真実の報道神秘

権力の『おかしな政策』におかしいと報道しない日本で、一人でも『おかしい』と声を上げ、真実を追求して行きます。

2015年01月

歴史の岐路で国民を見捨てるのか、日本共産党
http://moriyama-law.cocolog-nifty.com/machiben/2015/01/post-74bb.html
2015年1月29日 街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋

しばらくネット情報をとるのをやめていた。Blog「みずき」のサイトを見て、とんでもないことになっていることを知った。

2015.01.27 共産党はもはや「井の中の蛙」となって「鴻鵠」の志を忘れてしまったのか?――「日本人人質」事件に関連して共産党志位執行部体制を批判する
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-date-20150127.html

政府が人質解放に向けて全力で(?)取り組んでいるさなかに、人質事件を招いた責任を問う政府批判をするのは不適切だというのが、どうも日本共産党の公式見解のようだというから、恐れ入る。

赤旗がさっぱりさえないのはたぶん、もう『テロとの戦い』という大義名分の虚構を暴く立場を放棄したからだ。『テロとの戦い』に対して戦う前に、戦線離脱、挙国一致・大政翼賛への積極的役割を果たそうということなのだ。
なんだか、気が抜ける話だ。

あまり腹も立たないのは、日弁連が、米国の要求に屈服して弁護士の大幅増員の方向に舵を切るとき、共産党の主流と見える弁護士がいっせいに弁護士大増員の旗を振ったことを間近に見ているからだ。

あえて共産党の「主流」と言っているのは、このときはさすがの共産党の弁護士の中でも、増員反対というまっとうな主張を展開していた弁護士も存在するからだ。

弁護士大増員路線を採用したことの成果を共産党主流の弁護士は、2004年に次のように誇った。文中にある、自由法曹団は、いわば共産党系の団体であり、弁護士増員の立場から積極的に活動し、日弁連を弁護士増員の方向に導くキャスティングボートを握った団体である。

個々の弁護士の中には、極めて優れた弁護士もいるし、また弁護士増員の旗を振った弁護士も、各分野で優れた成果を上げているが、司法改革をめぐる動向の中では、決定的な役割を担った。

「 この七月に開かれた日弁連司法改革推進本部の夏期合宿において、日経新聞の藤川論説委員が、司法改革の影の立役者は自由法曹団だと講演のなかで力説したという話が出た。
 
私も、まさにそのことを実感している。今度の司法改革については、方針面においても、また実行部隊の中核という人的面においても、自由法曹団がソッポを向いていたら今日の成果は獲得できなかったと思う。」

この立場は、弁護士の在野性(反権力性ないし非権力性)を否定し、日弁連が立法過程に意見を反映していくためには、権力と深い関係を持つことは当然とし、むしろ、権力の枢要部を占めることこそ重要だとするのだ。
自由法曹団員が、警察をコントロールする公安委員になることこそ推奨すべきことだと強調する。

「在野性
私も、かつては在野性を絶対に忘れてはいけないキーワードと考えていた。しかし今、自由法曹団員が国会議員になり、裁判官になっていこうと いうときに、在野性の保持をあまりに強調しすぎるのはいかがなものか、と思うようになった。ましてや、日弁連という団体は、果たして在野性をその団体を特 徴づけるキーワードたりうるのだろうか、と考え直している。」

「 日弁連が立法過程で自己の意見を反映させようと思う限り、官や権力と深く関わりを持とうとするのは当然のことである。できあがった法律について、その問 題点をあげつらって批判し、「悪法反対」の取り組みをすすめるだけで日弁連が足りるという考えに私はいまや組みしない。私は、なれるものなら自由法曹団員 が公安委員になるのもいいし、むしろ、それを目ざすべきではないかとも考えている。国家権力の枢要部を占めている警察を「コントロールできる」公安委員会 に団員が入っていくことは推奨すべきことであって、それを「権力の手先」とか「在野性を喪う」などといって白眼視すべきことではないと思う。

ただ、在野性 というのは、「常に多くの国民や大衆の視点を忘れないというようなふわっとした心構えのようなものだ」(藤尾順司団員の言葉)という指摘には同感だ。要 は、在野性という言葉が多様性を切り捨ての論理になってはいけないということなのだろう。」
「全国の団支部で・・・
 
私は、二年ものあいだ権力中枢と身近に接する位置にいた大川団員を全国の団支部が招いて話を聞いてみることを強くすすめたい。司法改革の到達点と課題、日弁連とはいかなる団体なのか。さらに具体的に認識できる絶好 の機会となると確信している。」(自由法曹団通信2004年10月1日号)

このとき共産党主流派の弁護士は、権力が近づいたと見事なほどに錯覚していた。権力が近いとみて、早々と「現実主義」に路線を切り替える。
今回も同じことが起きている。

最近の選挙での『躍進』で、権力を握ることができると錯覚し始めている。
どこの政党も似たようなものだが、共産党の場合は、下積み生活があまりにも永かったせいか、議席が増えると、とたんに「現実主義」路線へ乗り換える。

民主主義全体が大幅に後退する危機的な状況の中で、行き場を失った批判票が共産党に集中しただけのことだが、そのような客観的な見方ができない。

弁護士増員のときは、とりあえず弁護士が没落するだけですんだ。
本当は、それだけでは止まらず、だからこそ米国は弁護士の大増員を求めたのだが。

しかし、今回はそうはいかない。国民のために的確な情報を伝える唯一に近い媒体である「赤旗」が、政府に迎合して情報を出さなくなれば、事実を知る人は、ほんの一握りになるだろう。

対米隷属かつ極右という安倍政権を、その大事な場面で批判することをやめてしまえば、日本国民は一気に奈落に突き落とされることになりかねない。

体質を知るだけに、あまり期待しないが、共産党の覚醒を求めたい。
現場の人々は、強く共産党本部に抗議をしてもらいたい。

「これまで日本人が中東に築いてきた大切な財産を、死の商人安倍が、ひとりで破壊している。:兵頭正俊氏」

https://twitter.com/hyodo_masatoshi

自己責任は思考停止の、家畜の言葉だ。戦争を始めたのも、戦地に行ったのも、死んだのも自己責任。これほど権力にとって家畜から放たれる有り難い言葉はない。

国民の窮状は、政治のせいではなく、自己責任なのだ。もっと主権者としての、誇りをもとう。安倍は25%の支持で、好き放題にやっている。

同調圧力。これが野党から御用メディア、国民にまで蔓延している。
これだったら、中東へ自衛隊が派遣されたら、「お国のために(!)自衛隊が頑張っているのだから、政府批判はするな」となる。
こんなおバカな国は日本だけだろう。

共産党までが、お花畑で昼寝をしている。ヨルダンの捕虜の父親は、もし息子が生きて帰らなかったら、政権はもたないと怒る。日本の母親は、拘束された子どもについて世間様に謝罪する。これが日本の異様さだ。
同調圧力の象徴である。民度が低く、まずは世間様に謝罪させられる。
日本では、政府批判など、もってのほかなのだ。中庸をわきまえた、いい子を装う。共産党のこの戦略は、万年野党の現在だけ許される。

もし権力に近付けば、「記者クラブ」メディアと司法官僚によって、小沢一郎以上のバッシングに遭う。鍛えられていない党員は激減する。戦略が間違っているのだ。状況で闘い、国民を啓蒙しなければ、権力はとれない。
> 小沢一郎(事務所) 最近、新聞やテレビなど旧来のメディアの批判力が急激に落ちていると言われております。メディアがこのような惨状になったのは久しぶりのことでしょう。そして新聞・雑誌の購読者数、テレビ視聴者数もこれまでになく減少しています。事態打開のカギはメディア自身の対応にかかっています。

イスラム教徒は、世界で16億。ほとんどは敬虔な宗徒である。また、親日家はキリスト教より遙かに多い。広島・長崎にも同情的だ。これまで日本人が中東に築いてきた大切な財産を、米国の国益に邁進する、死の商人安倍が、ひとりで破壊している。

一度失った信頼は、二度と戻ってこない。イスラム教徒のうち、スンニ派は、とりわけ東南アジアのインドネシア、マレーシアで主流である。ともに親日国である。これからの日本の経済にとっても重要な国だ。

それを、米国と日本の軍需産業にしか顔を向けない安倍が、ひとりで破壊しようとしている。野党と国民は、へらへら笑っている。

同調圧力。これは「長いものには巻かれろ」という、日本民族の奴隷根性が露出したものだ。安倍の外交失敗と、それが招いた人質交換を批判してならないのなら、戦争になっても、お国のために戦っている兵士を前にして黙れ、ということになろう。

これが1%に都合のいい愚民化策であることを知るべきだ。もし安倍が自衛隊を中東に派遣すれば、いずれ16億のイスラム教徒の信頼を失うことになる。とりわけ東南アジアで親日的なインドネシア、マレーシアを失うことになる。

放射能による地球環境汚染もある。今でも友達のいない日本は、いずれ世界の嫌われ者になろう。ばらまく金も早晩底をつく。

 

 

不謹慎だが、小生は日本のマスメディアの無能で低能な姿を「イスラム国」が、人質事件を通して教えてくれているように思ってしまう。ただひたすらに慌てふためき、記者クラブからの発表以外、まともな取材報道能力がないことを露呈した。平和の島で、立身出世だけを目標に生きている、新聞、テレビのジャーナリスト精神なんてものは、なきに等しいことを、あらためて教えられた。

 

朝日は29日午前零時を回った時点で、以下の通り、一応事件のあらましを記事にした。日本のマスメディアとしては一番頑張ってはいるが、記事に今ひとつ迫力がない。その点については後述するとして、まずは記事を一読して貰おう。


 ヨルダン、死刑囚釈放の用意 パイロット解放が条件

ヨルダン国営テレビは28日午後1時(日本時間同8時)過ぎ、同国のモマニ・メディア担当相が、「イスラム国」に拘束中のムアーズ・カサースベ中尉が解放されれば、サジダ・リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると述べたと報じた。後藤さんについての言及はなかった。後藤さんの解放について「イスラム国」は、アンマンで2005年にあった連続爆破テロの実行犯とされるリシャウィ死刑囚との「1対1」の交換を要求していた。

 ただ、ヨルダン国内ではカサースベ中尉の解放を求める声が強く、ヨルダン政府は中尉とリシャウィ死刑囚の交換を模索。さらに日本政府からの要請を受け、後藤さんも含めた「1対2」の交換を検討していたとされる。

 

ヨルダンは昨年9月から、米軍が主導する対「イスラム国」軍事行動に参加。カサースベ中尉は同12月、シリア北部ラッカで墜落した戦闘機に乗っていて拘束された。

 

「イスラム国」との交渉で後藤さんだけが解放されれば、カサースベ中尉を「見捨てた」とする批判が国内で高まるのは必至。このため、ヨルダン政府は中尉の解放に全力を挙げている姿勢を見せる必要があったようだ。ジュデ外相はツイッターで「中尉の無事を証明してくれと頼んだが、まだ返事はない」と述べた。

 

一方、ヨルダンでは28日、様々な情報が飛び交った。「ヨルダンと『イスラム国』がリシャウィの釈放に合意する見通し」など、複数のメディアが交渉の進展をうかがわせる情報を相次いで速報した。ヨルダン政府が近く声明を出すとの報道もある。

 

交渉を仲介したというイラク国内の部族長は朝日新聞の取材に応じ、リシャウィ死刑囚をイラク北部のクルド人自治区経由で「イスラム国」側に移送することで合意したと述べた。「イスラム国」は日本、ヨルダン両政府が米国主導の「有志連合」支援をやめ、空爆で死亡した戦闘員家族らへの補償金を払うよう求めたという。

 
ただ、日本政府の現地対策本部を指揮する中山泰秀外務副大臣は28日午前、記者団に「情報が飛び交っているが、こうした事実に関して私どもは全く知らない」とし、「粘り強く情報収集にあたる」と述べるにとどめた。 (朝日新聞デジタル:アンマン=渡辺淳基、渡辺丘)


 “Kenji Goto Jogo is nolonger a prisoner of the Islamic State.” (ジャーナリストの健二後藤は、もはやイスラム国の捕虜ではない)とアブドゥル・アイルと云うイスラム国戦士がTwitterで呟いているが、解放されたとも受け取れるし、生きていないのだから捕虜ではないと発言しているとも受け取れる。つまり、意味が不明なのだ。

 

ハフィントンポストも、このTwitterを引用したのか、如何にも事件が解決したような本日のまとめを報じているが、真偽のほどは不明なままだ。まあ、日本のマスメディアが、白河夜船で眠っているのに比べれば、藁にもすがりたい状況なのだから、情報として価値はあるだろう。ただ、人命にかかわることなので、ウッカリなことが言えないのも理解はするが、どうも政府の動きには、キナ臭さと演技が加わっているようで解せない。

 

何故かと云うと、イスラム国の最終の公式声明では、既に後藤健二氏に関しては、過去の話のような扱いになっており、既に解放されている可能性の方が高いのだ。つまり、後藤健二氏のビデオが言う通り、処刑はパイロット、後藤氏の順になっている。彼らは、そう云う点で正確な物言いをする習慣があるので、パイロットの解放云々でヨルダン国内が騒然としていると云う事は、後藤氏の解放が過去形になっているような気がする。無論、推論に推論を重ねた結論なので、絶対の自信はない。

 

仮に、後藤氏が無事に解放されていた場合、現在の政府が心配げに、官邸公邸に籠っている有様は何なのだろうと疑問符の連鎖になる。ヨルダンが、自国軍のパイロットの解放に躍起となっていると云う事は、ものの順番として、後藤氏の問題は片付いたと云う事に他ならない。後藤氏の解放を知った上で、このような国家総動員体制のような茶番を演じているのだとすると、自国民の命を弄んでいる、トンデモナイ政権であり、トンデモナイ外務省と云う事になりかねない。

 
筆者が、目を皿のようにして調べた結果は此処までだ。もう睡魔の限界がきている。ただ、日本政府の立場も理解できないわけでもない。単に悪しざまに言えば済むものでもないのも判る。米国追随の地位も確保したい。イスラム全体と対峙もしたくない。感情が劣化した国民をリードするのは容易いことで、このような事件に絡めて、大衆を吹き上がらせるのは911で十二分に我々は学んだはずなのだ。ただ、この表裏な関係を、政治保守な安倍晋三のパフォーマンスに取り込む辺りに、プロパガンダ性を感じるのは筆者だけだろうか?まずは、後藤氏の無事を祈り、緊急のコラムにさせて頂く。
 

池上彰氏、「イスラム国」日本人人質事件の原因に「安倍首相のカイロ演説」がある可能性を指摘

2015年1月27日 

26日放送の「ここがポイント!!池上彰解説塾」(テレビ朝日系)で、池上彰氏が「イスラム国」日本人人質事件の原因について触れる一幕があった。

番組では、過激派組織「イスラム国」とみられる武装グループが日本人2名を人質に取った事件を特集。

事件の大きな原因として、池上氏は「安倍総理大臣のカイロでの演説がイスラム国を怒らせたという説もあるんですね」とまず指摘した。安倍晋三首相は17日、エジプト・カイロで中東情勢の安定化に関する演説をしており、その中で「『イスラム国』と闘う周辺各国に総額で2億ドル程度、支援をお約束します」と宣言していたのだ。

安倍首相にとって、この「2億ドル」はあくまで人道支援のために提供するものだ。しかし、池上氏の話によると、「イスラム国」側の見方は異なるという。
池上氏は「イスラム国と戦う国に支援をするということは、日本もイスラム国の敵だなと。そういうふうに(「イスラム国」が)受け止めた」と解説。

さらに、池上氏は「イスラム国に共鳴する過激派というのは世界あちこちにいるわけですね。そうすると、海外にいる日本人が狙われるかもしれない、その危険性が前よりは高まったということもいえるでしょう」と話し、警鐘を鳴らしていた。
 

「イスラム国を作ったのは米。最悪の事態を作ったのは安倍。オバマも安倍も責任を取れ。:二見伸明氏」

https://twitter.com/futaminobuaki

民主党は臆病者の集まりか。なぜ首相の所信表明を要求しないのだ。
イスラム国の人質問題など首相に質すべきことは山ほどある。国会は民主党だけのものではない。維新や共産党などの質疑権を封じ込める愚挙だ。安倍の暴政阻止を掲げる「士」は決起せよ。

「安倍首相がハルナを殺害した(略)どうか安倍に私を殺させないで欲しい」。私は言いようのない怒りと憎悪をイスラム国と安倍に抱いている。
安倍には当初から人質解放の意思は無かった。

米英が身代金を払って解放することに断固として反対だからだ。
積極的平和外交とは米と同一行動をとることだ。テロの恐さは十二分にわかった。テロに屈しない強靭な精神を養うことも大切だ。ヨーロッパでは反イスラムの極右勢力が台頭している。

安倍右翼政権も「テロ防止」を大義名分として治安維持法的法整備を必ずしてくるはずだ。冷静に峻別できる眼力を持ったマスメディアと真面な野党が必要だ。

国会始まる。争点の一つが農協改革。私は農協改革論者。
だが、安倍の農協改革は弱肉強食の資本の論理で農業を支配しようということ。反対の全中は自己の利益と権限を固守し、農家を支配下に置き続けたいだけ。両者には食、農業、農家、農業集落の自立、安定、安心など一かけらもない。

ふざけんじゃねぇ 後藤さん救え!この期に及んでも安倍首相は「引き続き緊張感を持ち連携して解放に向け全力で取り組むよう」指示しただと。
ふざけんな。安倍がヨルダン国王に最大限の圧力を掛けよ。米の圧力と安倍の圧力の勝負だ。イスラム国を作ったのは米。最悪の事態を作ったのは安倍。オバマも安倍も責任を取れ。
 

首相のうっかり発言が致命傷に 安倍外交慢心と誤算


週刊朝日 201526日号より抜粋


 120日午後250――。衝撃的な動画がインターネットを通じ、全世界にばらまかれ、蜂の巣をつついたような騒ぎになったが、NSC(国家安全保障会議)の主要メンバーである安倍晋三首相は中東歴訪中、岸田文雄外相、中谷元防衛相も外遊中で不在。

 
イスラエル・エルサレムを訪問中だった安倍首相は慌てて会見を開き、人質の釈放を求めたが、このパフォーマンスは「外務省の大失態」とされている。日本女子大の臼杵陽教授(中東現代史)がこう指摘する。

「安倍さんが一番まずかったのは、イスラエルで会見をやったこと。安倍さんの会見はユーチューブにアップされ、全世界にばらまかれたわけですが、日本の旗とイスラエルの旗(ユダヤ民族の象徴のダビデの星)がバックだった。『人道的な支援で軍事的に加担しているわけではない』と釈明しましたが、アラブ人が見れば、『何だ、イスラエルと日本は同盟を組んだのか』と誤解をされる。政治的に最悪でした」
 
イスラム国が身代金を「2億ドル」と吹っかけてきた要因とされているのが、安倍首相が同17日、エジプトのカイロで行った演説だ。イスラム国との戦争が原因でイラクやシリアなどで難民・避難民が大量に発生していることを憂慮し、その支援のため2億ドルの無償資金協力を発表した。
 だが、三谷英弘前衆院議員は、首相の演説の英訳版に「違和感を覚えました」と首を傾げた。日本語では「地道な人材開発、インフラ整備」が支援に含まれるとした演説部分だ。

「英語では『地道な』という大事な言葉は省かれ、インフラも直訳。英語のインフラには『軍事施設』の意味もあります。日本語では感じられる人道的援助というニュアンスが切り落とされているため、兵士教育と基地建設のため資金を援助します、とイスラム国側に誤解された可能性がある」(三谷氏)
 
内閣官房副長官補として安全保障を担当した柳澤協二氏は「日本語でも演説は強すぎます」と言う。「どこか『闘い』のニュアンスがある。演説には『ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるため』や『ISILと闘う周辺各国に』支援を約束する、などの文言がありました」
 
脅迫された後に「人道的な支援」と強調するのであれば、削ってもよかったのではないか、というのだ。元外交官で外交評論家の小池政行氏も「首相には油断があったのではないでしょうか」と指摘する。
 
元在シリア特命全権大使で『イスラム国の正体』(朝日新書)の著作がある国枝昌樹氏がこう話す。

「湯川さんは昨年7月、後藤さんは10月下旬から行方がわからなくなっています。イスラム国は2人を安易に処刑せず、彼らにとって最も効果的な脅迫カードとなるタイミングを待っていたわけです」 
 
後藤さんの妻あてにイスラム国から最初の脅迫メールが届いたのは、昨年11月。「メールのやり取りは首相の中東歴訪前まで断続的に続き、イスラム国は約20億円の身代金を要求していた。外務省も内容を把握し、官邸に逐一、報告していたが、ズルズルと判断を引き延ばしたまま、首相が企業を引き連れ、中東に出かけ、飛んで火にいる夏の虫となり、身代金も10倍以上も吹っかけられてしまった」(外務省関係者)
 

26日、安倍批判をした共産党の池内さおり衆院議員がツイッター
での発言が不適切だったとして謝罪しました。



事の発端は、中東での安倍発言と対応の仕方について、
「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない」「安倍政権の存続こそ、言語道断」

と批判したことか、ら下のようなネットの批判が炎上したことです。


「どうしてまず最初にテロリストを非難しないのでしょうか」「貴殿が今やるべきことは、政権批判ではなく、日本共産党として解決のために何ができるかを考えることではないですか」「テロリストに対するコメントが前後のツイートを拝見しましたが見当たりません」
などとツイッターのユーザーが批判を浴びせたからですね。


しかし池内議員は謝罪する必要などなかったと思います。
なぜなら議員が言ったことが事実なんですから。このブログでも何度も書いてますが、安倍総理が馬鹿な発言さえしなければ今回の事件は無かったのです。


日本国民をテロの標的にしてしまった馬鹿な首相
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11979806458.html


テロ解説で青山繁晴ボロを出す・安倍晋三と橋下徹の野望
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11980175682.html


危機意識ゼロ・この期に及んで新年会に顔出す安部首相
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11980688696.html


最悪の事態になった! さあどうする?安倍晋三
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11981399781.html


また上の意見で、テロリストを批判しろ、と言ってますが池内議員もテロリストを庇ってなどいないことはわかります。
国内で起きた個人の犯罪ではないのです。あくまで人質殺害と身代金要求の切欠を作った原因が首相にあると言っているわけです。


例えば先の戦争でA級戦犯が裁かれた理由と同じで、直接の実行犯
でなくても自国民と周辺諸国を危険に晒した罪は重いのです。
そして、これが一番問題なのですが、上のような批判をした人たちは普通の一般市民ではないということです。


はっきり言えば世耕弘成官房長官率いる「チーム世耕」と金で雇われたプロ市民であるということです。
このブログでも以前から批判コメントや攻撃コメントが激しいですがアクセス解析で調べると、同じIPアドレス、同じ発信地が目立つのです。


つまり組織的に同じ連中が、安倍批判をするブログなどに繰り返し攻撃しているということですね。
またかく乱させるようなコメント、つまり同調しながら誘導するコメも少なからずあります。


電通なども多いときは日に十数回の閲覧記録があります。
そして世耕、電通、NTTは繋がっており、2ちゃんねる有料顧客名簿が流出した時には、名簿からこれら連中の名前が出てきています。


この連中は豊富な資金力で人を雇い、毎日ブログや掲示板、ツイッターなどを監視し、政権批判者を見つけては攻撃し、安倍政権擁護に誘導しているのです。
これは100%断言できます。


もちろん政権擁護をする一般人もゼロではありませんが、ほとんどはプロ市民に誘導された人ばかりで積極的な人は少数派です。
考えて見ればわかりますが、普通の一般市民は日々の生活に忙しくよほどのことが無い限り体制擁護などしないものです。


個人にとっては平和な日常生活が一番大事で、だから生活を脅かす戦争や原発の脅威に漠然とした不安を持ち、増税に不快を示すのが当たり前だと思うのです。


それがなぜ原発を推進する勢力を支持し、憲法解釈を変更してまで集団的自衛権の行使容認することに賛成し増税を賛成するようになったのか?


これは明らかに世論誘導されているからですね。
そして世論そのものが捻じ曲げられているからです。朝から夜まで、組織的に世論を誘導する専門のプロジェクトチームが政府にはあります。


そして今回の人質事件でも、関心の高い一部の人は下のような運動を
起こしていますが、
http://yukan-news.ameba.jp/20150123-175/


しかし大半の人は、
「人質の人、助かって欲しいよな」「安倍さんも、いろいろあって大変だね」とか「まあ今回の発言は安倍さんマズかったけど仕方ないね」といった程度じゃないでしょうか?


これが大衆と言うもので、そこには左翼も右翼も無いのです。
出来るだけ危険から遠ざかりたいのが本音であり本能だと思います。そこで電通とチーム世耕の出番です。電通には戦略10訓というものがあり、その中に、

「世の中を混乱させろ」という項目が有ります。


文字通り虚実取り混ぜた情報で世の中を混乱させるんですね。
もともと広告手法の一つなんですが、これを政治の世界に持ち込んだのです。最近のユーチューブやツイッターでの犯罪まがいの馬鹿騒ぎは、少なからず彼らが暗躍しています。


人の心理に詳しい電通が騒ぎを起こし、そのフォローを豊富な資金力のあるチーム世耕が受け持ち、さらに発展させるという強力な体制ですね。
例えば25日、官邸前では安倍批判の結構大きなデモが行われましたが、

大手マスコミでは報じられず、ネットではプロ市民が叩いています。


「馬鹿ばっかりだな、左翼って。」
「ケンジが殺されるのを今か今かと待つ左翼w」「なんでISISに対してじゃなく官邸にデモするのかも意味不明」こうした素早い動きで火消しと誘導を同時に行うのです。


しかし確実に安倍晋三の失態は庶民に広まりつつあります。
http://hunter-investigate.jp/news/2015/01/post-632.html


抜粋~


「イスラム国」を称するイスラム教スンニ派の狂信集団が、邦人2人を拘束し、身代金を要求した末に1名を殺害するという蛮行に及んだ。
 イスラム教を掲げてはいるが、一般的な宗教観とは無縁。「話せばわかる」という人の道は通用しそうもない。対応が後手に回るばかりの日本政府だが、こうなるきっかけを作ったのは他ならぬ安倍首相。

中東諸国への2億ドル供与を表明した際の不用意な発言が、過激派の思う壺となり、邦人の命を危険に晒すことにつながっている。
国家・国民に危機をもたらす安倍氏の発言はこれだけに止まらない。イスラム国対応で国際社会を味方に付けなければならないこの時期に、日本の戦争責任を否定する姿勢を示し、各国に不信を抱かせている。

イスラム国に関する問題の発言は、今月17日、エジプトで開かれた「日エジプト経済合同委員会」における安倍首相のスピーチでの次のくだり。

中東支援策を列挙したあと、こう述べている。
イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。

地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと戦う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。
そして20日、YouTube(ユーチューブ)に、イスラム国発信とみられる動画が投稿され、72時間以内に身代金2億ドル(約240億円)を払わ なければ拘束している邦人2名を殺害すると予告してきた。

時系列的には、昨年の邦人2人拘束安倍首相の2億ドル供与発言殺害予告となる。
ISILと戦う周辺各国に2億ドル』――そう言った時点で、過激派にとっては宣戦布告も同様。

イスラム国側は、人質を盾に日本を舞台に引っ張り出すタイミングをはかっていたと見られ、首相の不用意な発言が「発端」となったのは明らかだ。
 

政界の異端児2人が新党を結成した。小沢一郎議員と山本太郎議員が共同代表を務める「生活の党と山本太郎となかまたち」だ。
 

両氏は新人と大ベテランの違いこそあれ、よく似ている。タブーに踏み込むためマスコミと官僚に嫌われるところが。
イメージ 1


 両氏が合意した政策は次の7
・反原発、被ばくゼロ
・消費税に反対
・集団的自衛権に反対
・辺野古埋め立てに反対
TPP反対
・特定秘密保護法は廃止
・格差是正


 安倍政権と霞が関とマスコミに嫌われる政策のオンパレードだ。言い方を変えれば、2人が生活者目線で政治を考えていることになる。


 小沢氏と山本氏はきょう、国会内で記者会見した。公の場でのツーショットはこれが初めてだ。両共同代表は合体の意義を語った。


 「太郎さんと一緒にやることで国民と直接のつながりを持っていければ、国民の意見を直接聞く機会も増えるのではないか」。小沢共同代表は期待を寄せた。


 「数の世界の中で やれること と やれないこと を身をもって経験した。事実上干されていた。発言権がほとんどない状態だった。政党という形で発言権を高めていくことで皆様に貢献したい」。 山本共同代表も合体のメリットを喜んだ。



記者会見では大手メディアから意地悪な質問が飛んだ。


 「イスラム国人質事件」は日本の政治が機能不全に陥っていることを露わにした。「政府が全力で(人質救出に)取り組んでいるのだから政権批判は不適切だ」という本末転倒の自粛が共産党にまで広がっている。


 両代表は安倍首相が無能で永田町がいかに散々の体たらくであるかを指摘した


 小沢「安倍首相が大きな一線を越え、集団的自衛権の行使に事実上踏み出そうとしている・・・徹底的に論争すべき。(にもかかわらず)すぐ情緒論で口を閉ざすのは政党人として無責任で恥ずかしい」。


 山本「安倍首相が日本の船長として ふさわしい のか? ISISから見てもこれ(中東での安倍発言)は日本の総意ということでよいのか? 新幹線、原発にいくらでもテロして下さいという状況にこちらからわざわざ入っていくようなもの。現政権の失策を追及する手は緩めない」。


 小沢氏は民主党幹事長時代に仁徳天皇の「民の かまど に煙は立っているか?」という言葉をよく引用した。国民の暮らし向きを気にかけていたのである。


 山本氏は自らのHPで「市民政党を作りたい」と抱負を述べている。

 「1%」のために「99%」が血と汗を絞り取られる。安倍政権の下、人間味のかけらもない政策が着々と進んでいく。それに立ちはだかる庶民型の政党が永田町に誕生した。

「希望の星になれるよう精一杯やってゆく」。山本共同代表は力を込めた。
この国の庶民にとって「生活の党と山本太郎となかまたち」は、最後の望みと言ってよい。
 

「晴れ着」でテロに抗議? もはや知性ゼロの国会議員
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3330.html
2015.01.28
カレイドスコープ


【ハフィントン・ポスト】
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/27/waso-giren_n_6552514.html


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26日、超党派からなる「和装振興議員連盟」が国会正面玄関前で記念撮影を行った。

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議連会長の伊吹文明前衆院議長(自民)は過激組織「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件を踏まえ、「国民衣装である着物を着て、国民が一致結束してテロ組織に対応している姿を示す」と記者団に語った。


「テロ組織に対応している姿を示す」のなら喪服でなければならない


「着物を着て、国民が一致結束してテロ組織に対応している姿を示す」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015012600647&g=pol


超党派の「和装振興議員連盟」が26日、国会正面玄関前で通常国会召集日恒例の記念撮影を行った。


議連会長の伊吹文明前衆院議長(自民)は過激組織「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件を踏まえ、「国民衣装である着物を着て、国民が一致結束してテロ組織に対応している姿を示す」と記者団に語った。


民主党の福山哲郎幹事長代理も「人質解放については政府を後押しする」と伊吹氏に同調。ただ、「方向性が見えた時点で(政府の対応を)検証しなければいけない」と、くぎを刺すことも忘れなかった。(2015/01/26-17:50


「国民衣装である着物を着て、国民が一致結束してテロ組織に対応している姿を示す」・・・って、テロに対してゆとりがないことを示してどうする?
これで、ますます国民生活への危険が増すことが理解できないらしい。彼らには、猿ほどの知能しかない。


J-CAST ニュース】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150127-00000005-jct-soci
「晴れ着」でテロに抗議?「呑気だな」「なぜ喪服を着ない」 超党派の「和装振興議員連盟」恒例の記念撮影会が大炎上」


【ハフィントン・ポスト】
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/27/waso-giren_n_6552514.html
「着物でテロに対抗」議員たちが記念撮影 恒例行事が物議醸す

 

安倍政権に同調する野党…真っ向対峙は「生活の党」だけか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156766
2015年1月28日 日刊ゲンダイ

「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎(72)と山本太郎(40)の2人が27日、揃って記者会見し、両者が共同代表に就任すると発表した。
「党名に固有名詞が入るのはいかがなものか」「シロウトの山本太郎と共同代表とは小沢も落ちたもの」などと揶揄する一部メディアもあるが、今の野党でマトモに安倍政権と対峙しているのは「生活」だけかもしれない。
 
イスラム国による人質事件を受け、民主党内では「政府を後押しする姿勢を見せるべき」との声が上がり、共産党も政権批判をした議員をいさめ、発言を自粛している。安倍首相が2人の人質をほったらかしたまま中東を歴訪し、イスラム国対策に2億ドルの支援を表明した“外交ミス”をとがめることもない。
 
ところが「生活」は違った。この日の会見で小沢代表は、ハッキリこう言った。「人命救助を最優先することが大前提。しかし、事件は何が原因で起きたのか。日本はイスラム国に敵対する国を支援すると表明したのだから、敵国と認識されるのは当たり前のこと。今後、政府はどう対処するのか。米国を中心とした有志連合に参加し、集団的自衛権の行使に踏み切っていいのかどうか、国会の場でしっかりと主張していきたい。人命救助最優先を理由に声を上げない今の野党はおかしいのではないか」
 
山本代表もこう気勢を上げた。「<政府を批判している時ではない>という同調圧力が出来上がっている。(安倍政権が)これを利用して海外派兵や集団的自衛権に足を踏み入れようとしているのは明らかだ。安倍首相が日本のトップとしてふさわしいのかどうかを含め、上げるべき声は上げていかなければならない」
 
野党には安倍首相の横暴にストップをかける責任がある。民主党も共産党も少しは見習った方がいい。

安倍首相中東訪問 外務省は時期悪いと指摘も首相の反応は逆

 

週刊ポスト201526日号


 安倍晋三首相は、117日~21日にかけて中東歴訪を行なったが、出発前の17日にフランスで週刊紙銃撃テロ事件が起きると、外務省内から今回の首相の中東訪問は「タイミングが悪い」という声が上がった。

 
ところが、安倍首相の反応は逆だった。官邸関係者がこんな重大証言をした。「総理は『フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている』とうれしそうに語っていた。『世界が安倍を頼りにしているということじゃないか』ともいっていた」 周囲はその言葉を聞いてさすがに異様に感じたという。関係者が続ける。

「総理は総額25億ドル(約3000億円)の中東支援についても、『日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう』と自信満々で、常人の感覚とは違うなと感じた」
 
テロは対岸の火事で、自国民の人質には一顧だにしないのが「積極平和外交」の実態だったのか。 そして現地で情勢は一転する。120日に日本人2人の殺害予告ビデオ公開を受けてイスラエルで記者会見に臨んだ安倍首相の顔からはすっかり自信が消えていた。
 
会見ではプロンプターの文字を必死に追って話すのが精一杯で、外国メディア記者からの「日本の過去の身代金支払いが原因ではないか」という質問には一言も答えなかった。
 
安倍首相は「テロとの戦い」をことさら強調し、フランスのテロ事件を「ツイている」と喜びながら、米国のケリー国務長官をはじめ、英、独の首相はじめ40か国以上の首脳が集まった追悼式典(113日)には無視を決め込んだ。

日程的余裕があったにもかかわらず、山梨の別荘で休暇を過ごしながら祖父と父の墓参りで「衆院選勝利」を報告し、式典に駐仏大使を出席させただけだった。
 
フランスで起きたテロは外交パフォーマンスに都合のいい対岸の火事と捉え、まさか日本が標的になるという洞察も備えもなかったことがわかる。
 

国民に恐怖を抱かせる印象操作 予定通り軍事国家への道
世相を斬る あいば達也2015/1/26


 今回の「イスラム国」による日本人人質事件は最悪のパターンで展開している。筆者は、今回の事件を時系列に沿って追いかけてみた時、日本政府及び対スラム国包囲網を米英中心に対ISIL有志連合60か国程度で構成している。この「対ISIL有志連合60か国」とは、如何にも巨大な実態があるように表現されているが、アメリカ一国が突出した軍事作戦であり、その空爆の規模も、イラク戦争などに比べて小規模なものである。

 おそらく、「イスラム国」の実態が、倒すべき政権や国家の概念が定まっていないのだから、勝ち負けが、どこで決するかも判断のつかない戦いになっていることだ。つまり、魔女として血祭りにあげ、我々の勝利だと宣言できることの出来ない戦争なのである。このように、誰と誰が戦っているか判らない戦争は、ウクライナ内戦にも通じることで、誰が味方で、誰が敵か判らない戦争に西側中心に巻き込まれつつあると云う状況なのだろう。

 アメリカ一国の腰が座っているかといえば、オバマは地上軍の投入はあり得ないと明言しているので、オバマ政権が続く限り、本腰は入れない。次の大統領がどうするかは、現時点でまったく不明だ。なにせ、カリフ(最高指導者)だと云うバグダーディーと云う人物が、本当に支配者として君臨しているのかさえ、明確ではない。21世紀の混沌を象徴するような、国家的勢力の誕生であり、国境なき国家のようで、本当は手の施しようがないのだろう。

 しかし、世界の覇者として21世紀も出来るだけ長く君臨していたいアメリカにとって、「イスラム国」のような勢力の抬頭は看過しがたいのだろう。しかし、このような勢力乃至は人々は、西側諸国にとってはウィルスのようなもので、大手術を行えば、体中に拡散させる危険もあるのだから、塊である時点で殲滅したと叫びたい欲望が生まれるのも理解出来る。その意味で、「対ISIL有志連合60か国」はシンボリックだが実効性は怪しい。

 にも拘らず、なぜこのような勝者なき戦争をしなければならないかだが、一つはアメリカの中東政策が、悉くイスラム的考えに跳ね除けられている問題が根底にあるようだ。そこで、戦略好きのアメリカが考えたことは、イスラム教徒の集団を分断統治するアイディアを考えついたのだろう。テロをするような野蛮なイスラム教信者はイスラムにあらずと云う構図を描いたのだろう。つまり、イスラム教文化圏から危険な思想(ジハードなど)を切除する方法に走った可能性がある。

 しかし、21世紀の混沌と云うものは、なにもイスラム教文化圏だけの問題ではなく、富の偏在性であるとか、ナショナリズムであるとか、地球温暖化であるとか、核の小型化と拡散リスク‥等、混沌の要素は溢れているわけで、モグラ叩きのように、混沌の原因は潰しても潰しても生まれてくるだろう。しかし、米英仏独を含め、親イスラエルな中東諸国も含め60カ国以上が、「イスラム国」への十字軍として名目的にせよ、名を連ねたわけである。日本も、この十字軍に明確参加したとは言っていないが、相手方が、そうだと認定した以上、参加と同義になる。

 彼らに、人道支援の範囲なのになど云う寝ぼけた主張が通じるわけもないので、日本政府のやっていることは、時間潰し、粛々とシナリオを実行する、一つのコマになっていると見るべきだろう。おそらく、アメリカの権力二重構造にあって、日本政府は議会側(共和党)の権力に阿り、そこからの一点突破を企てる話に乗ったのだろう。いわゆるネオコンの話に乗ったと云うことだ。無論、ネオコンと同じ周波数を持つ安倍晋三にしてみれば、渡りに船な話で、本気で救出するよりも、話が拗れればこじれるほど、自分の感情と同調する空気が国内に醸成される。

 このような視点に立てば、軍国主義的風味の政権を作れたと自己満足できるわけで、意図して、湯川氏や後藤氏を人質に差し出したわけではないが、殆ど救わなければいけない理由を探す方が困難だ。「テロには屈しない」と断固たる態度を示しながら「テロ実行死刑囚を釈放してよ」なんて、口が裂けても言える理由がない。湯川氏にせよ、後藤氏にせよ、11月時点では、完全に捕虜になっているのを知った上で、衆議院選を実施して、全面的信任を得たと強弁し、親イスラエル中心(パレスチナ除く)の国を訪問し、2億ドルをばら撒き「イスラム国」の殲滅に協力すると宣言したのだ。

 おそらく、このようなネオコンの話に乗った時点で、中東訪問もシナリオに含まれていただろうし、人質がどのような」扱いをされるだろうかも想定済みだったと推量する方が自然だ。なにも、安倍官邸が馬鹿阿保だから、こういうことになったと云うのは甘い考えで、起こるべきことを予期した上で、軍事国家の道に一歩また進む、ベターな口実が出来たと云うことだ。捕虜二名には悪いけど、運の悪いときにイスラム国などに捕まってしまったものだくらいの感想しか持っていないだろう。まあ、たしかに、両名ともリスクは承知で紛争地帯のシリアやイラクに自らの意志で言ったわけだから、政府が強く非難される可能性は低い。

 現に、世論調査では、安倍たちは良くやっていると6割の人間が思っているのだから、どうしようもないだろう。世界の混沌と云うものは、こうして次から次と、世界の人間達に難題を投げかけてくるのだろう。正直、個人で、どれほど頑張ってみても、幾つもの仮説が成り立つわけだから、その推論にも限界がある。ただ、アメリカネオコンらが考えているシナリオも、とどのつまりには、行き詰るのだろう。勝者なき混沌は、あらゆる要因に対しても有効で、どこまで続くのか、想像もできない。


安倍談話の正体をNHKで喋ってしまった軽率な安倍首相

2015年01月25日 天木直人のブログ

今朝のNHKの日曜討論の安倍首相の発言を聞いて驚いた。
 
安倍談話はどのようなものになるのかという島田敏男解説委員の質問に対してあっさりとこう答えたのだ。
 
村山談話と同じものでは出す意味はないと。同じ表現にはならないと。
 この言葉にすべてがある。 私を含めて安倍談話に注視する者たちの最大の関心は、果たして安倍首相が自らの言葉で侵略を認め、過去の誤りを謝罪するかどうかである。
 
「村山談話を引き継ぐ」、しかも「全体として」引き継ぐ、などという一言で済ませ、あとはわけのわからない「未来志向」を長々と述べる談話でごまかすつもりだろう、そうはさせない、と、皆が手ぐすね引いて待ってる。
 
ところが、こんな早い段階で、しかもNHKのテレビの前で、安倍首相自らそう白状したのだ。あまりにも軽率な発言だ。島田も驚いたと見えて、公明党の山口代表に聞いた。
 
山口代表はごまかしたが、岡田民主党代表が、これは問題発言だと気色ばんだ。 共産党の志位委員長などは正面から批判した。この安倍首相の発言が明日からの国会で問題にされないはずがない。
 
これで8月15日を待たなくても、いや、これから作られる有識者の提言を待つまでもなく、安倍談話が一大政治イシューになる。中国・韓国は間違いなく反発し、そうなれば米国は再び失望したと言わざるを得ない。
 
そんな談話なら、いっそ何も出さないほうがはるかにましだ。これまでの内閣の方針を踏襲するとだけ言って、あとは何も言わずにとぼけたほうがまだ批判されなくて済む。
 
どこまで行っても馬鹿な安倍首相だ。何かにつけてそうだ。
 
ない知恵を絞って苦労してつくったものが、ものの見事に裏目に出る。
今度こそ途中で逃がしてはいけない。最後まで責任を取ってもらおう(了)

小沢一郎代表生活の党と山本太郎となかまたち NHK日曜討論


http://4472752.at.webry.info/201501/article_26.html
2015/01/25
 銅のはしご


小沢一郎代表 生活の党と山本太郎となかまたち
25日(日)午前10:33~10:38に 放送

 安倍さんが,わざわざ中東まで行って「イスラム国」にとっては宣戦布告と言える記者会見をした。彼らは日本も敵だと見做しただろう。
「日本人拘束事件」への政府の対応はアタフタしているだけ

 「集団的自衛権」と「戦闘行為だけでなく,後方支援・物資補給は戦争そのものである」 この2つの問題を,国民はもっと真剣に考えなくてはならない。
政府も曖昧な誤魔化しの話は止めるべきだ


 安倍さんは,集団的自衛権であれ何であれ,自分の心の中のことを素直に正直に話しをしないと,いけない。戦後70年総理談話も,言葉で誤魔化して言い訳するのは良くない

 僕は歴史の事実は事実として認め,お詫びするところは,する。 その上に立っての友好関係・協力関係をつくる戦後70年の将来展望であるべきだと


 「アベノミクス」は全く失敗だった。庶民,国民一般の皆さんにとっては,何の益も無かった。いずれ今年中にその破綻と,そして安倍内閣への不信が,国民の間で芽生えてくるだろう

 政党としての継続性を求めた結果,生活の党と山本太郎さんのグループとの連合体。生活の党としての今後の活動,考え方は一切変わらない


文字起こし
中川 緑アナウンサー ; 生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表です。事前に聞きました。

***   ***  ***
NHK中川 緑アナウンサー ; では,よろしくお願いします。

小沢一郎 代表
 よろしくお願いします。<礼>


【 「イスラム国」の日本人拘束の政府対応 】
NHK島田敏男 解説委員 ; まず,2人の日本人が拘束されているあの事件への政府の対応。政府には,どのような対応を求めていきます?

小沢一郎 代表
 今回の事件は,結局,安倍さんが,わざわざあっちまで行ってですね,彼ら 「イスラム国 」にとっては宣戦布告とも言えるような,記者会見で話しをしたということですね。いわゆる「イスラム国」と戦う周辺各国に援助すると。こういう言い方を(安倍総理が)したらしいんですね。
 

これは,彼らにとっては,まさに自分たちの敵を援助するということですから,当然,日本も,自分たちの敵だということに捉えられて,仕方がない,しょうがないと思うんです。 ただこの問題で,政府の対応つっても アタフタしてるだけでね,どうしていいか分かんないのが実態だと思いますけれど。日本国民が,考えなくてはならない2つの問題が提起されたと思うんです。
 

1つは,やっぱりこれはまさに集団的自衛権の(問題)と同じことなんですね。今回は,アメリカを中心とした有志連合と言いますか,それと同じ立場で「イスラム国」に敵対して,その人たちを援助するということですから。そういう意味で集団的自衛権のことを,もう少し真剣に日本人は考えなくちゃいけない。

 

もう1つは,その言い訳に,「人道援助」であって<苦笑しつつ>,弾薬や武器を(送るわけじゃない),あるいは軍隊を送るわけじゃないよと,こう言ってますけれども,戦争というのは,ドンパチするだけが戦争じゃありませんので。その一番大事な要素というのは,要するに補給なんですね。食糧を補給,ご飯食べなきゃ,兵隊さんは戦争できませんから。
 

ですから,食糧を送る「人道支援」という名前で言おうが何しようが,後方支援,補給というのが,戦争そのものだということをね,わたくしは,この2点を今回の事件で,むしろ国民は考えるべきだと思うし,政府も曖昧な誤魔化しの話しは止めるべきだと思います。

【 生活の党と山本太郎となかまたち 】
NHK島田 解説委員 ; そして去年の衆議院選挙の後ですね,山本太郎・参議院議員が加わりましたね。

小沢一郎 代表
 はい。<笑顔>


NHK島田 解説委員 ; そして,党名も変わったわけなんですけれども。これ,どうなんでしょう。政策の方向性とか,そういったところに変化は出てくるのか。それとも,ないのか。

小沢一郎 代表
 政策的なことも,党の運営のことについても,山本太郎さんは「まったく今まで通りで,自分も同感です,同意です」 と言う話しで。むしろ今回はですね,我々生活の党とそれから山本(太郎)さんのグループとの連合体みたいなものでして,その意味では,我々 生活の党としての今後の活動,考え方,それは一切変わらない。 ただ,政党要件を満たしませんと,お金の話しだけじゃなくて,こういうような場<党首討論などのテレビ番組ほか>にも 出られなくなっちゃいますんで。そういう意味で,政党としての継続性を求めた結果だということです。


2015年 政治はどう動く 】
NHK島田 解説委員 ; 一強多弱,自民党が飛び抜けて多数を占めている。

小沢一郎 代表
 はい。


NHK島田 解説委員 ; この状況を打破するために,何が一番重要とお考えですか。

小沢一郎 代表
 一番はやっぱり,野党で1(位と)2位の民主党そして維新。この2つの野党が協力して,自公とちゃんと相対するという強い姿勢を取ることが,その他の野党をずっと纏めていく上にも一番大事なことだと思います。


【 「アベノミクス」と安倍内閣をどう見るか 】
NHK中川 緑アナウンサー ; 今の安倍政権になって2年が過ぎましたけれども,「アベノミクス」のこれまでというのは,どのように見ていますか。

小沢一郎 代表
 結局今になって,もう「アベノミクス」というものは,全く失敗だったと。庶民,国民一般の皆さんにとっては,何の益も無かったということが,肌身で皆さん,感じつつあるんじゃないでしょうか。格差はどんどん開いておりますし,また,景気はさっぱり良くならない,ということでですね,わたくしはいずれ今年中に「アベノミクス」の破綻と,そして安倍内閣への不信が,国民の間で芽生えてくるんじゃないかと思います。


【 戦後70年・総理談話は 】
NHK島田 解説委員 ; 今年は戦後70年の節目の年ですね。で,安倍総理も総理大臣談話として,今の時代についてですね,新たなコメントを出すという構えのようなんですけれども,小沢さんは,その総理大臣談話,新しい70年のもの,どのようにあるべきとお考えですか。

小沢一郎 代表
 僕はね,やっぱり,はっきりと歴史の事実は事実として認めると。 その上に立っての将来展望ということであるべきで。安倍さんも,もう少しね,自分の心の中のことを素直に,正直に話しをしないと,いけないんじゃないかなと。今さっき言った集団的自衛権のことであれ何であれもう,言葉で誤魔化して何とか言い訳しよういう,そういうやり方は良くない。
 

一強多弱と呼ばれるぐらいね,議席あるんですから。もっと本当にこう思うというんなら,自信持って,はっきりした明確な言動を取るべきだ。    それがトップ・リーダーの役割じゃないかと思いますね。

NHK島田 解説委員 ; 村山総理の時からの 「痛切なお詫び」 といった文言の踏襲,これは必ずしも求めないんですか。

小沢一郎 代表
 いや。ですからそれは,安倍さん自身の考え方ですが。
 私は,歴史の事実は事実としてはっきりと認め,お詫びするところは,するべし。 その上でのきちんとした友好関係・協力関係ということであるべきだと思いますね。<毅然として厳しい表情で>


NHK島田解説委員 中川アナウンサー ; 有り難うございました。
<礼>

小沢一郎 代表
 はい。<礼>

 

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