはテンピン黒川君の処分問題に焦点を当てて、新聞記者の存在は忘れて欲しいというのが本音なのに違いない。

 
朝日新聞が公表した「賭けマージャン問題に関する懲戒処分」には、こんな文言がある。


「定年延長、検察庁法改正案が国会などで問題となっており、渦中の人物と賭けマージャンをする行為は、報道の独立性や公正性に疑問を抱かせるものでした。深くお詫びいたします。」

 
「渦中の人物でなければ賭けマージャンしてもいいのか」なんて突っ込みを入れたくなろうというのだ。こういう痒いところに手が届かないパターン化された謝罪文って、結局のところ初老の小学生・ペテン総理の「責任は私にある」発言と五十歩百歩なんだね。

 
「報道倫理が問われる重い問題と受け止めており、取材先との距離の取り方などについて整理し、改めてご報告いたします。」って最後に言ってるけど、賭けマージャンを個人の問題に収斂させるのではなく、朝日新聞としてこれまでどんな「癒着の構造」があったのか、それに対して具体的にどんな改善策を施していくつもりなのか・・・社運を賭けるくらいのパワーで自己分析していかないと、新聞だけでなくこの国のジャーナリズムそのものが死滅することになりますよ。


賭けマージャン問題に関する懲戒処分

 もっとも、ジャーナリズムと権力との距離感は「コーヒー一杯」が上限とされる世界標準と違って、メディア幹部がペテン総理と夜ごとの酒食を嬉々として共にするような国なんだもの、いまさら何言っても無駄か。