痛烈!政権の存続それ自体が目的の内閣改造と日経新聞!

20190912日 半歩前へ

 
日経のコラム「春秋」が冴えている。 国会の閣僚席で「朝から昼寝」をする麻生太郎が、「パチリと目を開かざるをえない」ような野党の鋭い質問を期待すると言った。

 
同感である。この点については山本太郎が「与野党のなれ合いで国会に緊張感がない」と常に指摘している。立憲民主党や共産党は、安倍政権を増長させている責任を感じるべきだ。

 
それにしても、今回の改造ほど無意味なものはない。時間の無駄だ。そうした中で、千葉は停電、断水、猛暑の中で冷蔵庫が使えず、食べるものに困っている。スマホも電池切れだ。

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日経のコラムである。

 
どこか新鮮味に欠けるなぁ。そんな印象を持った方も多いのではないか。第4次安倍内閣で2度目の内閣改造が昨日(11日)あった。初入閣は13人と聞かされても、よく見れば、首相のお仲間や菅官房長官の側近、さらには派閥内の順送りだろうな、と思われる先生の姿もある。

 
閣僚を経験した議員の配置換えもちらほらあるうえ、自民党の役員人事も、さほど代わりばえしない。何か大胆な政策を推し進めたり、長年の懸案にズバリ切り込んだりするよりも、「政権の存続それ自体が目的」とされているかのような布陣ともみえる。将棋で言うなら玉や王を守る防御法「囲い」のふうさえ漂うのである。

 
首相は「一丸となって憲法改正に取り組む」と新体制に意欲満々だ。それもよいが、給付減と負担増の議論が避けて通れぬ社会保障改革、迷路に入った日韓関係、忍びよる景況の悪化など課題は山積みで、どれも重い。米中の貿易戦争だって落としどころが見えないまま、日本の経済にボディーブローのように効いている。

 
どんな「囲い」にも弱点はあり、突破法も伝わる。ここは秋の臨時国会に向け統一会派の動きもある野党の奮起で、骨のある論争を巻き起こしてほしいところだ。そう、首相が金とも銀ともたのむ麻生副総理・財務相が、審議の場での沈思黙考をやめて、パチリと目を開かざるをえないような。日本の未来がかかっている。